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2019
10 26

「都市の身体 ~外から眺める私たちの輪郭、遠くから聞こえてくる私の声~」

会期
2019年10月26日 - 2019年12月29日
会場

イベント概要

会期2019年10月26日 (土)─12月29日 (日)12:00-19:00
※月曜休館(祝日の場合は翌日)
※12月14日(土)─25日(水)は21時まで開館
12/22(日)14:30-17:00はクロージングイベント開催のため展示はご覧いただけません

参加アーティスト
小沢裕子(日本/映像)
Jompet Kuswidananto(インドネシア/インスタレーション)
武田晋一(日本/彫刻、インスタレーション)

プレスリリース「第2弾:イベントプログラム詳細について」

Englishhttps://artarea-b1-old.tasko.jp/archive/2019/12291512.php

主催アートエリア B1【大阪大学 +NPO 法人ダンスボックス + 京阪ホールディングス(株)】
企画制作大阪大学共創機構社学共創本部 21 世紀懐徳堂/ NPO 法人ダンスボックス
助成芸術文化振興基金、公益財団法人 朝日新聞文化財団
協力NANZUKA、京阪電気鉄道株式会社

鉄道の創造性に着目した企画展「鉄道芸術祭vol.9」 では、都市と身体の関係性に着目します。近代都市計画の要であった鉄道の普及によって、私たちの日常生活や移動環境は大きく向上した一方で、時間厳守やマナーといった行動規範の規定・規制ともなりました。鉄道は、都市の骨格形成とともに、私たちの身体感覚にも深く関与してきたといえるでしょう。
 本展では、国内外の3組のアーティストが、今日の都市の状況と都市生活者のさまざまなふるまい、それを生み出す身体を独自の視点で捉え直し、作品を創作します。
 インドネシア出身のジョンペット・クスウィダナントは、自国の複雑な成り立ちと歴史文化や現代社会への洞察をもとに、群衆と個、姿なき声やメッセージなどに関するインスタレーションを発表。小沢裕子は、大阪の在留外国人が多く住むエリアや、文楽・浪曲といった語りにまつわるリサーチをもとに、日本人と外国人双方の言葉によるコミュニケーションのあり方などについて考察した新作映像作品を発表します。 武田晋一は、鉄道の近代化と同時に派生した外来植物(雑草)の存在に着目し、フランス留学を経て移り住んだ奈良・東吉野村と会場がある大阪・中之島の道行、 都市と地方の移動や運搬といった要素をふまえて作品を構成します。
 三者三様の “都市の身体” にまつわる世界の内と外からの考察に基づいた表現を通じて、 姿なき都市の輪郭をイメージし、 他者や自らの声に耳をすませることで、 この国や異国の地、 都市部や地方を行き交う人間の身体知について感じ、 考える機会となれば幸いです。

オープニング・プログラム

日時2019 年10 月26 日(土)15:00-17:00
入場無料・申込不要
会場アートエリアB1

ゲスト小沢裕子、ジョンペット・クスウィダナント、武田晋一
※詳細は、こちら

アーティスト プロフィール

鉄道芸術祭vol.9参加アーティスト

小沢裕子 │ Yuko Ozawa
1984年千葉県生まれ。東京都在住。
2009年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。映像と字幕、文字と意味、あるいは言葉と声などの間に、意識的または無意識的にズレを生じさせる仕組みを用いて、映像作品やインスタレーションを制作している。いずれの作品も、自分という認識に違和感を生じさせ、鑑賞者の意識の焦点を揺り動かす装置として機能し、自明と思われている意識のありようを問いかける。
主な個展に「小沢裕子 SPEAKERS:その言葉は家主のような顔をしている」(彗星倶楽部、金沢、2019)、「Pull Out」(BLOCK HOUSE、東京、2018)、「エマージェンシーズ!023 小沢裕子/無名の役者たち」(ICC、東京、2014)他。主なグループ展に「トランス /リアルー非実体的美術の可能性」(gallery αM、2016)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.4:リアルをめぐって」(高松市美術館、2014)など。https://yukoozawa.themedia.jp/
画像:《SPEAKERS 言葉の乗り物になった私たちが、そのとき身体で目撃すること》2018/撮影:佐藤 基/画像提供:トーキョーアーツアンドスペース

 

ジョンペット・クスウィダナント │ Jompet Kuswidananto鉄道芸術祭vol.9参加アーティスト

1976年ジョグジャカルタ(インドネシア)生まれ。同地在住。
ガジャ・マダ大学社会学・政治科学専攻にてコミュニケーション論を学ぶ。1998年パフォーマンスグループTeater Garasiにて音楽家、パフォーマーとして活動を開始、その後インスタレーションや映像作品などを手がけるようになる。作品のまなざしは、多様な宗教、人種、思想が複雑に絡みあうインドネシアの歴史と現代社会へと向けられており、とりわけ、植民地主義やポスト・スハルト期の政治、社会状況に焦点を当てたものが多い。現在、最も国際的に活躍するインドネシア人作家のひとり。
主な個展に「On Paradise」(Aa29 Project Room、ミラノ、イタリア、2019/MAC’s Grand Hornu、ボッス、ベルギー、2017)、「After Voices」(Sherman Contemporary Art Foundation、シドニー、オーストラリア、2016)他多数。国際展への参加多数。日本でも「サンシャワー:東南アジアの現代美術展〜1980年代から現在まで」(森美術館/国立新美術館、東京、2017)、個展「On Asphalt」(NANZUKA、東京、2012)、Yokohama Triennale 2008等がある。
画像:《The Contingent #5》2012/©Jompet Kuswidananto Courtesy of Nanzuka

 

武田晋一 │ Shinichi Takeda鉄道芸術祭vol.9参加アーティスト

1981年広島県生まれ。奈良県在住。
2003年に渡仏し、2009年ブールジュ国立高等芸術学校卒業。段ボールや木材、またロープやワイヤー、プラスチックバンドなどの既製品を加工したオブジェクトと自作のドローイングや植物などを、空間に応じて緻密に組み合わせ、構成したインスタレーションを発表。多くの場合、作品を構成する一式はコンパクトに梱包され、武田自身の手で自宅と展示会場間を運ばれる。作品は保管時、移動時、展示時すべての時間にわたって作品として存在するという考えのもと、武田の作品は場所に応じた変化を内包している。
主な個展に、「obstacle」(Pantaloon、大阪、2018)、「dissimulation」(star gallery、名古屋、2012)など。グループ展に「GINGA」(天和の里、奈良、2017)、「Triangulation」+ Nicolas Herubel + Elyakine Tourabi(Centre Jeanne Hachette、イヴリーシュールセーヌ、フランス、2013)、「The Sunday Curators」(SWG3 Gallery、グラスゴー、スコットランド、2013)など。http://www.stakeda.net
画像:《”from my house to Pantaloon(18/2 2018)》2018

まもなく開催予定のプログラム※プログラムの内容は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。