イベント概要
時間16:00─18:00
定員50名程度(当日先着順・入退場自由)
ゲスト福島邦彦(ファジィシステム研究所 特別研究員)
畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)
yang02(アーティスト)
カフェマスター木ノ下智恵子、久保田テツ(大阪大学CSCD教員、アートエリアB1運営委員)
支援JST(科学技術振興機構)科学技術コミュニケーション推進事業「ネットワーク形成型」
昨今、コンピュータが物体や音声、言語を認識する技術が加速的な進化を遂げています。人工知能技術の新潮流「ディープラーニング」は、その自動学習プロセスを通して、2012年にインターネット上に無数に存在する画像から、誰にも教わらずに「猫」を認識し(googleの猫として有名)大きな話題になりました。今回のラボカフェでは、ディープラーニングの基礎概念と技術を築いた福島邦彦さんと、ICCの畠中実さん、そしてサーチプロジェクト参加アーティストであるyang02さんで、人工知能の歴史と未来について語りあっていただきます。
ゲストプロフィール
福島邦彦(ふくしま・くにひこ)
(ファジィシステム研究所・特別研究員、工学博士)
1958年 京都大学工学部電子工学科卒。NHK放送科学基礎研究所、放送技術研究所などを経て、1989年、大阪大学基礎工学部生物工学科教授。以降、電気通信大学、東京工科大学、関西大学の教授を経て、現職。視覚系における情報処理や記憶・学習・自己組織化の機構の神経回路モデルの構成などに興味を持ち、1980年代に学習能力をもった神経回路モデル「ネオコグニトロン」を開発。その技術は、開発から30年余を経て登場した人工知能技術の新潮流「ディープラーニング」(深層学習)の原型となり、現在ではアップルの音声アシスタント「シリ(Siri)」やGoogleの音声検索、画像解析等に導入されている。
http://personalpage.flsi.or.jp/fukushima/
畠中実(はたなか・みのる)
(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)
1968年生まれ。1996年の開館準備よりICCに携わる。メディア・アートを中心とした美術と音楽における現代の表現を考察する企画展を多数手掛ける。主な企画に「サウンド・アート–音というメディア」(2000年)、「サイレント・ダイアローグ」(2007年)、「可能世界空間論」(2010年)、「みえないちから」(2010年)、「[インターネット アート これから]—-ポスト・インターネットのリアリティ」(2012年)の他、ダムタイプ、明和電機、ローリー・アンダーソン、八谷和彦といった作家の個展も手掛ける。ICC「オープン・スペース2015」では、yang02氏を出品作家に迎えている。