イベント概要
時間19:00-21:00
定員50名程度(当日先着順・入退場自由)
ゲスト島薗進(宗教学者、上智大学大学院 実践宗教学研究科教授)
カフェマスター家成俊勝(dot architects)、木ノ下智恵子、久保田テツ、塚原悠也(アートエリアB1運営委員)
わたしたちのからだの中には、未だ最先端の科学をもってしても解明できない事象が数多くあり、研究者でさえも神秘的と感じてしまうような未知なる細胞の世界があります。他方、未知の自然現象や生命の本質を紐解くもうひとつの術として、世界各地には多様な宗教があります。それらは、異なる価値観や死生観を背景にした”わたしたちのいのち”を巡る思考の旅ともいえます。現在、アートエリアB1で開催中の企画展「ニュー”コロニー/アイランド”3〜わたしのかなたへ〜」では、わたしたちの生命を維持する上で欠かせないタンパク質の構造やはたらきに着目しています。今回のラボカフェでは、著書『いのちを”つくっても”いいですか?』などにおいて、科学の進歩に不可欠な倫理や哲学的観点を、古今東西の宗教や死生観、自然環境や文化や他者との関係を通じて考察されている、宗教学者の島薗進さんをゲストにお迎えし、”わたし”や”いのち”についてお伺いします。
■イベントレポート(スタッフブログ)はこちら
→“わたし”という彼方を巡る思考の旅(島薗進さんをお迎えして)
ゲストプロフィール
島薗進
宗教学者、上智大学大学院 実践宗教学研究科教授
1948年東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科教授(宗教学)を経て2013年から現職で、上智大学グリーフケア研究所所長も兼ねる。専門は近代日本宗教史、死生学。宗教者災害支援連絡会発起人、原子力市民委員会委員、「立憲デモクラシーの会」呼びかけ人などもつとめる。主な著書に、『宗教ってなんだろう? (中学生の質問箱)』(2017、平凡社)、『いのちを”つくって”もいいですか?─生命科学のジレンマを考える哲学講義』(2016、NHK出版)、『宗教・いのち・国家』(2014、平凡社)、『宗教と公共空間』(2014、東京大学出版会)、『国家神道と日本人』(2010、岩波新書)など。