イベント概要
日時12月7日[土]15:00─17:00
定員40名程度(入退場自由/当日先着順/参加無料)
ゲスト武田晋一(鉄道芸術祭vol.9参加アーティスト)
冨永 達(京都大学雑草学研究室 教授)
進行木ノ下智恵子(アートエリアB1運営委員)
線路脇でよく見かける雑草のヒメムカシヨモギは「鉄道草」とも呼ばれ、明治初頭に海外貨物などにまぎれて持ち込まれ、鉄道網の発展とともに全国に広がった外来植物です。アーティストの武田晋一は、鉄道芸術祭にて都市における雑草の存在に着目したインスタレーションを構成しています。本談義では、雑草学の専門家であり、ラジオ番組で中之島界隈を散策しながら雑草トークを展開するなど、幅広く活動される農学博士の冨永達さんをお招きし、雑草を通して都市の姿を見つめ直す、アーティストと研究者による対話を繰り広げます。
【同日開催イベント】
「光善寺駅カメラオブスキュラ」ツアー2015年の鉄道芸術祭vol.5において、写真家のホンマタカシが京阪電車「光善寺駅」構内に設置した「光善寺駅カメラオブスキュラ」を特別公開します。カメラの仕組みの中に入り込み、カメラの原理となった光学装置を体感できるプログラムです。ぜひご参加ください。
日時:12月7日[土] 13:00ー14:30
参加費:1,000円(光善寺駅〜なにわ橋駅までの片道運賃含む)
受付場所:京阪電車「光善寺駅」改札口外
定員:各回10名程度(要事前申込・先着順)詳細はこちら
■イベントレポート(スタッフブログ)はこちら
→武田晋一アーティスト・トーク 「アーティストと雑草学者のみちくさ談義」
ゲスト プロフィール
1981年広島県生まれ。奈良県在住。
2003年に渡仏し、2009年ブールジュ国立高等芸術学校卒業。段ボールや木材、またロープやワイヤー、プラスチックバンドなどの既製品を加工したオブジェクトと自作のドローイングや植物などを、空間に応じて緻密に組み合わせ、構成したインスタレーションを発表。多くの場合、作品を構成する一式はコンパクトに梱包され、武田自身の手で自宅と展示会場間を運ばれる。作品は保管時、移動時、展示時すべての時間にわたって作品として存在するという考えのもと、武田の作品は場所に応じた変化を内包している。
主な個展に、「obstacle」(Pantaloon、大阪、2018)、「dissimulation」(star gallery、名古屋、2012)など。グループ展に「GINGA」(天和の里、奈良、2017)、「Triangulation」+ Nicolas Herubel + Elyakine Tourabi(Centre Jeanne Hachette、イヴリーシュールセーヌ、フランス、2013)、「The Sunday Curators」(SWG3 Gallery、グラスゴー、スコットランド、2013)など。http://www.stakeda.net
画像:《”from my house to Pantaloon(18/2 2018)》2018
冨永 達 │ Tohru Tominaga
1955年京都府生まれ。1980年京都大学大学院農学研究科修士課程修了。農学博士。
2005年より、京都大学大学院農学研究科教授。研究テーマは、雑草の除草剤抵抗性生物型の生態的・遺伝的特性、多年生雑草の繁殖戦略、外来雑草の生活史特性など。2018年にMBSラジオ「お出かけお構いなく。『都会で雑草を愉しむ』」に出演し、北新地から中之島公園まで、雑草を探して歩きながらの雑草トークを展開。共著に『身近な雑草の生態学』(朝倉書店、2014年)や『雑草生態学』(朝倉書店、2006年)などがある。
画像:チュニジアでの野外調査にて