イベント概要
日時12月20日[金]18:30─20:30
定員50名程度(当日先着順/入退場自由/参加無料)
ゲスト吉見俊哉(社会学者/東京大学大学院情報学環教授)
カフェマスター木ノ下智恵子、久保田テツ(アートエリアB1運営委員)
戦前から戦後にかけて交通の中心を担った路面電車、高度経済成長期の要であったモータリゼーション、大量輸送・高速化を加速させた地下鉄や高架化など、都市における交通インフラの変遷は、人々のふるまいやまなざしにも大きな影響を与えてきました。情報ネットワークが高度に発達し、多くの人が携帯端末とGPSを手にする現在、人々の行動パターンは劇的に変化し、それによって都市交通も新たな局面を迎えようとしています。今回のラボカフェでは、近代都市において身体と権力と物語の関係性を研究されている社会学者の吉見俊哉さんをゲストに迎え、都市と身体の現在と未来について伺います。
■イベントレポート(スタッフブログ)はこちら
→「都市の身体を形成する交通インフラー東京資源区からの提言ー」
ゲストプロフィール
吉見 俊哉 |Shunya Yoshimi
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授、東京大学出版会 理事長。同大学副学長、大学総合研究センター長などを歴任。人々の集まりの場におけるドラマの形成を考えるところから出発し、近代化のなかでのポピュラー文化と日常生活、そこで作動する権力について考察。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専攻としながら、演劇論的なアプローチを基礎に、日本におけるカルチュラル・スタディーズの中心的な存在として先駆的な役割を担っている。
主な著書に、『都市の空間 都市の身体 (21世紀の都市社会学)』(勁草書房、1996) 、『都市のドラマトゥルギー──東京・盛り場の社会史』(弘文堂、1987/河出書房新社、2008)、『博覧会の政治学──まなざしの近代』(中公新書、1992/講談社、2010)、『「声」の資本主義──電話・ラジオ・蓄音機の社会史』(講談社、1995/河出書房新社、2012)『万博幻想──戦後政治の呪縛』(筑摩書房、2005)、『大学とは何か』(岩波新書、2011)、『アフター・カルチュラル・スタディーズ』(青土社 、2019)ほか多数。