イベント概要
時間14:00-19:30
定員80名(参加費無料・事前申し込み必要)
※定員に達したため受付は終了いたしました。
第一部ゲスト
荻原康子(公益財団法人墨田区文化振興財団常務理事)
帆足亜紀(アート・コーディネーター/横浜トリエンナーレ組織委員会事務局プロジェクト・マネージャー)
樋口貞幸(オフィス・へなちょこ主宰/アート・アドミニストレーター)
第二部ゲスト
小川希(Art Center Ongoing代表)
細川麻沙美(コーディネーター/札幌国際芸術祭事務局マネージャー)
吉田有里(アート・コーディネーター/港まちづくり協議会事務局員)
司会・進行文、木ノ下智恵子、清澤暁子、川口万喜(アートエリアB1運営委員/事務局)
主催/企画・運営芸術文化魅力育成プロジェクト実行委員会(構成:大阪府・大阪市)、一般財団法人おおさか創造千島財団、アートエリアB1(大阪大学+NPO法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株))
※平成29年度芸術文化魅力育成プロジェクト/「Osaka Creative Archipelago」育成プログラム
芸術祭や国際展、アートプロジェクトには、ディレクターなどと共に裏舞台を支える「事務局」の存在が欠かせません。通常は表舞台にあまり出ない事務局ですが、実に多才な人々が活躍する場であり、個々の形態や活動内容は多岐にわたりますが、共通する実践知や課題が蓄積されています。アートエリアB1では、これまで15回にわたり関西地域のゲストを迎えて「事務局のクリエイティビティ」を開催してきました。このたび、全国版として日本各地で目覚ましい活躍をされている事務局のプロフェッショナルを迎えて、「クリエイティブ」な事務局のあり方について検証・考察・対話する場を創出します。
第一部 「アートマネジメントの開拓者たちから見た事務局の重要性」
14:00ー15:45
ゲスト:荻原康子/帆足亜紀/樋口貞幸
1990年代以降、徐々に日本国内に浸透した「アートマネジメント」。 第一部では、まさにその創成期から現在に至るまで、アートと社会を繋ぐ現場の第一線で活躍するゲストを迎え、アートマネジメントの変遷を踏まえながら、事務局の重要性を考察します。
第二部 「多様化するプロジェクトや芸術祭と事務局の役割」
16:00ー17:45
ゲスト:小川希/細川麻沙美/吉田有里
2000年以降、全国各地で様々なアートプロジェ クトや芸術祭が隆盛するとともに、事務局の役割やあり方も実に多様化しています。第二部では、昨今の芸術祭やアートスペースの運営現場を支える方々をゲストに迎え、多種多様な活動と事務局の役割について考察します。
全体討議 「事務局のクリエイティビティとは何か」
18:00ー19:30
ゲスト:荻原康子/帆足亜紀/樋口貞幸/小川希/細川麻沙美/吉田有里
第一部、第二部を踏まえて、全てのゲストおよび参加者を交え、「クリエイティブ」な事務局のあり方について、多様な視点から検証・考察・対話を繰り広げます。
ゲストプロフィール
第一部ゲスト「アートマネジメントの開拓者たちから見た事務局の重要性」
荻原康子
公益財団法人墨田区文化振興財団常務理事
複数のアーティスト・イン・レジデンスに関わった後、INAX文化推進部、キュレーター・オフィスに所属。2001年、企業メセナ協議会入局。顕彰事業、機関誌、セミナー等を担当する他、会員企業のメセナプログラムに企画協力。2011年、事務局長就任。「東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンド」はじめ新たな助成制度の設立に携わるとともに、企業や文化機関、自治体等への提言、コンサルティング、調査等を推進。2017年6月より現職。
帆足亜紀
アート・コーディネーター/横浜トリエンナーレ組織委員会事務局プロジェクト・マネージャー
1994年、シティ大学(ロンドン)にて博物館・美術館運営修士号取得後、フリーになり美術のプロジェクトに携わる。国際交流基金のアジア地域の美術交流事業(1997–2010年)、ニッセイ基礎研究所のパブリックアート事業(2000–2002年)のほか、アーカスプロジェクトのディレクター(2003–2007年)を務める。2010年 より横浜トリエンナーレ組織委員会事務局長補佐、2012年より同事務局長、2015年より現職。横浜美術館国際グループ所属。
樋口貞幸
オフィス・へなちょこ主宰/アート・アドミニストレーター
1976年生まれ。1998年Arts Staff Network設立、アートプロジェクトの事務局業務に携わる。2003年、第一回全国アートNPOフォーラムin神戸の事務局運営を機にアートNPOの中間支援組織の運営を担う。現在、事務局支援「オフィス・へなちょこ」を主宰。公益財団法人沖縄県文化振興会・プログラムオフィサー、NAMURA ART MEETING’04-’34事務局、NPO法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)監事、他。社会運動としてのアートに関心を持つ。
第二部ゲスト「多様化するプロジェクトや芸術祭と事務局の役割」
小川希
Art Center Ongoing代表
1976年東京生まれ。2001年武蔵野美術大学卒。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2002年から2006年に亘り、大規模な公募展覧会『Ongoing』を、年一回のペースで開催。その独自の公募システムにより形成したアーティストネットワークを基盤に、2008年に吉祥寺に芸術複合施設Art Center Ongoingを設立。現在、同施設代表。また、JR中央線高円寺駅~国分寺駅区間をメインとしたアートプロジェクト「TERATOTERA(テラトテラ)」のディレクターも務める。
細川麻沙美
コーディネーター/札幌国際芸術祭事務局マネージャー
1977年東京生まれ。家の前に開館した東京都現代美術館がきっかけで、現代美術に興味を持ち、芸術学と美術教育を学ぶ。テレビ局での展覧会制作・ 運営を経て、2008年より、企画・展示業務を中心 に様々な事務局に従事。これまでに「イサム・ノグチ展」(2005年、東京都現代美術館)、「スーパーエッシャー展」(2006年、Bunkamuraザ・ミュージアム)、「文化庁メディア芸術祭」(2008年〜)、「札幌国際芸術祭」(2014年〜、札幌市)等に関わる。
吉田有里
アート・コーディネーター/港まちづくり協議会事務局員
1982年東京都生まれ。名古屋市在住。多摩美術大学 大学院美術研究科芸術学専攻修了。2004ー2006年芦立さやかとともに「YOSHIDATE HOUSE」(横浜)を運営。2004ー2009年BankART1929勤務。2009ー2013年あいちトリエンナーレのアシスタントキュレーターとして、まちなか展示の会場である長者町エリアを担当。 現在は、名古屋の港まちをフィールドにしたアートプログラムMinatomachi Art Table, Nagoya[MAT, Nagoya]を進行中。音楽とアートのフェスティバル「アッセンブリッジ・ナゴヤ」ではプログラムディレクターを務める。