アンダーグラウンドからの大阪の文化醸成
パブリックスペースだからこその表現を目指して

アートエリアB1は、大阪・中之島のなにわ橋駅地下1階コンコースにある、京阪ホールディングス株式会社が運営するオルタナティブ/コミュニティスペースです。

当館は、2006年に京阪電車中之島新線建設中の工事現場を舞台に、三者(京阪ホールディングス株式会社、大阪大学、NPO法人ダンスボックス)が協働して都市における駅の可能性を模索する社会実験として実施した「中之島コミュニケーションカフェ」を起点にしています。

この活動を継承する形で、2008年10月の中之島線開業を機に、オルタナティブ/コミュニティスペースとしての「アートエリアB1」が誕生。ここではパブリックな場にある意味を考えつつ「文化・芸術・知の創造と交流の場」となることを目指して、多彩な主催事業を展開しています。

主催事業

鉄道芸術祭

鉄道を多彩な文脈で捉える企画展

“鉄道”には、車両や沿線図、列車が走る線路や駅舎、ホームなど、先進的な技術や魅力とともに、そこにまつわる文化や歴史があります。アートエリアB1では、鉄道の歴史や文脈を踏まえ、駅コンコースという場所性を活かした独創的な企画を2010年より実施。芸術の新たな可能性を示唆するとともに、様々な人々に先駆的な表現の世界に触れる機会を提案しています。

サーチプロジェクト

アートや知の可能性を探求(=search)するプロジェクト

子どもから大人までを対象に、多彩なテーマに基づいてアートや知の可能性を探求(=search)する企画として、2011年より毎年開催しているプロジェクトです。ここでは、アーティストやクリエイターのほか、多分野の研究者との協働による企画やアートプロジェクトとの連携事業を実施し、アートと様々な分野の融合による表現の試行と実践の場として当館を活用しています。

沿革

2006
「中之島コミュニケーションカフェ」始動
駅建設現場を舞台にした「駅ができる!〜中之島新線・新北浜駅創造ものがたり〜」開催(施設常設を目指した社会実験として位置づける)
2007
「中之島コミュニケーションカフェ」継続実施
駅建設現場を舞台にした「ex-station可能性の駅」開催
2008
京阪電車、大阪大学、NPO法人ダンスボックスが協働し、「中之島コミュニケーションカフェ」プロジェクトチーム結成
京阪電車中之島線開業
「なにわ橋駅」地下1階コンコースの一部を「アートエリアB1」として整備
2009
京阪電車、大阪大学、NPO法人ダンスボックスによる運営委員会の設置
企画展「パラモデリック・グラフィティatなにわ橋駅」
「アートエリアB1」常時オープン
水都大阪2009連携事業「トらやんの大冒険〜サヴァイヴァル・システム・トレイン〜」
「メセナアワード2009」文化庁長官賞を受賞
2010
企画展「鉄道芸術祭」始動(以降、主催事業として毎秋開催)
2011
企画展「サーチプロジェクト」始動(以降、主催事業として毎春開催)
共催事業を開始
大阪大学80周年記念「ラウンドテーブル 知のジムナスティックス」
日本センチュリー交響楽団メンバープレゼンツ「アートエリアB1ミュージックカフェ」(以降、不定期で開催)
2013
開館5周年記念 松岡正剛プロデュース/鉄道芸術祭vol.5「上方遊歩46景」
2015
一般社団法人アートエリアビーワン設立
サーチプロジェクト「ニュー“コロニー/アイランド”」シリーズ開催(JST(科学技術振興機構)科学技術コミュニケーション推進事業「ネットワーク形成型」2014〜2016)
2018
アートエリアB1開館/京阪中之島線開業10周年記念事業 鉄道芸術祭vol.8「超・都市計画〜そうなろうとするCITY〜」
文化庁委託事業/都市の地質調査・再耕事業「クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島」
2019
「メセナアワード2019」優秀賞を受賞
2020
「THIS IS MECENAT 2020」有識者の審査により認定を受ける
2021
「THIS IS MECENAT 2021」有識者の審査により認定を受ける
2022
「THIS IS MECENAT 2022」有識者の審査により認定を受ける
2023
「THIS IS MECENAT 2023」有識者の審査により認定を受ける
2024
運営委員会解散 京阪ホールディングス単独運営に移行

施設情報

所在地 〒530-0005
大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階
TEL 06-6226-4006
FAX 06-6226-7299
URL https://artarea-b1.jp

開館時間:12:00~19:00 休館日:日曜日、月曜日、年末年始
※プログラム開催時は上記と異なります。