イベント概要
日時3月2日[土] 16:30─18:30
定員50名(参加無料、申込不要、当日先着順)
会場アートエリアB1
ゲスト
嘉名光市(大阪市立大学工学研究科都市系専攻 教授)
遠藤克彦(建築家、株式会社遠藤克彦建築研究所代表取締役、大阪中之島美術館設計者)
植木啓子(大阪中之島美術館準備室 研究副主幹)
カフェマスター
木ノ下智恵子(大阪大学共創機構社学共創本部 准教授)
大阪中之島美術館準備室と大阪市立大学工学研究科は、大阪の豊かな歴史と都市空間をかたちづくってきた多彩な建築物や都市計画のアーカイブ化を推進しています。この連携プロジェクトが真っ先に目を向けたのが中之島です。近世以来大阪の枢要地であり、近代以降は公館地区として発展した中之島は、近年は文化施設の集積地として、そして都心回帰による新しい「住宅地」として大きな変化の時を迎えています。そのようななか、都市の記憶はどこに向かうのか。中之島とその歴史をどのように記録し、現在と未来の糧としていくか。中之島の都市景観やまちの在り方について、過去と現在を横断するトークから考えていきます。 またトークに先立ち、いよいよ着工が迫る大阪中之島美術館の設計者、遠藤克彦氏に中之島に新たに加わる建築について語っていただきます。
主催:アートエリアB1運営委員会(大阪大学+NPO法人ダンスボックス+京阪ホールディングス)
大阪中之島美術館準備室
(画像:大阪中之島美術館 外観イメージ/提供 大阪市)
登壇者プロフィール
嘉名光市(かな・こういち)
1968年大阪生まれ。大阪市立大学大学院教授。博士(工学)。専門は都市計画史、景観論など。京阪神を中心として都心の再生に向けた都市デザイン、参加型まりづくり、空間デザインに取り組む。大阪市生きた建築ミュージアム大阪実行委員会副委員長を務め、都市計画の立場から生きた建築の可能性を研究。共著に『都市・まちづくり学入門』(学芸出版社・2011年)、『生活景―身近な景観価値の発見とまちづくり』(学芸出版社・2009年)ほか。
遠藤克彦(えんどう・かつひこ)
1970年横浜市生まれ。建築家。武蔵工業大学(現東京都市大学)卒業、東京大学大学院修士課程修了(東京大学生産技術研究所原広司研究室在籍)、同大学院博士課程進学。在学中の1997年に遠藤建築研究所を設立(2007年より株式会社遠藤克彦建築研究所)。設計の対象は住宅から公共建築、街づくり提案まで多岐に渡る。積極的に設計プロポーザルへの参加や提案を行っており、受賞歴多数。2017年2月に「(仮称)大阪新美術館公募型設計競技」で最優秀案に選定され、2021年度末開館予定の大阪中之島美術館の設計を担当する。
植木啓子(うえき・けいこ)
大阪中之島美術館準備室 研究副主幹。1969年新潟県生まれ。マンチェスター大学大学院、マルセイユ研究滞在を経て、1997年からサントリーミュージアム[天保山]学芸員。ニューヨークADC賞で金賞を受賞した「純粋なる形象 ─ディーター・ラムスの時代」展(2008)をはじめ、主にヨーロッパの建築・デザイン領域の展覧会を企画。2012年から現職に転じ、企業・行政・大学その他との「デザイン連携」「場の創出」に取り組んでいる。