イベント概要
会期10月24日(土)─12月26日(土)12:00〜19:00
(12 月13 日─ 25 日は、21:00 まで開館延長)
*月曜休館(11 月23 日開館、11 月24 日休館)/*入場無料(一部有料イベント)
*11月11日と別プログラム開催時は展示がご覧いただけません。
詳しくはお問い合わせ下さい。
参加アーティスト ホンマタカシ
黒田益朗 小山友也 NAZE PUGMENT 蓮沼執太
マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ
主催アートエリアB1
共催大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
協力ホンマタカシ写真事務所
dot architects
助成芸術文化振興基金
大阪市
公益財団法人大阪コミュニティ財団/大阪信用金庫ふれあいスマイル基金
京阪電車「なにわ橋駅」構内に立地するアートエリアB1 では、鉄道の創造性に着目したプログラム「鉄道芸術祭」を2010 年より開催しています。 vol.5 となる今回は、【風景・景色、視覚・視点】をテーマに展覧会や関連企画を展開します。
映像の世紀と言われて久しい現在、人々は世界中の様々な風景を多様な視点から見ることが可能となりました。一方で、現代の”私たち”のものの見え方や捉え方は、進化した技術や膨大な視覚情報によって常に左右されているとも言えるでしょう。
鉄道芸術祭では、見ること、それ自体に着眼し、様々な分野で活躍する写真家のホンマタカシをプロデューサーに迎え 「 もうひとつの電車 ~ alternative train ~ 」を開催します。本展では、駅や電車を単なる交通手段とは異なる多様な視点で捉え直し、普段は通りすがり、見過ごしている風景や都市の日常を新たな感性で考察します。展覧会場では、鉄道と映像に関するオマージュ作品や、複数のゲストアーティストよる滞在制作の作品、そして海外の映像作品で構成し、会期中には沿線の各所などで数々の関連企画を実施します。本展を通じて、様々な発見や気づきの機会となり、新しく多様な第三の視界が広がれば幸いです。
メインアーティスト・プロフィール
ホンマタカシ | 写真家
1962 年東京都生まれ。1999 年写真集『東京郊外』で、第24 回木村伊兵衛賞を受賞。2011年から2012 年にかけて、自身初の美術館での個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。写真集多数、著書に『たのしい 写真よい子のための写真教室』がある。
近年、建築をカメラオブスキュラにして都市を撮るピンホール作品のシリーズや動画作品も国内外問わず発表を行う。現在、東京造形大学大学院客員教授。
http://betweenthebooks.com
ゲストアーティスト・プロフィール
黒田益朗(くろだ ますお) | グラフィックデザイナー
kuroda design 主宰。カタログ、CD ジャケット、ヴィジュアルブックなどのグラフィックデザインや店舗サインなどを手掛け、写真家、建築家、作家等、様々なクリエーターとプロジェクトに携わる。一方近年では、東京・白金の< YAECA HOME STORE >や函館ヘアサロン< RiTA >などいくつかの庭作りも行う。 また国内外のヤドリギ調査を継続している。
小山友也(こやま ゆうや) | アーティスト
1989年生まれ。2015年東京造形大学大学院修了。既存の枠組みの外にどのように開くかを考えながら活動を展開。一般的な枠組みを捉えなおし、別のしかたで対象との関係が作られるプロセスを、作品として扱っている。コミュニケーションの中の要素をいろいろ引き出したり差し引いたりして作品を制作。展示では主に映像、インスタレーション、音声、彫刻などの形式で発表している。
NAZE (なぜ) | アーティスト
1989年茨城県生まれ、京都府在住。京都精華大学卒業。ゴミや廃材などの収拾物、印刷物や写真など既存のモチーフに描くドローイング作品や、グラフィティを用いた作品などを制作。個人での活動の他にcontact Gonzo、犯罪ボーイズといったアーティストユニットでも活動。主な展覧会に、2011 年「NAZE?」 FOIL GALLERY( 東京)、2013 年「GO OUTSIDE」 FOIL GALLERY( 京都) など。
PUGMENT (ぱぐめんと) | ファッションブランド
1990年東京都生まれの今福華凜と大谷将弘が2014 年に設立。「捏ねられたもの」としてPUGMENT と名付け、ファッションを軸に活動を始める。主なコレクションに「存在するものは、変化のためにのみ存在することを忘れるな。Don’ t forget that entities exist only for a change.」(東京、2015)、「正しい装い」(東京、2014)、「MAGNETIC DRESS」(東京、2014)、「熱鉄衣」(東京、 2014)。http://www.pugment.com
写真:《正しい装い》2014
蓮沼執太(はすぬま しゅうた) | 音楽家
1983 年東京都生まれ。音楽作品のリリース、蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演、映画、舞台芸術、音楽プロデュースなど制作多数。また近年では、作曲という手法を様々なメディアに応用し、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを活発に行っている。2014 年はアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の招聘によりニューヨークに滞在。http://www.shutahasunuma.com
Matthias Wermke and Mischa Leinkauf
マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ
| アーティスト
ベルリンを拠点に活動する、ヴェルムカとラインカウフによる二人組。都市の潜在的可能性に着目し、主にパフォーマンスやインスタレーションによる作品を発表。土地の気風や歴史と関わりあいながら、公共空間における常識と制約の境界を調査し、都会の物理的システムに介入して、日常的な場面に新たな視点を与え、都市の可能性を開く作品を制作している。
写真:《Die Neonorangene Kuh》2005