アートエリアB1 開館15周年記念 鉄道芸術祭vol.0~10「リ・クリエーション2 ~展覧会の記録からはじまる未来~」
- 会期
- 2024年3月1日 - 2024年3月31日
- 会場
- アートエリアB1
- 開館時間
12:00-19:00
- 観覧方法
実来場のみ
- 料金
- Free
- 主催
-
アートエリアB1【大阪大学+NPO法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)】
- 企画制作
大阪大学21世紀懐徳堂/NPO法人ダンスボックス/京阪ホールディングス(株)経営企画室事業推進担当
- 協力
京阪電気鉄道株式会社
- 助成
公益財団法人朝日新聞文化財団/公益財団法人花王芸術・科学財団
イベント概要
「鉄道芸術祭」とは?
「鉄道芸術祭」は、アートエリアB1で2010年から毎年開催してきた企画展です。 “鉄道” には、車両や沿線図、列車が走る線路や駅舎・ホームなど、先進的な技術や魅力とともに、そこにまつわる文化や歴史があります。駅コンコースの場の特性を活かした本企画では、鉄道の魅力やそこにまつわる技術、文化、歴史等を多角的に捉え、アーティストとの協働による実験的な展覧会を12年間に亘って開催しています。
「リ・クリエーション2 ~展覧会の記録からはじまる未来~」
昨年度より、鉄道芸術祭では、vol.0〜10の12年間の記録をもとに2カ年に亘る企画を展開しています。1年目は「リ・クリエーション〜展覧会の記録をめぐる10の対話〜」と題し、ドキュメント展を開催。編集、企画、アーカイブ、メディアや現代美術・文学・哲学・デザインといった、各分野の専門家をメディアパートナーに迎えて10の対話を繰り広げ、2年目に向けてアーカイブのテーマや手法を検討しました。
そこで2年目となる今年度は、これまでの鉄道芸術祭の展示、トーク、電車公演のアーカイブ映像を編集し、会期中にアートエリアB1で上映。さらに次世代を担う20代〜30代のキュレーターや批評家、研究者等をゲストに招き、これまでの鉄道芸術祭を批評してもらうワークショップを実施します。鉄道芸術祭が終了した後のアートエリアB1における現代アートの可能性、いわば「NEXT鉄芸」を模索します。
▼映像展示
12年間に亘る膨大な記録を再編集した、鉄道芸術祭の展示や関連プログラム・トークイベント・電車公演などのアーカイブ映像をアートエリアB1にて上映します。
▼トーク・プログラム
オープニングとクロージングには20代~30代の若いキュレーターや批評家、研究者等をゲストに招き、これまでの鉄道芸術祭を批評してもらうトーク・プログラムを実施。参加されたみなさんと一緒に、過去12年間の展覧会を振り返ると同時に、芸術表現としての“鉄道”、参加アーティストの思考錯誤、時代性、未来の芸術表現の姿について考えたいと思っています。
聞き手|木ノ下智恵子(大阪大学21世紀懐徳堂准教授/アートエリアB1運営委員)
久保田テツ(大阪音楽大学准教授/アートエリアB1運営委員)
文(NPO法人DANCE BOX 事務局長/アートエリアB1運営委員)※オープニングのみ
各回定員|50名程度(無料/申込不要)
[オープニング・プログラム]
日 程|3月2日(土)19:00-21:00
ゲスト|長谷川新、檜山真有
[クロージング・プログラム]
日 程|3月30日(土)19:00-21:00
ゲスト|髙木遊、岡元ひかる
長谷川 新(はせがわ あらた)
1988年生まれ。インディペンデントキュレーター。主な企画に「クロニクル、クロニクル!」(2016-17)、「不純物と免疫」(2017-18)、「グランリバース」(メキシコシティ、2019-)、「αM Project 2020-2021 約束の凝集」(2020-21)、反戦展(2022-)、「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 宇陀松山エリア SEASON2」(2023)など。「日本戦後美術」を再検討する「イザナギと呼ばれた時代の美術」を不定期連載中(Tokyo Art Beat)。ジュリア・ブライアン=ウィルソン著『アートワーカーズ(仮)』を2024年3月に翻訳出版予定(高橋沙也葉・松本理沙・武澤里映・長谷川新の共訳)。
檜山 真有(ひやま まある)
1994年生まれ。キュレーター。大阪市北区生まれ。2023年よりリクルートアートセンター所属。おもな展覧会に、雨宮庸介個展『雨宮宮雨と以』(BUG、東京、2023)、『谷原菜摘子の北加賀屋奇譚』(クリエイティブセンター大阪、大阪、2023)など。現在、キュレーションした展覧会、田中藍衣個展『リバースストリング』(越後妻有里山現代美術館MonET、新潟)が開催中。paper Cでの展覧会レビューの連載など執筆多数。
高木 遊(たかぎ ゆう)
1994年生まれ。金沢21世紀美術館アシスタント・キュレーター及び、キュレイトリアル・スペースであるThe 5th Floorディレクター。京都生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科キュレーション専攻修了、ラリュス賞受賞。ホワイトキューブにとらわれない場での実践を通して、共感の場としての展覧会のあり方を模索している。主な企画展覧会として「生きられた庭 / Le Jardin Convivial」(京都, 2019)、「二羽のウサギ / Between two stools」(東京, 2020)、「Standing Ovation / 四肢の向かう先」(静岡, 2021)、「アペルト17 SCAN THE WORLD」(金沢, 2022)。
岡元 ひかる(おかもと ひかる)
1991生まれ。ダンス研究者。博士(学術)。ダンスの振付や稽古の手法を研究する。現在、兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学助教。近年は暗黒舞踏に着目し、論文「舞踏訓練「虫の歩行」における身体経験の再検討-土方巽の弟子・正朔の実践に注目して-」)(『舞踊學』2019(42))、書評「TARB書評:宇野邦一 『土方巽 衰弱体の思想』」などを執筆。2023年夏にNPO法人DanceBox主催「国内ダンス留学@神戸」の「日本舞踊史概論」の講師を務めた。