イベント概要
会期2012年10月13日(土)〜12月24日(月・祝)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)
開館時間12:00〜19:00
入場料〈展示プログラム〉無料/〈イベントプログラム〉一部有料
参加アーティストやなぎみわ(美術作家)、石黒浩(大阪大学)、
あごうさとし(劇作家・演出家)、吹田哲二郎(サウンドデザイナー)、
フォルマント兄弟(作曲・思索ユニット)、松本雄吉(維新派)
車両や沿線図、列車が走る線路や駅舎・ホームなど、”鉄道”において欠かせないコンテンツには、先進的な技術や魅力とともに、そこにまつわる文化や歴史があります。駅コンコースにある「アートエリアB1」では、鉄道の創造性に着目したプログラム「鉄道芸術祭」を2010年より開催。
本年は、国際的に活躍する美術作家のやなぎみわを芸術監督に迎え、当館にプラットホームをイメージした「駅の劇場」が出現しています。また、やなぎが1990年代に発表し、国際的にも高い評価を受けている写真作品「案内嬢シリーズ」をもとにした新たな取り組み「案内嬢プロジェクト」が進行中。やなぎみわの新たな作品展開と、ゲストアーティストによる多彩なプログラム、さらに、それらの出来事を繰り広げることで進化していく「駅の劇場」のワークインプログレス(=創作過程の公開)をぜひお楽しみください。
主催京阪電車なにわ橋駅アートエリアビーワン運営委員会
【大阪大学+NPO法人ダンスボックス+京阪電気鉄道(株)】
助成
協賛
協力大阪大学基礎工学研究科石黒研究室、大阪市立大学都市研究プラザ、(有)竹本工軌
技術協力パナソニック(株)
アーティスト略歴
やなぎみわ
美術作家。京都市立芸術大学美術研究科修了。エレベーターガール(案内嬢)をモチーフにした「案内嬢」シリーズや、若い女性が自らの半世紀後の姿を演じる「マイグランドマザーズ」シリーズ等の写真作品で国内外から高く評価されている。最近年は、現代美術の領域を超えて、1920年代の新興芸術であったドイツ演劇やロシア文学などから着想した演劇プロジェクトをてがけ注目を集めている。
☞http://www.yanagimiwa.net/
松本 雄吉
維新派主宰。場所との交感を大切に、劇場を自らの手で建設する。近年の代表作には、”漂流”シリーズ(1999~2002)や 20世紀三部作(2007~2010)など。 「夕顔のはなしろきゆふぐれ(2012)」では、奥行き30mの舞台と緻密な光と影の世界の中で新たな都市論を展開した。
☞http://www.ishinha.com/
フォルマント兄弟
三輪眞弘(兄)と佐近田展康(弟)という父親違いの異母兄弟によって2000年に結成された作曲・思索のユニット。テクノロジーと芸術の今日的問題を《声》を機軸にしながら哲学的、美学的、音楽的、技術的に探求し、21世紀の《歌》を機械に歌わせることを目指す。
☞http://formantbros.jp/
吹田哲二郎
サウンドデザイナー。1989年京都市立芸術大学大学院修士課程彫刻専攻修了。1988年より、パソコン、電子機器、センサーなどを用いた彫刻表現、音楽とは異なるサウンドによる表現の研究を始める。1992年より、ソーラーカープロジェクト、映画等の映像音響、多方面の作家との共同制作を多数手掛ける。
あごう さとし
劇作家・演出家。2001年WANDERING PARTY の旗揚げに参加。第3回公演以降、全ての作品の作・演出を担当。2011年劇団解散後は、利賀山房で上演した「授業」を皮切りに、「複製技術と演劇」を主題にデジタルデバイスを使用した演劇作品を制作する。「利賀演劇人コンクール2012」奨励賞受賞。平成22年度京都市芸術文化特別奨励者。
☞http://www.agosatoshi.com/
石黒浩
大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授。ATRフェローおよびATR石黒浩特別研究室室長。工学博士。未来の人間社会を支える知的システムの実現を目指し、人間と豊かにかかわる人間型ロボットを創成する研究を行うとともに、近年では平田オリザ氏との「アンドロイド演劇」に取り組み世界的に注目を集める。
☞http://www.irl.sys.es.osaka-u.ac.jp/
ジェミノイド HI-1は、ATR石黒浩特別研究室で石黒教授(ATRフェロー、大阪大学教授)によって開発された。
ジェミノイドはATRの登録商標です。
Photo by Makoto Ishida