イベント概要
会期3月28日(火)─6月25日(日)
月曜休館
12:00〜19:00/ 入場無料
プロジェクトメンバー
吉森保(大阪大学 生命機能研究科/医学系研究科 特別教授)
dot architects(建築ユニット)
やんツー(アーティスト)
関連イベント「ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト」はこちらから
主催アートエリアB1
共催大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
企画制作大阪大学21世紀懐徳堂/NPO法人ダンスボックス
支援JST(科学技術振興機構)科学技術コミュニケーション推進事業「ネットワーク形成型」
協力京阪電気鉄道(株)
サーチプロジェクトとは…
「サーチプロジェクト」とは、アートエリアB1を活用して、アートや知の可能性を探求(=search)する事業として2011年に始動した企画展です。2015年からは「ニュー”コロニー/アイランド”」と題して、3回に渡るアート&サイエンスの企画シリーズを展開しています。2015年の「”島”のアート&サイエンスとその気配」では、当館が位置する”中之島”と”粘菌の知性”について着目。続く2016年の「災害にまつわる所作と対話」では、惑星・地球に位置する日本列島そのものや、地球の営みから起こる「災害」について着目した展覧会を開催しました。
「ニュー”コロニー/アイランド”3 〜わたしのかなたへ〜」
これまでアート&サイエンスの展覧会を通じて、「菌類」や「災害」をテーマに”都市・社会・地球”などについて言及してきた「ニュー”コロニー/アイランド”」の第三弾では、”わたしたち自身”に視点を移します。
例えば、人体の内部では、体内で分泌される神経位伝達物質とそれを受けた身体の変化、あるいは古い細胞が死滅して新しい細胞に置き換わる運動など、とてもダイナミックな出来事が刻一刻と繰り広げられています。しかし一方で、わたしたちはそのことを意識せず(できず)に生きる動物でもあります。本展では、体の内部でおこる目に見えないぐらい小さく、しかし大きく人間を変化させるさまざまな事象や、眩暈や忘我の恍惚を求めて危険を承知で浮遊感に身を委ねる遊びの欲望などに着目し、”わたしたち”の内にある、巨大な宇宙と似て非なる未知なる世界(彼方)について考察を深める機会を創出します。
アーティストプロフィール
吉森 保
大阪大学大学院 生命機能研究科/医学系研究科 特別教授
大阪大学大学院医学研究科博士課程、関西医科大学助手、欧州分子生物学研究所博 士研究員を経て、1996年より基礎生物学研究所。大隅良典教授の研究室で助教授 としてオートファジーの研究を始める。2002年に国立遺伝学研究所の教授として 独立。大阪大学教授(微生物病研究所)を経て、現在は大阪大学特別教授(生命機 能研究科と医学系研究科を兼任)。
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp
dot architects
建築ユニット
家成俊勝、赤代武志により2004年共同設立。大阪・北加賀屋を拠点に活動。建築設計だけに留まらず、現場施工、アートプロジェクトなど様々な企画にもかかわる。2014年の「ニュー”コロニー/アイランド”1~”島”のアート&サイエンスとその気配~」および2015年の「ニュー”コロニー/アイランド” 2~災害にまつわる所作と対話~」では、会場設計と施行を担当。近年の主なプロジェクトに、「researchlight『河童よ、ふたたび』」(KYOTO EXPERIMENT 2016 SPRING)、「こきっと曲がる」(高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.05「見えてる風景/見えない風景」、2016)など。2016年、「第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館」参加。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、寺田英史、宮地敬子、池田藍の6名。
http://dotarchitects.jp
やんツー
アーティスト
2009年多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域修了。デジタルメディアを基盤に、グラフィティやストリートアート、パブリックアートなど公共圏における表現にインスパイアされた作品を多く制作。表現形態にとらわれず、常態化された概念を疑い、作品を通して既存の価値感への問題提起をおこなう。2014年の「ニュー”コロニー/アイランド”1〜”島”のアート&サイエンスとその気配〜」にプロジェクトメンバーとして参画。菅野創との共作「SENSELESSDRAWING BOT」が第15回文化庁メディア芸術祭アート部門 新人賞を受賞。2017年、山口情報センターの展覧会「バニシング・メッシュ」にて菅野創と新作インスタレーション「Avatars」を発表。
http://yang02.com