パフォーミングアーツの現在地
大阪ではオルタナティブなパフォーミングアーツの発表の場が減少傾向にあり、2020年代もその状況は変わっていません。本イベントはアートエリアB1においても、パフォーミングアーツの領域ではコロナ禍以降初めてとなる主催イベントです。
出演は、関西を主な活動拠点としてきた、きたまりと淡水の2組。ゲストメンバーや公募クリエイションメンバーとともに、パフォーミングアーツに紐づく過去の歴史や個人の記憶をテーマに、来場者も共に喋る、自由に移動する、といったインタラクティブな参加要素を取り込んだイベントをおこないます。
「VIA」とは、「〜を経由して」という意味を持つ前置詞であり、企画協力いただいた菊池航さんとの対話のなかで出てきたキーワードです。大阪におけるパフォーミングアーツが行われる場所、アーティスト、観客、それぞれがどのような道を経由して現在に至るのか、そしてどこへ向かうのか。皆さんとも一緒に考え、対話する機会になればと思います。
アートエリアB1
今、大阪中之島で、パフォーミングアーツを集まって行う。
とはどういうことなのか。
今大阪でオルタナティブなパフォーミングアーツを身近に体験する機会はかなり少ない。
しかしかつては非常に独自な活動、作品が数多く存在した。
その時間を経由して、これからもここで、新たな試みを皆さんと一緒に起こしていきたい。
菊池航(淡水)
出演
きたまり Kitamari
振付家。岡山生まれ、大阪育ち、北海道在住。京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科在学中の2003年より〈ダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI〉主宰。これまでに「We Dance 京都 2012」「Dance Fanfare Kyoto 01-03」ディレクション、作曲家/グスタフ・マーラー全交響曲を振付するプロジェクト、劇作家/太田省吾の戯曲言語を舞踊化するシリーズ、国指定重要無形民俗文化財/嵯峨大念佛狂言保存会との共演『あたご』、映像作品『あたごサン』等、芸能をモティーフにした創作や、アジア諸国で身体文化のリサーチを継続中。非言語表現の可能性を考察し続けながら、領域横断的な多岐にわたる活動を展開。2023年度よりセゾン文化財団セゾン・フェローⅡ。
https://ki6dance.jimdofree.com/
淡水 Tansui
振付•演出の菊池航を中心に’08年結成。日常行為もダンスと見なし、それらを主な手段とする。多層的なイメージの扱い方と身体/物/空間/光/見る人/音/言葉/オルタナティブな付き合い方を模索し、場所自体を重要な要素として有機的な空間を構築、ダンス、美術、演劇、サウンドなどの間を揺蕩いながらパフォーマンスを行う。劇場からスタートしたが、現在は元木工所、立体駐車場、廃ビル、galleryなど都度場所とともにパフォーマンス作品を立ち上げている。
きたまりと共にクリエイションするメンバーを募集します!
「VIA OSAKA」開催にあたり、クリエイション(日程:3/18-21)/出演メンバーの公募を行います。ファシリテーターである振付家・きたまりとパフォーミングアーツの領域を広げるこの試みに、ぜひご応募ください。
【対象】※いずれかに当てはまる方であればOK
・アートエリアB1という空間に興味がある方
・世代キャリアを問わずこれから大阪で活動する意思がある方
・パフォーミングアーツの領域を広げることに興味がある方
・パフォーマーとして表現の可能性を広げたい方
条件 ▶︎ 参加費無料
きたまりとのオンライン面談 ▶︎ 3/5-12
クリエイション日程 ▶︎ 3/18-21 ※日程が難しい場合は面談時に相談可
振り返れば20年ほど、振付家・ダンサーという肩書きで活動してきたが、2年程前に「ダンサー」を外して、振付家という肩書きだけにした。なぜなら、ダンサーという肩書きを入れると私自身が踊りたくて作品を作っていると誤解されるからだ。作品を作る手法として踊ることをひとつの手段として活用してきたが、私は踊りたいのではなく、作りたいのだ。だから、誤解を解きたくて振付家という肩書きだけにした。しかし、振付とは他者に身振りをつけて踊ってもらうことだけではない、という私にとっての振付の前提概念はどうも世間からわかりにくいようなので、まずは説明を。
振付とは、作品作りのプロセス、時間の区切り方、空間の使い方、過ごし方、人づきあい等々、生身と物体と空間の響きを限られた条件下で身体を通していざない、さまよい、しつらえていく行為だ。自身の作品づくりだけではなく、他者の作品を紹介したり、活動しようという人々にアドバイスしたり、身体の可能性を引き出したりすることも含め、生身の他者とのクリエイションに関する事柄はすべて振付なのだ。
そういった概念で振付をとらえると、様々なバックグラウンドの人と共に地域や世代やジャンルを越境した表現の可能性を柔軟に広げて創作をしていけると考えている。
なので、私は一緒にクリエイションする人たちのジャンルや世代は問いません。それぞれがアートエリアB1という場所に対する興味関心、大阪にまつわるエピソード(あれば)、やってみたいこと(これが一番重要)を抱えて集まってくれれば、そこからクリエイションを始めます。
公募書類での選考はしません。まず公募であつまった人(個人でもグループでもOK)とオンラインで対話して、それぞれのやりたいことと、今回のアートエリアB1の企画がそぐうかを双方の確認の上、クリエイションメンバーは決めて、3/18-21日の4日間短期集中で、公募で集まった皆んなでつくって、5日目に上演します。それぞれのこれまでの興味関心が今回のクリエイションを経由して次の領域にいくような、カオスが生まれることをめざしながら。
私自身はこの振付家という肩書きと、大阪に住んでいた10代の頃に、身体への興味関心をもつきっかけとなった展覧会「ラブズ・ボディ-ヌード写真の近現代」(2010年に閉館した天保山のサントリーミュージアムにて1999年に開催)の図録を背負って、アートエリアB1に向かおうと思います。
きたまり
▶︎▶︎締め切りは、3/3(月)まで!応募はこちらから(Googleフォーム)
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