イベント概要
日時11月13日[水]19:00─20:30
定員50名程度(当日先着順/入退場自由/参加無料)
ゲスト輪島裕介(大阪大学大学院文学研究科 准教授)
カフェマスター肥後 楽(大阪大学共創機構社学共創本部21世紀懐徳堂 特任研究員)
「うた」は詩=言葉を「正しく/美しく」表現するものだ、という考えは広く共有されています。日本では「歌謡」は詩歌、つまり文芸の一ジャンルとして扱われています。一方、「純音楽」という奇妙な言葉があり、それは「歌詞や標題をもたない器楽曲」を指します。外国語で歌われる音楽ジャンルの愛好者はしばしば、「歌はサウンドの一部」だから歌詞はわからなくてよいのだ、とうそぶいたりしますが、それも、もしかしたら「純音楽」的な音楽観と共犯関係にあるかもしれません。この両極の間に、「ウナギイヌ」のようにあらわれる一群のうたがあります。母語を外国語のように発音したり、外国語を無意味なオノマトペにしたり、既知の言語の似た響きの語彙を無理やりあてはめたり。日本におけるそういった実践の系譜をふりかえりながら、「うた」と「ことば」と「きくこと」の関係について、またそこにあらわれる自己と他者の関係の意識について考えてみたいと思います。
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→「カタコト、空耳、デタラメの歌謡史:聞こえることと歌うこと」