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「事務局のクリエイティビティ【全国版】」

1月13日(土)の「事務局のクリエイティビティ【全国版】」は、おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。
極寒の中ご来場頂いたみなさま、そして登壇者のみなさま、本当にありがとうございました。

5時間を超える長丁場でしたが、最後までほぼ満席状態の熱気あるトークセッションとなりました。
第一部では、事務局の機能とその意義について、メセナ事業、国際展や芸術祭などの公共事業、そしてNPOや社会運動といった観点から、歴史的な流れもふまえ縦横無尽に語られました。
第二部ではその次の世代が現在携わっているアートの現場、事務局のあり方(事務局の有無も含め)について、お金、行政との関わり、仕事のポリシーなどを正直にリアルに語ってくれました。
第三部ではゲスト全員が登壇し、来場者からの質問カードをもとに、社会の中のアートの立ち位置や価値、労働の話、未来の展望などについても率直な意見交換がなされました。

来場者の方々の質問やアンケートでのコメントからも、アートの現場に限らず「事務局のクリエイティビティ」というテーマに対する関心の高さが伺えました。
今後のさらなる議論、検証につなげるべく、今回のトークセッションの記録まとめ作業に入ります。

詳細レポートも後日アップを予定しています!

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第一部「アートマネジメントの開拓者たちから見た事務局の重要性」
ゲスト:荻原康子/帆足亜紀/樋口貞幸

事務局のクリエイティビティ【全国版】

事務局のクリエイティビティ【全国版】

第二部「多様化するプロジェクトや芸術祭と事務局の役割」
ゲスト:小川希/細川麻沙美/吉田有里

事務局のクリエイティビティ【全国版】

事務局のクリエイティビティ【全国版】

第三部「事務局のクリエイティビティとは何か」
ゲスト:荻原康子/帆足亜紀/樋口貞幸/小川希/細川麻沙美/吉田有里

事務局のクリエイティビティ【全国版】

サーチプロジェクトvol.6「ニュー"コロニー/アイランド"3 〜わたしのかなたへ〜」開幕

アートエリアB1の春の企画展・サーチプロジェクトvol.6「ニュー"コロニー/アイランド"3 〜わたしのかなたへ〜」が3月28日より始まりました。

当館を活用して、アートや知の可能性を探求(=search)する企画展「サーチプロジェクト」。
2015年からは、「ニュー"コロニー/アイランド"」と題して3回にわたるアート&サイエンスの展覧会を開催しています。
〈これまでの「ニュー"コロニー/アイランド"」展〉
2015年 「ニュー"コロニー/アイランド" 〜"島"のアート&サイエンスとその気配〜」
2016年 「ニュー"コロニー/アイランド"2 〜災害にまつわる所作と対話〜」
昨年、当館を一軒の家に見立てて開催した「災害にまつわる所作と対話」の展覧会が記憶に新しい方もおられるのではないでしょうか?

これまで2年にわたって「島と粘菌の知」や「惑星地球と災害」をテーマにしてきた本シリーズ。いよいよ今年がシリーズ最終回です!
今年の企画は、「ニュー"コロニー/アイランド"3〜わたしのかなたへ〜」と題して、"わたしたち自身"に着目します。

プロジェクトメンバーには、2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典教授とともに国内のオートファジー研究を率いる吉森保
建築設計・施工だけに留まらず、「瀬戸内国際芸術祭2016」などの様々なアートプロジェクトにもかかわる建築ユニット・dot architects
デジタルメディアを基盤に、グラフィティやストリートアートなど公共の場における表現にインスパイアされた作品を制作するアーティスト・やんツーをお迎えして展覧会と、会期中には多彩なトークプログラムを展開します。


ではさっそく、会場のなかを少しご紹介しましょう。

入口バナー、看板 注意看板

入口には印象的なピンクのバナーに細胞の営みのひとつである「オートファジー」の画像が配置されています。本展は、わたしたちの体の15%を占めるタンパク質の構造をメタファーにしてつくられた【仮設公園】と【仮想公園】という二つの空間で構成されています。

これらの空間は、「見る」と「遊ぶ」の二つの方法で体験することができます。安全に遊んでいただくために、入口で「ご入場前の注意事項」をよく読んでから臨んでください!

サーチ6ホワイトボード

さて、会場に入ると大きなホワイトボード。そこには会場図とともに、本展のキーとなるアミノ酸とタンパク質の階層構造が大学の講義さながらに記されています。

なんだか難しそうですが、簡単に説明すると......
タンパク質は20種類のアミノ酸でできています。この20種類のアミノ酸の組み合せ方によって何万種類もの異なる働きと役割を担うタンパク質がつくられていきます。そしてそのタンパク質同士がくっつき合うことでさらに異なる役割を担うタンパク質へと変化していきます。(学術的にはこれを1次元構造〜4次元構造として説明します)

そして会場の【仮設公園】には、だいたい20種類くらいの材料とジョイント方法でつくられた「細胞的遊戯装置」が点在しています。

サーチプロジェクトvol.6オープン02 サーチ6会場

この「細胞的遊戯装置」に来場者である皆さんが触れたり、乗ったり、滑ったり、さらに装置を移動したりすることによって、装置に内蔵されたセンサーが反応します。

するとどうなるかというと、壁面に映し出された【仮想公園】のなかでこの細胞的遊戯装置が現実空間とは異なる動きで変化していきます。

つまり、"だいたい20種類くらいの材料"がアミノ酸、それを組み合わせてつくられた「細胞的遊戯装置」がタンパク質、さらに、来場者である皆さんもタンパク質に見立てて、タンパク質同士がくっ付いたりすることで、【仮想公園】のなかでは新たなタンパク質が形成される、というわけです。

 

何はともあれ、まずは会場で遊んでみてください!

というわけでお次は「細胞的遊戯装置」を少しご紹介しましょう。

入口ブランコ

見ての通りの「ブランコ」です。が、身近でブランコをする機会も街中ではなかなか無いと思います。からだの感覚を開いて、是非ひと漕ぎしてみてください。いつもと違った身体感覚を思い出せます。

シーソー

不思議な形をしていますが、「シーソー」です。両端の下に付いている筒は柔らかい素材で出来ているので、体重を掛けるとかなり弾んで、すごい浮遊感です。バウンドのさせかたによってはかなり激しいシーソーになるので注意です! 日常生活ではシーソー的な身体感覚もあまり経験しないですよね。

その他にも、動く平均台やジャングルジムなど、なかなかスリリングな装置が盛りだくさんです。
(安全に注意しながら遊んでくださいね)

サーチプロジェクトvol.6オープン03 サーチプロジェクトvol.6オープン04

一方、壁面に投影されている【仮想公園】はどんな感じでしょう?

映像の中には、会場内の「細胞的遊戯装置」が漂っています。そのなかを歩き続ける一人のおじいさん。会場にある「細胞的遊戯装置」の動きに反応して、この【仮想公園】はダイナミックに変化していくわけですが、これがどのように変化し、そしておじいさんは一体どうなるのか!? それは会場に来られた際のお楽しみとさせていただきます。

サーチプロジェクトvol.6オープン06

そんな仮想空間に入り込む体験ができるのが"VRブランコ"です!

ヴァーチャルリアリティのヘッドセットを付けてブランコに乗るという、なんとも浮遊感あふれる装置です。会期初日から大人気です。
(体質等によっては体験していただけない場合がありますので、体験前に会場の注意書きをご確認ください)

サーチプロジェクトvol.6オープン05

先にも書いたように、これらの「細胞的遊戯装置」は、それぞれがアミノ酸でできた「たんぱく質」をイメージしていますが、体のなかにはタンパク質になる前のアミノ酸も浮遊しています。

というわけで、会場の片隅には資材(=アミノ酸)がプールされているところも。

アミノ酸プール

この「アミノ酸」を原料に、6月25日までの会期中にたんぱく質の「装置」が更に増える、かも???

自分という意識やからだの感覚と向き合う本展。一度ならず何度でも、この「体内公園」に遊びに来てください!

※お怪我だけなさらぬよう!動きやすい服装でお越しいただくことをおすすめします!

   


今週末4月2日(日)にはプロジェクトメンバーを迎えてのオープニングトークを開催します。こちらも必聴です!
ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト
オープニングトーク「ニュー"コロニー/アイランド"3 〜わたしのかなたへ〜」

日時:4月2日(日)16:00ー18:00
定員:50名程度(当日先着順・入退場自由)
ゲスト:吉森保(大阪大学 生命機能研究科/医学系研究科 特別教授)、dot architects(建築ユニット)、やんツー(アーティスト)
カフェマスター:木ノ下智恵子、久保田テツ、塚原悠也(アートエリアB1運営委員)

「見えない世界」を通じて考えるメディアの構造(ヴァージル・ホーキンス氏をお迎えして)

 2017.1.22(B1事務局 サポートスタッフ 小河)

1月17日(火)のラボカフェは、大阪大学大学院国際公共政策研究科の准教授であるヴァージル・ホーキンスさんをお迎えして、「『見えない世界』を通じて考えるメディアの構造」と題し、私たちを取り巻くメディアの構造について考えるトークイベントを開催しました。

 

ホーキンスさんのご専門は、国際政治、紛争研究(特にアフリカ)、メディア研究。中でも「見えない世界と情報の流れ」について関心をよせておられます。
今回は、マスメディアが伝えない事象の中でも、国際報道に焦点を当ててご講演いただきました。

 

ホーキンス氏.jpg

 

 

国際報道といえば、40数ページある紙面でも4項くらいで、紙面全体の10%程度だそうです。これは、私が新聞を読んだときの印象と同様の割合。

経済新聞等、専門紙を除いてはスポーツ欄のほうが余程充実しています。

 

そんな数少ない国際報道の中でも、実際に記事として取り扱われた事象には偏重傾向があるそうです。

 

今まで読んだ国際報道を思い起こしても、アメリカの記事は毎日のように何かしら掲載され、中国・韓国・中東アジアをはじめとした同じアジア圏、ロシアやユーロ圏の記事もよく目にしますが、中南米・アフリカでの記事が殆ど思い当たりません。

その状況を、統計資料を提示しながら具体的に説明していただきました。

 

報道数割合.jpg

 

ホーキンスさんはその中でも、紛争関連記事はニュースの歪んだ価値基準が色濃く反映されていることに警鐘を唱えられておられました。

近年において、思い当たる紛争と言えば、アフガニスタン、クリミア紛争、イスラエル-パレスチナ紛争、パリで起きたテロなどは一時期、連日報道されていたこともあり記憶に新しい方も多いと思われます。

しかし、アフリカでの紛争と言えば、エジプトのクーデター、ソマリア紛争、ルワンダ紛争等は報道されていたこともあり記憶にも残っているのですが、ホーキンスさんが提示した、紛争死者数の統計資料を見て、コンゴで起こった紛争が他のそれとは比較にならないくらいの死者数が出ていることを今回初めて知りました。

 

紛争死者数.jpg

 

それは、第二次世界大戦を除いては、ベトナム戦争の300万人を遥かに上回り、朝鮮戦争450〜700万人に並ぶくらいの500万人以上の死者を出しながらも、世界で認知されていない紛争があることを物語っているものでした。

その資料には、大小に拘わらず、報道されず、私たちの目にも耳にも触れられていない紛争がいくつも記載されています。

 

ホーキンスさんは新聞に載ることのないニュースが多くあることを説明し、それが戦争の規模(期間や死者数等)とは関係ないことを、綿密にリサーチされた資料を用いて解説されました。また、世界の紛争でイスラエル-パレスチナ紛争がいかに特殊で特権的な位置で扱われ、アフリカ・中南米地域が添え物のように、紙面を満たすために必要に応じて記事がピックアップされているのか。それは、特派員の配置や通信社もないような現状では物理的に致し方がない要因もあると思われるが、国民の多くが関心を持つ地域、何かしら自国に影響のある国、国益に関わる国、センセーショナルでストーリー性があるか否か等、マスメディアの偏った視点で記事が出来上がることを危惧しておられました。

結果的に国民は、報道されて記事になったことしか起きていないと思い込んでしまう状況に置かれていることになります。

 


問題の背景.jpg

 

自国や国民自身に影響・関心がなければ、それに関わる国以外に意識を向けることは困難なのかもしれないけれど、これだけ世界を知るためのインフラが構築されている時代であるにも拘わらず、それは非常にもったいないことです。

その国のことを知らないから関心を持つことが出来ないのか、報道等の情報が少ないから関心を持ち難いのか、定かなことはいえませんが、個人としては、そのための手段の一つを今回のトークで提供していただいたように思います。

 

その手段の一つとなるのが、現在ホーキンスさんがインターネット上で取り組まれている「Global News View (GNV)」という活動デす。「Global News View (GNV)」は、世界と世界が抱える問題を包括的に、客観的に把握できる情報環境の実現を目指すメディア研究機関です。報道されない世界に関する情報・解説の提供と、既存の国際報道の現状を分析しその改善を促進する活動を展開されています。

 ホーキンスさんが取り組まれている「Global News View」のご紹介

国際報道は新聞・TVで見聞きはしていますが、国別・世界の地域別に分けて報道割合を考えたことがなかったので、ホーキンスさんが見せてくださったたくさんの統計資料や、分析手法がとても新鮮でした。
そして、メディアによってこのような「見えていない世界」が形成されていることに気づかされる、とても貴重な機会となりました。

イノシシとブタとヒトの関わりから見えるストラクチャー(野林厚志さんをお迎えして)

 2016.12.22(B1事務局 三田)

12月21日は、「イノシシと人間の関係を野林さんにきく。そして考える。」と題し、国立民族学博物館の野林厚志さんをお迎えしてトークを開催しました。

 野林厚志さんのご専門は、人類学や民族考古学です。イノシシという動物を通じて、人間と動物との関係、狩猟や食生活といった人間の暮らし、動物観や自然観からまちづくりまで幅広い研究活動をされています。そんな野林さんの、イノシシ、ブタ、ヒトをめぐる話題は、イノシシとブタの関係のお話からはじまりました。

まず、イノシシとブタの違いについて。

両者は、見た目、発育速度、出産頭数等、様々な面で異なっています。けれど実は、イノシシとブタは生物学的には同じ(同族亜種)で、ブタはイノシシの「家畜亜種」なのだそうです。

ブタとイノシシの違い

 

ブタの誕生(イノシシの家畜化)は、多地域的に発生した可能性が高いけれど、中でも西アジア、中国という説が有力だそうです。そして、干支の十二支でイノシシを扱っているのは日本だけで、他の国でイノシシのあたる動物はブタなのだとか。

というのも、干支が入ってきたときには、日本にはまだブタがいなかった(まだ家畜化されていなかった)からなのだそうです。意外なところにもイノシシとブタとヒトの関わりが影響しているのだと、改めて気付かされました。

そしてお話は、野林さんが研究されている台湾での、イノシシとブタとヒトとの関わりのお話へと進みます。

台湾の原住民族パイワン族にはイノシシ狩猟の文化があり、今も伝承として受け継がれています。

けれど16世紀頃台湾に入ってきた漢族にはこの狩猟文化がなく、漢族にとって、狩猟は野蛮なものと考えられていました。国民党統治時代には、狩猟も禁止されていたそうです。

やがて1980年代の民主化運動の流れの中で原住民の権利運動も活発になり、今では、狩猟は法律で原住民族の権利として認められました。憲法の中にも「原住民」という文言が明記されていますが、これは世界的にも珍しいのだそうです。

そして中国ではブタを大変尊ぶ文化があって、それは台湾の儀礼の中にも現れています。

台湾の客家人には、義民節という、日本でいうお盆のような行事があります。この行事では、灯籠流しなどと共に、「神猪」としてブタの奉納も行われています。

ブタの奉納 義民節で祀られる義民とは、かつて客家を守るために戦って亡くなった戦没者のこと。そしてブタは、神様に捧げる動物です。ではなぜ、義民に神猪を祀っているのでしょうか?

客家の人たちは、自分たちのために戦ってくれた先祖を敬うために、ブタを奉納することで義民を道教の神様と同格にして祀ったのだそうです。

神猪とは 今回のトークでは、台湾における、動物の中のブタの地位や、人々の生活との関わり。また、漢族が台湾に入ってきた16世紀頃からの、漢族、原住民族、客家各民族の関係等。信仰や文化が凝縮された義民節を元に、順を追って丁寧に解説してくださいました。

「イノシシと豚、野生と野生ではないもの、先住民と漢族、動物と人間の関係などから、自然観や宇宙観がみえてくる」と野林さんは仰られます。そして、「人間と動物の構造、ストラクチャーが儀礼として成立している」とお話しを締めくくられました。

動物とともにある人間の営み。

イノシシとブタとヒトの関係の中から、人間と動物の関わり、文化や儀礼、社会や歴史など幅広い営みの構造=ストラクチャーに想いを馳せる、貴重な機会となりました。

「圧倒的物質で人と社会を揺さぶる/現代美術家・榎忠」(榎忠さんをお迎えして)

12月17日、鉄道芸術祭vol.6「ストラクチャーの冒険」参加アーティストのお一人、現代美術家の榎忠さんをお迎えして、トークイベントを開催しました。

ラボカフェスペシャル featuring 鉄道芸術祭
「圧倒的物質で人と社会を揺さぶる/現代美術家・榎忠」

榎忠さんは、「グループZERO」として、神戸の市街を都市劇場に見立て集団でハプニングを繰り広げたり、大阪万博のシンボルマークを体に焼き付けた 「裸のハプニング」や、「ハンガリー国へハンガリで行く」など独特のパフォーマンス活動を展開する他、 大砲や銃、原子爆弾、ゴミなど、身の回りに潜む危機や不穏因子に着目し、鉄の廃材や金属部品を用いた全長数十メートル、 総重量数十トンといった超スケールの作品でも知られる現代美術家です。
今回のトークでは、見るものを圧倒する力強い作品を生み出し続ける榎さんの創作活動について、また、その作品の背景に見えてくる人類の文明の歴史や、世界の様々な構造(ストラクチャー)などについて、お話いただきました。

榎忠さんトーク.JPG

超満員で立ち見が出る中、トークが始まります。
榎さんは、20代の頃には絵画制作をされていましたが、絵だけではご自身の考えを表現しきれないと感じ、体を使ったパフォーマンスもされるようになりました。 写真に写っているスライドは1970年の「裸のハプニング」。これは、日光でご自身の腹部に大阪万博のシンボルマークである桜型を焼き付けて行われたパフォーマンスの写真です。
そして、"自分の生活は自分でまもる"という榎さんの信念を表した「LSDF(Life Self Defense Force)」、「ハンガリー国へハンガリ(半刈り)で行く」、榎さんの願望から生まれた"ローズねえさん"が営む幻のバー「Bar Rose Chu」、神戸ポートアイランド博覧会で発表された巨大な「スペースロブスター」等々、歴代の代表作の制作経緯をユーモアを交えてお話いただきました。

超スケールの作品の印象からか、「『大きな人』とイメージをされがち」と笑いながら語る榎さんは、神戸で旋盤工として勤めながらアーティスト活動をされてきました。
榎さんの作品は、どれも廃材にアクセスできる特殊な環境にいたからこそ生まれた問題意識が元になっているといえます。

榎忠さんトーク.JPG

榎忠さんトーク.JPG

「いつまでも繰り返される戦争や紛争。開発する一方で、後の処理を考えない人間。
新聞やニュースで得られる情報はごく一部で、正しいのかも定かではない。だから想像し、表現する。
戦いが起こらないようにアートで戦っている」。 
そう語る榎さんは、作品を発表する場として、より社会や人々の日常に近い場所を選ばれます。「美術館など制約がある場所ではなく、好きな場所でやりたい」という言葉通り、毎回時間をかけて展示のための場所を探し、交渉し、困難な搬入や設営を経て、作品が生み出されていきます。そしてそのなかでは、様々な人との出会いも重ねられていきます。
そうして、いろいろな人々と関わり合いながら生み出される作品からは、そこに関わった人たちの存在を感じることができ、だからこそ、 対峙する鑑賞者を圧倒する力強さがあると感じました。

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トークの最後は、会場のみなさんからの質問にお答えいただきました。
作品にある種の宗教性・精神性みたいなものを感じるが、意図されているか。という質問に対して、榎さんご自身は「意識していないが、見る側の意識がそこにあるからそう感じるのではないか。」とのお答えでした。
また、あえて危険なもの、重いものなど、ヘビーなマイナスの印象がある素材・テーマを扱われることが多いことについて。という質問には「見る人が、見る人の問題として考えて欲しい。精神性などを考えて制作することは構わないが、あくまで語るのは作品」と表現者としての強い覚悟を語られました。
働きながら制作されてきた榎さんにとって、労働は食べるため、生きていくために必要な当たり前のことで、食べていくために芸術をしているのではありません。

今回のトークでは、常に社会に対する問題意識を持ち続け、表現し続ける作家としての榎忠さんの強さを伺うことができました。

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鉄道芸術祭vol.6「ストラクチャーの冒険」では、榎さんの作品は《LSDF(Life Self Defense Force)》と《薬莢 Cartridge》を実物で、《スペースロブスター P81》と《GUILLOTINE1259〈ギロチンシャー〉》は展示当時の写真を拡大出力し展示、さらに1972年に行われたグループZEROとして行ったハプニングの映像、「ハンガリー国へハンガリで行く」などの過去作の記録映像を展示場入口で上映しています。

また、1月9日には展示している《LSDF(Life Self Defense Force)》を使っての「成人の日」祝砲パフォーマンスを開催します。

ぜひ、会場で榎忠さんの力強い作品に触れてください。

「芸術実行犯 Chim↑Pomの超戦」(卯城竜太さんをお迎えして)

 2016.12.17(B1事務局 サポートスタッフ大槻)

12月10日、鉄道芸術祭vol.6「ストラクチャーの冒険」関連プログラムとして、アーティスト集団Chim↑Pom(チンポム)の卯城竜太さんをゲストにお迎えしたトークイベントを開催しました。

 ラボカフェスペシャル featuring 鉄道芸術祭 
「芸術実行犯 Chim↑Pomの超戦」

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Chim↑Pomは、現代社会に全力で介入し、強い社会的メッセージを持つ作品を発表し続けている6人組のアーティスト集団です。アートを武器として社会の"見えない構造"に挑み、ときに超越しながら、世の中に物議をかもすアクションを次々と実行されています。そこで今回のトークでは「芸術実行犯Chim↑Pomの超戦」と題し、そんなChim↑Pom の活動における"ストラクチャーの冒険"について、今年の10月に東京の新宿歌舞伎町で開催した個展「"また明日も観てくれるかな?〜So see you again tomorrow, too?」に関するお話を中心にお聞きしました。

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今年で結成11年目であるChim↑Pomは、国内や海外で様々なプロジェクトを展開してこられていますが、デビュー当時からずっと東京を活動のベースとしており、東京の街中で数多くのアクションを起こされています。トークではそれらのうち、野良ネズミやカラスといった「都市における野生」への関心から生まれた《スーパー☆ラット》や《BLACK OF DEATH》、「大量生産・大量消費」への反発心を逆手にとって挑んだ渋谷パルコでの展示、「愛が目的のデモ」として新宿の路上で敢行したメンバーのエリィさんの結婚式《LOVE IS OVER》など、代表的な作品の数々をご紹介いただきました。一見すると悪ふざけのようにも見えるのですが、そこには必ず東京という都市を生き抜く若者としての鋭い感性と行動力に裏打ちされた強度があり、現代社会の在り方をあぶり出し問い直すアートの力をヒリヒリと備えているので爽快です。

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そんな東京の申し子とも言えるChim↑Pomが、"東京"について改めて考え直すことから始動した新たなプロジェクトの第一弾が、新宿歌舞伎町にある解体予定のビルを舞台とした展覧会「"また明日も観てくれるかな?〜So see you again tomorrow, too?」です。

歌舞伎町は、戦後なにもない焼け野原となったところから、一部の地主たちが様々な理想を掲げながら構想し、誕生した街です。今回会場とされたビルは、その地主たちから発足した「歌舞伎町振興組合」の拠点となってきた場所です。ビルが建てられた時期を遡ると、なんと前回の東京オリンピック開催年である1964年。そして現在、ビルは2020年のオリンピックにむけて、再び「建てこわし・建てなおし」されようとしています。
4年後のオリンピックを大義名分とした「スクラップアンドビルド」は、歌舞伎町のみならず、現在東京のあちこちではじまっています。日本は途上国から先進国へと発展し、状況も価値観もがらりと変わっているにもかかわらず、オリンピックに際し、かつてと全く同じような発想でまちづくりがされようとしていることへの違和感。今回の展覧会は、東京で日本人が繰り返すこういった「未来の描き方」を問い直すものとして企画されたそうです。

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トークでは、たくさんの写真をお見せいただきながら、ビルの4階から地下に至る各階の展示の様子をご紹介いただきました。ビルの持つ歴史や特性に深く迫り全力でインスパイアされながら、Chim↑Pomのこれまでを集大成して作り上げられた作品のお話はどれも面白くて、展示空間をその場で体験できなかったことが悔やまれました。そしてなんと、会期が終了した現在、ビルと一緒に展示作品も「全壊」させられています。なぜなら、作品をビルごと「スクラップ」し、その残骸を再び「ビルド」して展示することこそ、「スクラップアンドビルド」がテーマである今回のプロジェクトのフレーミングだからです。「まっさらなところで呆然としてから考えることが重要だ」と語る卯城さんからは、アーティストとして"ゼロ地点"に立ち続けようとする意欲と気概が伝わってきました。
会期中は展示だけでなく、全壊するこの場所を無形の"記憶"として残していくために、トークやライブといったイベントも数多く催したそうで、それらも大変濃度の高いものだったよう。「安全だけど安心でなくていい」という寛容さがある歌舞伎町は、街のど真ん中の会場でどんなに過激に騒いでも、自由に放ったらかしてくれたそうです。

 

トークの最後に、卯城さんが重要なこととして強調されたのは、今回の展覧会に関しては展示作りや運営、資金面など、全てにおいてChim↑Pomが自分たちの手で行ったという点です。それは、最近特に政治的な規制や検閲が顕著になり、美術館や芸術祭で出来ることが限られてきたことに理由があります。そういったしがらみに翻弄されるよりも、何か他の手を見つけて自分たちのやりたいことを実践していく挑戦として、インディペンデントで展覧会を開催することにこだわったそうです。その挑戦は、見えない社会のストラクチャーを超えていく試みであり、ストラクチャーを自らの目で見ようとする試みでもあるように思います。
すでに出来上がっている仕組みに身を任せていると、いろいろなことが見えないままに運び、いつの間にか大きな力に鈍感になってしまうことは、日常生活でも大なり小なり実感することです。Chim↑Pomや今回の鉄道芸術祭の出品作家の皆さんが、アートの力で見えないストラクチャーを冒険する姿に学びながら、私たちも常にそこへと意識を向け続けねばならないなと改めて危機感を持ちました。

鉄道芸術祭vol.6「ストラクチャーの冒険」は、会期残すところひと月ほど。皆さんも是非、見えないストラクチャーに思いを馳せにいらしてください。お待ちしております。

「都市の成立を通してみる日本の構造」(北村亘さんをお迎えして)

 2016.12.9(B1事務局 小西)

12月8日、行政学者で地方自治を専門とする北村亘さんをお迎えし、地方自治とはどういうことか、鉄道と街の成り立ちの関係などをお話しいただきました。

ラボカフェスペシャル featuring 鉄道芸術祭
「都市の成立を通してみる日本の構造」

「都市の成立を通してみる日本の構造」

私鉄の力が強く、鉄道会社によって沿線の街がたくさん開発された関西。
大阪市は日中、市内で沢山の人が働いていますが、夜には北摂など他の市町村に帰宅される人が多く、昼間人口と夜間人口の差が大きい地域です。
また大企業は本社が東京にあることが殆どで、こちらも税収が減る要因となっています。

地方自治の予算は大きく分けて2つ。開発と再分配(福祉)があり、街の利益を増やすために福祉が手薄になり、開発が積極的になる傾向があります。
福祉を充実させるとその地の貧困率が高くなってしまうという、なんだかとても皮肉めいたことが起こってしまうそうです。

図を描いてその流れを解説していただきました。

「都市の成立を通してみる日本の構造」

Aの町の福祉を充実させると、、、近隣のBとCの町から移動しやすい不動産を持たないホームレスの人たちや低所得者の人々がまずAの町にやってくる。
福祉サービスの対象者が増えるので、サービスを拡大することになり、すぐに当初の予算を使いきってしまいます。
それでも町が頑張って政策を続けると、富裕層にとっては納税負担が増えるだけでなく町の治安も悪くなるため町を去り始めます。
お金があり、移動する力がある富裕層や企業が町を出て行ってしまい、空いた住居に流入してきた人々が不法占拠しだし、不動産の価値が下がる。
貧困層が増え、治安が悪化し、、、、という悪循環が続いてしまう。。。。
この現象は、1920年代まではNYのど真ん中で高級住宅地だった、ハーレムでかつて起こったことだそうです。

福祉政策の場合は貧困層はサービスを求めてやってくるので、支出一方。しかし、開発政策の場合は貧困層は雇用を求めてやってくるので、納税者になり、税収が増えます。
磁石に吸い寄せられる様に人が動くことから、ウェルフェア・マグネット効果という言葉で言われるそうです。

分かりやすく解説してくださり、改めて納得することばかり。
ですが、街の人々のための福祉政策が、街を悪化させる要因になることもあるというのは、なんともやり切れない気持ちになりました。

「都市の成立を通してみる日本の構造」

地方自治という言葉は響きが良く、「地方自治を高める」ことはとても良いことのように聞こえますが、
地方自治が強くなりすぎると、自分の利益のみに目を向け、再分配に背を向ける、どんどん保守的な考えに進むことにもつながります。

そして話は鉄道と密接に関わる大阪の街の成り立ちへ。
明治時代、国の計画により国鉄・山手線が敷かれ私鉄が国鉄に従属する形で広がって行った東京とは異なり、 大阪は私鉄各線が開発されて、その後に環状線が敷かれたので、国鉄との乗り入れが前提とされておらず、私鉄が幅を利かせています。
私鉄各社が沿線開発に力を入れたお陰で、北摂や宝塚、芦屋などのブランド力がある街が生まれ、大阪市中心地から離れた場所に住み、大阪市内には仕事に通うだけ、という人が増えました。
大阪市の夜間人口(住民)が減ってしまうことは、住民税収入が減ることにつながります。
大阪市が抱える少子高齢化や市民負担の増加などの問題は、鉄道網が加速させてしまったとも言えるのかも知れません。

「都市の成立を通してみる日本の構造」

最後の30分は参加者のみなさんとディスカッション形式に。
「将来の大阪に興味があってきた。大阪がよくなるにはどうしたらいいか?」との質問に、北村さんは 「大阪がうまくいかないと、日本がうまくいくわけない。東京だけに頼っていると、東京に何かあった場合、日本がどうにもならなくなってしまう。」と答えられました。

一緒くたに「地方創生」と言ってしまうのではなく、色々な見方をして、問題を分けて考えることの大切さ、 市民ができることと、行政じゃないとできないこと、その両方について考えることの重要さを考える機会になりました。

電車公演「クラブ電車〜ストラクチャーの冒険〜」を開催しました!

12月4日(日)に電車公演「クラブ電車〜ストラクチャーの冒険〜」を開催しました。
あいにくの雨にも関わらず、今年も満員御礼、たくさんの方にご乗車いただき、ありがとうございました。

走行する貸切電車の中で行う電車公演。
今回は駅から駅へと移動する、この日限りの「クラブ」を生み出しました。

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「クラブ」というと夜の地下スペースなどでのイベントのイメージがありますが、
電車公演「クラブ電車」は、日中に京阪沿線の車窓風景を楽しみながら、という駅から駅へと移動する「クラブ」となりました。
今回の公演は、ラッパーの環ROYさん、同じくラッパーで、環ROYさんとのユニット「KAKATO」としても活躍されている鎮座DOPENESSさん、そして島地保武×環ROYとして愛知県芸術劇場で舞台作品「ありか」を発表された、ダンサーの島地保武さん、PA/音響の岡直人さんによる特別編成の「環ROY×鎮座DOPENESS×島地保武×岡直人」
日常生活にある五感をテーマに、絵画、彫刻、映像、サウンドを自在にリミックスし作品を編み上げるマルチアーティストの和泉希洋志さん。
イラストレーターとして雑誌やweb、広告媒体、CDアルバムジャケット等音楽関係で活動され、2014年からファッションブランド「Né-net」とコラボレーションも展開されている鈴木裕之さん。
ゴミや廃材などの収拾物、印刷物や写真など既存のモチーフに描くドローイング作品やインスタレーション、グラフィティを用いた作品などを制作され、アーティストユニットcontact Gonzoとしても活動されているNAZEさん。
というバラエティ豊かな出演者を迎えました。
加えて、DJタイムの選曲者として、鉄道芸術祭vol.6「ストラクチャーの冒険」展の参加アーティストである五十嵐大介さん、インビジブル・デザインズ・ラボさん、榎忠さんにもご参加いただきました。


当日の様子を少し、ご紹介します。

受付を済まされた参加者の皆さんは特別切符を手に、中之島駅の3番のりばから「クラブ電車」にご乗車いただきます。
会場となる貸切電車は、大阪側車両からA・B・Cと名付けた3車両。ご家族連れでゆったりと座るも良し、混み合うアーティストの近くでパフォーマンスを楽しむも良し。3車両の中を参加者は自由に行き来していただきます。


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車掌さんからのアナウンスがあると扉が閉まり、いよいよ「クラブ電車」が走り出しました。
発車までの五十嵐さん選曲によるDJから一転、B車両で行われている和泉さんのライブ音がスピーカーを通して各車両内に響き渡り、車両内は一気に非日常的な雰囲気に変わります。

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3車両とも扉横のポスター掲示枠には広告ではなく、鈴木さんとNAZEさんの作品が掲示されており、吊り広告スペースには白紙が吊られています。

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いつもと少し、雰囲気の違う車両内。
画板を持った鈴木さんとNAZEさんたちは、鈴木さんがA→B→C車両(大阪側→京都側)へと、NAZEさんがC→B→A車両(京都側→大阪側)へと、ライブペイントをしながら進みます。
ペイントされた紙は、次々と吊り広告スペースに吊られていきます。

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鈴木さんとNé-netのコラボアイテムで全身コーディネイトされた鈴木さんファンの方々は、吊り広告をバックに記念撮影をされていました。

樟葉駅で停車すると、和泉さんのライブは終わり、インビジブル・デザインズ・ラボさんと榎さんの選曲リストによる、再びのDJタイムに。
樟葉駅周辺の緑豊かな景色を眺めつつ「汽車ぽっぽ」やHajime Tachibanaの「Bambi」などの曲がつながります。

電車は樟葉駅で折り返し、再び大阪方面へ走り出します。

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帰路の車中では、環ROY×鎮座DOPENESS×島地保武×岡直人によるパフォーマンスがスタート
環ROYさんと鎮座DOPENESSさんが乗客の間を行き来しながら、ラップを繰り広げ、それに呼応するように踊る島地保武さん。

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ラップ、ダンスと共に鈴木さん・NAZEさんによるライブペインティングも進み、車内を盛り上げていきます。

この日、この場限りの「クラブ電車」は京橋駅を通過し、地下へ潜り、終着のなにわ橋駅へ到着しました。
それぞれのパフォーマンスに目を奪われているうちにあっという間に終演を迎えた電車公演。
いつもの京阪電車の車内がアーティストの力で非日常空間に変えられ、とても印象的な小旅行でした。

「鉄道がもたらした社会構造の変化」(鴋沢歩さんをお迎えして)

 2016.11.23(B1事務局 サポートスタッフ小河)

11/17(木)は、現在開催中の企画展「鉄道芸術祭vol.6」の関連プログラムとして、経済史の観点から鉄道史を研究されている鴋澤歩さんをゲストにお迎えして、鉄道がもたらした社会の様々な構造(=ストラクチャー)の変化について考えるトークイベントを開催。「鉄道がもたらした社会構造の変化」と題して、大学の講義さながらの深い内容のお話をいただきました。

 

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経済学といえば、アダム・スミスに始まり、ケインズ、マルクス、フリードマンの理論が先行し、経済学史でも経済学の系譜、産業革命、近現代の金融・経済学の成り立ちがメインになることが多いものです。 その中で鴋澤さんは、鉄道会社の歴史から現代の経済システムや社会構造に与えた影響を捉えるという視点からトークをしてくださいました。 一般的には、鉄道とは、産業革命の中で短期間の大量・遠方輸送を実現したもの、重工業発展に影響を受けた産業の一つと認識されていることが多いと思いますが、そのような部分に留まらない影響があったことを今回のトークで知ることができ、大変興味深いものでした。

鉄道運営は、当時としては初の大規模経営会社であったそうです。その運営のためにはそれまでの世界になかったようなレベルでの高度な正確さをもって管理・調整を行わなければならないことから、分業を行っていくセクションを幾つも作り社長・会長をトップとした組織内の上下で管理していくという、会社としての階層組織が形成されました。
現代の会社組織が当たり前のように取り入れているライン・スタッフ管理組織の基になったのが、鉄道運営だったそうです。初めて知る話が次々に飛び出す鴋澤さんのお話に、皆さん熱心に耳を傾けられていました。

その他、鉄道会社の労働組織が、インフラに関わるため最初に政府から法規制を受けることとなり、現代の労使関係を形成するものとなったこと。
専門的管理者が育つことによって、鉄道の所有者と経営者の分離がされていったこと。
また鉄道運営という大規模でインフラの一種ともなる特殊な組織の誕生・発展によって、それを高度な正確さで管理・調整するために管理・会計部門が発達しました。それが株式・金融市場の発達にも影響をもたらしたこと。
そして、広大な鉄道網の範囲があるために異なった地域住民・社会階層に属する人々を組織化する役割も担っていたことは、個人的にもとても興味深いものでした。

鉄道業という特殊な業種が拡大する上で必要不可欠であったことが、これだけ世界の社会構造に影響を与えていたことを知ることができる、非常に有意義な時間となりました。

 

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次回、「鉄道芸術祭vol.6」関連プログラムのトークは
12月8日(木)「都市の成立を通してみる日本の構造」です!
行政学者で地方自治を専門とする、大阪大学教授の北村亘さんをお迎えして、都市の在り方を通して日本社会の「ストラクチャー」について考えます。

ブリッジシアター ダンスボックス アーカイブプロジェクト「Nước biển / sea water」

アートエリアB1では、10月12日〜29日にNPOダンスボックスの企画による展覧会「『Nước biển / sea water』特別展示上映」を開催しました。

アートエリアB1を運営する団体の一つであるNPOダンスボックスは、1996年に大阪で始動し、現在は神戸・新長田に拠点を移して、今年20周年を迎えます。

今回の企画展は、ダンスボックスの20年の軌跡を整理・公開する「アーカイブ・プロジェクト」のプレイベントとして開催。本展では、ダンスボックスディレクターでありcontact Gonzo主宰の塚原悠也のディレクションによる舞台作品「Nước biển / sea water」 (作・出演/ジュン・グエン=ハツシバ、垣尾優、松本雄吉)を特別公開しました。(Nước biểnはヌックビエンと読みます)

会場では、神戸と東京の公演の記録映像を上映するとともに、松本雄吉さんが読み上げられたテキスト、衣装、小道具なども合わせて展示。

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海の水と、身体のなかに存在する水分のあり方、循環する水のあり方と仏教的な生死感を頼りに制作が進められた本作の公演では、体内にある血液の量に近い30リットルの海水を、出演者が汲みに行くところから舞台が始まります。

今回の展覧会場では、同じく30リットルの水が入れられたタライ、松本雄吉さんが舞台で読み上げられたテキスト、小道具や衣装なども展示され、それらを介して作品の断片を垣間見る空間となりました。さらに、本展では、Skypeでの打ち合わせの音声記録も展示されました。そのなかには、ふっとダンスが立ち上がる瞬間があり、本番の映像だけでは触れることのできない体験となりました。

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最終日に開催された、クロージングイベントでは、「アーカイブ」をどう捉えるか、ということをテーマに、共同製作者の垣尾優さんと、舞台芸術批評にも携わる高嶋慈さんを迎え、作品のディレクションを務めた塚原悠也と、NPO法人記録と表現とメディアのための組織理事でもある久保田テツ、 ダンスボックスの20年間の活動に携わる文が対話を繰り広げました。

アーカイブをする側の意識とされる側の意識、技術の状況、記録から公開までの時間間隔、そして公開する側の意図によって、アーカイブのあり方は多様に変化し続けます。

個人的な思い出として記録された映像も、記録されてから長い時間が経てば、それは"人類の記録"にもなり得ます。

本企画を皮切りに始まる「ダンスボックス アーカイブプロジェクト」では、過去20年分のアーカイブを公開する予定です。そこでは、生の舞台とは異なる身体の魂が見えるかもしれません。そして、アーカイブ展が作品としてアーカイブの対象となり、それがまたどこかで異なる形で公開され、アーカイブされる......。そうしてどんどん拡張し、変幻自在にかたちを変えていくのかもしれません。

2月にアートエリアB1で開催するダンスボックス アーカイブ展も是非ご期待ください!

歩きながら活断層を体感する(大阪の活断層を巡るツアー)

3月11日から開催してきたサーチプロジェクトvol.5「ニュー "コロニー/アイランド"2 〜災害にまつわる所作と対話〜」。最終日も目前の6月25日は、ナビゲーターに本展アドバイザーである惑星地質学・鉱物学研究者の佐伯和人さん、ゲスト解説者に活断層研究者の廣野哲朗さんをお招きして、「大阪の活断層を巡るツアー」を開催しました。 

 

当日、通天閣の下にツアー参加者の皆さんが集合。ゲスト解説者である廣野さんの服装から、活断層を巡るというこれからの道のりの険しさを想像して、身が引き締まります。

 通天閣の下で説明をする佐伯先生と廣野先生通天閣の下で集合

 

まずはじめに、通天閣に登って上町台地を俯瞰しながら、これから巡るルートの解説を伺いました。

通天閣俯瞰

 

続いて地上に戻り、次のポイントへ向かいます。向かいながら安居神社の急な石段を上り下りしたり、坂道を歩いたりしながら、上町台地の高低差を体感しました。 

次のポイントは清水寺の「玉出の滝」です。流れ出る滝と崖を見上げながら、断層の解説を伺います。

玉出の滝

 

続いて、清水寺墓地の「清水の舞台」へ向かいます。玉出の滝からさらに急な石段をあがって、清水の舞台へ到着しました。
舞台の下の地域は、以前は海だったそうです。潮位の変化の話から解説は宇宙へと及びました。寒冷期と温暖期の変動があるのは、地球の自転軸や公転の軌道が、同じく太陽のまわりをまわっている他の惑星の引力の影響でぶれること。また、太陽系が銀河の中を移動する際に受ける引力の影響すら関わっているそうです。地形の変動と宇宙の営みがつながっているとは!壮大な話に、皆さん熱心に耳を傾けられていました。

清水の舞台

 

坂を下り、どんどん歩きます。歩きながら、上町台地にはとてもたくさんの寺社があることにも気づかされます。

続いては、「大江神社の階段下」にたどり着きました。こちらの神社には狛犬ならぬ狛虎がいて、タイガーズファンの参拝が多いそうです。大江神社への階段は、やはり急な石段が101段もありました。

 

そして最後に「昔の海浜跡」を眺めます。周囲には建物が立ち並び、海の面影はありません。けれどよく見ると道路が大きく波打っていて、かつてここが海であった名残を確かに見ることができました。

 

知識として知るだけではなくて、活断層の史跡を歩きながら巡ってみることで改めて地形を体感したり、地球や宇宙の営みに想いを馳せたり。生憎の雨天でしたが、とても新鮮で充実したツアーでした。

「海の文化と気象判断の知恵について」(漁師・池尻宏典さんと民俗学者・川島秀一さんをお迎えして)

6月24日(金)。今日は、民俗学者として気仙沼を拠点に全国のカツオ漁師や漁撈伝承を長年取材している 東北大学の川島秀一さんと、神戸・新長田で漁師をしている池尻宏典さんをゲストにお迎えし、人間と海との関わりについて、民俗学的な視点と海という現場に身を置かれている漁師さんの視点が交わる対話プログラムを開催しました。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「海の文化と気象判断の知恵について」ゲスト:尻池宏典(尻池水産)、川島秀一(民俗学者、東北大学災害科学国際研究所 教授)

川島さんは、元々漁師さんとお話しするのがお好きで、 今まで論文発表等関係なく交流を深めてこられたそうです。
漁師さんの言い伝えをカレンダーにするというユニークな活動もされています。

一方、現役の漁師である尻池さんは、おじいさんから始まり3代わたっての漁師一家。
阪神・淡路大震災後に改めて家族の大切さを痛感し、何かおこったときにもそばに居られるようにと漁師になる道を選ばれました。
現在は大阪湾でイカナゴやシラスを主に獲り続け今年で20年、都会派漁師と名乗ってらっしゃいます。

そんなお二人が「嵐と凪(ナギ)」について興味ふかいお話をされました。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「海の文化と気象判断の知恵について」ゲスト:尻池宏典(尻池水産)、川島秀一(民俗学者、東北大学災害科学国際研究所 教授)

いまの漁師さんは荒れたら海には出ないものだが、当時の漁師さんは荒天時には 全員出漁することになっていて、 凪の時には逆に出漁をやめていたそうです。
魚を尊敬する、魚の覚悟を感じている、人間の接し方でも魚の動きは変わってくるそうです。

漁師さんは旧暦と潮の流れをみます。潮の周期を頭の中に入れておかないと漁はできません。
「潮をとる(潮目をみる)ことが魚をとることで、魚をとることが潮をとる(潮目をみる)ことだというくらい、 とても大切にしている。」と川島さんは仰られました。
さらに、漁師さんは災害と大漁は繋がっていると 捉えられています。
大きな災害が起こるとミネラルが豊富な川の水が大量に海に流れ込み、 海水が掻き回されるため、短い目で見ると魚は減るが、長期的に見ると大漁をもたらすということに驚きました。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「海の文化と気象判断の知恵について」ゲスト:尻池宏典(尻池水産)、川島秀一(民俗学者、東北大学災害科学国際研究所 教授)

今回の展覧会では、川島さんが漁師さんから聴いた三陸地方につたわる諺を日めくりカレンダー のようにして展示しています。
トークでは、川島さんが"諺カレンダー"を1枚ずつめくりながら丁寧に 説明してくださいました。
()内は、尻池さんのコメントです。

「春の雪は掃いて乗れ」
→春の雪は、あまり沖が荒れることはないから、そのまま漁に出てもいいという言い伝え。
「二月と駒の頭(かしら)は荒れたほうがいい」
→2月に大風が吹くと豊作になる。馬も気が荒いほうが働く馬だという例え。
(大阪湾では、12月に西風が吹けばイカナゴが豊作になると言われていて、 ちなみに、昨年の12月は暖かかったため今年のイカナゴ漁は不漁でした)
「三月水は脛(すね)割り水」
→3月は海水温が一番低い。 脛を割るくらいに冷たい水という例え。
(大阪湾では、2月が一番冷たくなります)
「春南(はるみなみ)くろがねを通す」
→春の南風、鉄をも通すくらい冷たく強い風が吹く。
「五月海に家を建てろ」
→5月は凪が多いので、海に家を建ててもいいという例え。
「雨三粒風千石」
→春先に雨がちょっとでも降ると風邪が強くなる。
「八月海には、一人子乗せるな」
→8月の海は荒れるので、一人っ子などは亡くなるので乗せるな。
「枯れ木の靄(もや)は時化(しけ)の元」
→落葉した頃は、霧やモヤのあとには台風やしけが来る。
「冬至寒(とうじかん)の北は、手の平返し」
→冬至と夏至の間に吹く風は吹いている方向が急に変わって、危ない風だから気をつけろ。
(大阪湾でも、海に出ていると前線が通過しているのがよく分かる)

さらに、大阪湾で漁をされている尻池さんは、「南から雲が走ってきたら、あと数時間以内に波が高くなり危険になる」ということを紹介してくださいました。

場所が変われば、海の状況も漁の方法も全く異なります。
漁師さんは、先代から伝わる伝承やご自身の経験と勘により海や気象の状況を知り、 魚を獲る術を身につけています。
一方で、現代ではGPSや魚群探知機など様々な科学技術も用いられています。
尻池さんは、そうした最新機器と経験と勘、 どれかに頼るのではなくどれも上手く使っている人が一番魚を多く獲ると言われます。

尻池さんは、大阪湾でGPSも使われるそうですが、どこに浅瀬やブイがあって、 どの辺りに魚がいるかは体が覚えていると言われます。
そして、GPSよりは、 山立てが一番信頼できるそうです。
「山立て」とは、海岸沿いにある建物などを目印にして、 漁師さんたちが船の位置を把握する技術です。
大阪湾では、焼却場の煙突や大きな構造物、 港の街灯を目安にしているそうです。大阪湾は灯りが多いけれど、明るさや色の違いで判断されるそう。
一方、川島さんがご出身(現在も拠点をおかれている)の三陸地方では、高い防潮堤ができてしまって、 海から目印が見えなくなり山立てができなくなっている所もあるそうです。
津波から住民や街を守るための防潮堤ですが、「海がみえなくなることによって、 より危険性がますのではないか」と川島さんは危惧されています。

  

そしてお話は少し深い部分へと進んでいきます。
自分たちの生きるサイクルの中で起こりうる、自然と死との関わりについて。
夜の闇を感じ取るチカラや危険を察知する能力など、わたしたちが都市生活で忘れている感覚はたくさんあります。
そういった感覚は、きっと自然と対峙した時にも命を有効に生かしていくための大きなチカラになるのではないでしょうか。
そこで、自然のなかで生きて死んでいくという家族の死生観、
海という自然に家族の命が失われることについて、川島さんに伺いました。

「東日本大震災で被災された方のお話に、
遺体に『うに』がついていて、震災後、しばらくうには食べられないという話がありました。
もちろん、2、3 年は漁師をやめようとか、海で亡くなり、あがらない人は魚が食べているから、まして身内の人間が亡くなった人は、自分の身内を食べた魚は食べられないという話は聞きます。
一方で、海で死んだ人は魚になるんだ、カニになるんだという言い伝えもあります。
それは、生命の輪廻を海をとおして考えているということです。
もう一つ、言い伝えのようなものに、津波のあとはイカが大漁に採れると言われています。
大きな目で考えると、津波で人間を奪ったから、今度は魚で返すといったように、漁師は広い視野で 海と向き合う考えをもっていました。
あるおばあさんから聴いたお話に、こういうのがありました。
『海は人を殺さないから。両面をもっている。災害も与えるが、大漁もあたえる。 人の生活や命を奪っても、次の年は魚で返して、人を生かす』 
そんな大きな考え方をする人が日本にもいました。
大きな時間で命の循環をとらえる、ということです。」

  

漁師さんたちのなかには、水死体を引き上げる際の作法があるそうです。
まず、1:声をかける。2:上(頭)からあげる。
そして現役の漁師さんである尻池さんもよく聞くそうですが、
「水死体をひろった船は大漁にあたる」といわれています。
さらに、身元不明者をひろった漁師は、その人が喪主になる、ということも実際にあるそうです。

 

トークも終盤を迎え、会場にいらっしゃるお客様からの質問タイムに。

「東日本大震災の後、高い防潮堤を建てるということが話題になりました。しかし、防潮堤で壁をつくったからといって、災害が防げるとは思えません。漁をする上で、最新機器と経験や勘を両方活かす人がいい漁をするのと同じように、 土地の物語のなかにどう科学を盛り込むか、東北に関する物語のなかに、どう科学を取り込むかということが重要ではないですか」というご質問がありました。

それに対して川島さんは、このように仰られました。

「生活のなかでの当たり前だと思っている安全性をどう科学と組み合わせるかということですが、 これはその土地土地で組み合わせていくしかない。ハードにばかり頼ってもいけない。 マニュアルはつくるが、それを固めてしまうと、今後も被災する人間は増えると考えています。 そんな時でも、臨機応変な危機察知能力を持つのは漁師さんだと思っています」

一方、神戸港を拠点にする尻池さんの周辺では、 元々大阪湾に津波がくることは予測されていなかったそうですが、 今は見直され、津波に備えた訓練なども行われているそうです。
一般的には、津波が来る前に船を沖に出す「沖出し」をしなければならないと言われていますが、 地震が起こってから大阪湾に津波がくるまで約1時間と想定されている中で、 沖出しが逆に危険ではないのか、どうするのが良いのか、未だ答えを出せていない状況、と言われます。
それに対して川島さんは、東日本大震災では沖出しして助かった人もいれば、出して亡くなった方もおられると言われます。
「今回の津波の時は、沖出しした方が助かると言われていた。しかしすべてはタイミング。 この判断が非常に難しい。これは車での避難はいいのかわるいのかというのと同じこと。 これも考える必要があります。」

最後の質問の時間に、参加者のみなさんから今回のトークの核心に触れるような内容を ゲストのお二人に投げていただき、会場も一気にぎゅっと引き締まっていく空気になりました。


そんななか、最後に川島先生がおっしゃった言葉がとても胸に残りました。
「今の防災の在り方は、近代防災の在り方で、昔その地域でどういうことがあったのかを抜きに進んでいます。 上から目線で「こうしろ、ああしろ」という防災意識が強く、昔の人たちの考えを活かした防災意識が少ない。 地域の風土や歴史を知ることが、まずは防災への第一歩ではないでしょうか。昔はこの地域はどういうかたちだったのかとか、その土地に住むひとから話をきちんと聴く。そういった中から真の防災意識が芽生えてくるのだと思います。」

 

自然と人間の間の曖昧な部分に身を置き、 目を凝らし、海や魚や自然と対話し、時に危険に身を晒しながら生きている漁師の方々。 今回のお話を通じて、都会に生きるわたしたちが漁師の方々の自然観や死生観から学ぶべきものは とても多いと感じました。それは、ときに脅威ともなる自然(地球)の営みとともにどう生きるか、 ということに繋がります。そのための一つの術が、防災・減災ではありますが、科学技術に頼りすぎる社会の傾向や、 既存の物(防災グッズ)や与えられる情報に頼るわたしたちの意識は、 なにかとても大事なものを失っているのではないでしょうか。
現代においては、ある意味でパッケージ化されつつある「防災」について、 そのあり方を根本から考える、とても貴重な時間でした。

科学技術の使い方、その考え方(科学技術社会論・中村征樹さんトークプログラム)

6/21(火)、サーチプロジェクトvol.5関連プログラムとして「科学技術」をテーマに、大阪大学全学教育推進機構准教授で科学技術社会論・科学技術史の専門家である中村征樹さんをゲストにお呼びして、対話プログラム(グループディスカッション)を開催しました。
中村さんによる天気予報からみる科学の捉え方
最初の導入では、科学技術に対する考え方・捉え方について、天気予報を例にしたお話がありました。
現代の生活では、数日先まで降水確率が何パーセント、ということが当たり前に示されています。
しかし人によって傘を持っていくかどうかは違います。
少しの確率ならば荷物になる傘は持っていかない人、絶対に濡れたくないので必ず持っていく人など。
このように、同じ技術の使われ方でも捉え方は様々です。

イギリスの理科の教科書について 科学技術とリテラシーについて
もう少し複雑な問題として、イギリスの学校で教材として使われている「理科」の教科書の紹介がありました。
そこでは、科学技術の使用には倫理的な問題を孕んでいること、科学リテラシーを学ぶことも含めて、科学を学ぶこととされています。
具体的な例として「出生前診断を行うことは正しいことか?」という問題について、賛成・反対含めたくさんの意見が載せられていました。
科学技術を使う上で人によって様々な考え方があり、答えはひとつではない、ということを考える教材となっています。

「なにを考慮に入れて だれがどう決める?」

今回のキーワード
これが科学技術社会論を考えるキーワードであり、今回のグループディスカッションのテーマです。
このことを考える上で、今回はあるひとつの記事を題材にしました。
その記事は、東日本大震災で津波の被害を大きく受けた気仙沼で、津波対策として10m近い巨大な防潮堤を浜に設置するということに対する様々な問題が取り上げられたものです。

防潮堤
ディスカッションに展覧会場を活かして「寝室」「食事室」「庭」の3つの部屋でそれぞれ5名ずつほどで意見を出し合いました。
今回のディスカッションは、問題に対して何か一つの答えを出そうという訳ではなく、どういった事が考えられるか、意見を出し合って考えを深める、ということが目的です。

30分ほどそれぞれのチームで意見を出し合ったあと、最後にまとめとして各チームで話された内容のあらすじを発表し、本日のプログラムは終了となりました。
「防潮堤の高さの必要基準は誰が決めるべきか」
「そもそもそこには今後誰が住み誰を守るために作られたのか」
「そこに住む人が幸せになる選択は防潮堤があることなのかないことなのか」
「科学的に『何m~までの津波が来ても被害を押さえられます』ということが求められているのか」
「海と一緒に生きてきた住人の方から海のすぐ近くでの生活を奪ってまで防潮堤を作っても、生きている意味はあるのか」
「この巨大な防潮堤の設置に賛成なのはどういった理由があるのか」
などなど、ここに挙げきれないほどたくさんの事柄が話されました。

寝室での話し合いキッチンでの話し合い


この防潮堤の問題のように、災害と科学具術に関する問題には、すぐに答えが出るような簡単なものはありません。
だからこそ、人と意見を交わし合い、考えを深めていくなかで対立する意見からどちらかの「正解」を選ぶのではなく、より良い考えを見つけ出して行くことの重要さが今、求められているように感じます。
それは科学技術に限らず、生活、食、政治、経済などすべてのことに共通であり、いままで関連プログラムとして開催したトークイベントでもそういった考え方が様々な切り口で、まさに「所作と対話」展としての大事な在り方が提示されているように思えます。
そういう意味でも今回のグループディスカッションは、とても象徴的でした。
今回の展示やトークプログラムを通して、これから先の日々を災害も含めてどう考え、どう過ごしていくかのきっかけが何か得られれば、と感じました。

全体でのまとめ

「災害ボランティアのいま」渥美公秀さんをお呼びして

6月14日(火)、現在開催中の企画展「サーチプロジェクトvol.5」関連プログラムとして、 大阪大学大学院人間科学研究科の渥美公秀さんをお迎えして、トークイベントを開催しました。
渥美さんは、災害ボランティアの仕組みや活動環境の改善を目的に、 被災地に赴き現場の当事者とともに実践的研究を続ける"グループ・ダイナミクス"の専門家です。
今回のトークでは、災害ボランティアの過去から現在の状況を通して、 その課題や可能性についてお話いただきました。

渥美さんは、1995年の阪神・淡路大震災を経験されてから、 全国のみならず世界各地で災害ボランティアの活動をされています。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

災害ボランティアの活動を行う上で、渥美さんは次の5つのことを大切にされています。
・ただ、傍に寄り添うこと。立ち去らないこと
・被災者中心
→当たり前のことのように思うけど、制度や法律が中心の人、自分中心の人がおられるそうです
(熊本地震ではボランティアセンターが中心だったといわれます)
・声なき声に耳を傾ける
・注目が集まらなくても
→メディアに取り上げられている場所にばかり人や物資が集まる、明星災区の問題
・支援から交流、そして復興へ

今回のトークでは、4月に発生した熊本地震での活動をもとに実際の活動の様子を ご紹介いただきました。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

全国から集まるボランティアの窓口となるボランティアセンター。
ここでは、被災者のニーズに合わせて、人手を要している場所にボランティアを派遣していきます。

では、そのニーズはどうやって集まってくるのでしょうか?

それは、住民の方々に「ニーズ」と書かれた紙が事前に配られ、その中の項目に被災者がチェックを入れます。
その紙がボランティアセンターに集められ、そのニーズに合わせてボランティアを現場に派遣する仕組みになっているそうです。

でも実際には、予め設定された項目に当てはまらないことや、言い出せないニーズがあります。
例えば、「水を汲んできて欲しい」「話を聞いて欲しい」「ペットを散歩に連れて行って欲しい」など、 些細なことでも個人にとっては、とても切実な問題でもあります。

渥美さんは、そういった既存の制度では解消できない個々人が抱える問題に対して、 自ら被災地に赴き、被災者の声を聴き、寄り添うことで、被災者が本当にしてほしいことを聴いてから作業を行います。

その活動の一つとして行っているのが被災地での「足湯」です。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

足湯と言っても、そこでマッサージ等をするわけではなく、ただお湯に足を付けて、 ボランティアが話し相手となって様々な話をする場です。被災者同士ではないからこそ、 他愛もない世間話ができ心の痛みが和らげられるといいます。

その活動は、とても行政や企業ではできないことです。

「災害ボランティア」という言葉が日本でも定着して数年が経ちますが、 渥美さんいわく、 現在は「災害ボランティアの二極化」が進んでいると言われます。
「秩序化を求める動き」と「被災者に寄り添う遊動化の動き」。
そして、社会的には秩序化にドライブがかかっていることに警鐘を鳴らされます。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

また、渥美さんは救援時だけでなく、被災地で築かれた人との繋がりをずっと維持し続けられています。
その活動は、長い長い復興の道のりを手助けするだけでなく、 新たな活動の芽吹きや人材の育成、そして全国に広がるネットワークづくりにも繋がってもいます。

長期的な支援の仕組みの一つとして、 八戸、弘前、関西の有志が立ち上げた「チーム北リアス」というネットワークがあります。
これは、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県の北リアス地域の復興を長期的にお手伝いするために、 岩手県野田村で活動をしている団体・個人が互いに情報を共有したり、 知恵やノウハウや人脈を提供しあったり、ときには一緒に活動するためのネットワークです。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

このチーム北リアスを窓口として、大阪大学の教員・学生が復興交流活動に継続的に参加していく仕組み が生まれました。
そして2013年には、未来へと繋がるさらなる研究・教育の拠点として大阪大学の 「岩手県野田村サテライト」が誕生します。
ここでは、遠隔教育システムを配備し、長い復興の道を歩んでいる地域だからこそ見えてくる未来の 共生社会のあり方について、地域での活動を通して研究を展開していく拠点として、 様々な活動が行われています。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授) ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

さらに、渥美さんは世界各地での災害ボランティアの活動を通じて、防災や救助のあり方も研究されています。

阪神・淡路大震災の時、約35000人の方が生き埋めになりました。
そのうち、約27000人の方は住民により救助され、 自衛隊や消防隊員により救助された方よりも圧倒的に生存率が高かったそうです。
そのことから、自衛隊や消防隊だけに頼るのではなく、 今後の災害ではこの27000人を1人でも2人でも多くしていくことが必要ではないかと渥美さんは仰られます。

そのための仕組みづくりの一つが、『地震イツモノート』(木楽舎 、2007)です。
ここでは、「いつも防災のことを考える」のではなく、「いつもやっていることが防災になる」という考えのもと、 日常生活の一部として防災が考えられています。
例えば、隣の人と挨拶をする。ご近所付き合いをする。そんなごく普通の日常が防災に繋がります。

ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授) ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「災害ボランティアのいま」ゲスト:渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)

これからの防災を支える上では、「専門家から市民というベクトルの修正が必要」であり、
「専門家が「正解」なわけではない、市民が「成解」をひねり出すしかない」
という渥美さんの言葉がとても印象的でした。

その他、トークでは、台湾集集地震(1999)、イラン南東部地震(2004)、中国四川大地震(2008)、ロマプリエータ地震(1989)など、 世界各地の復興の事例も紹介してくださいました。

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"ボランティア元年"といわれた1995年の阪神・淡路大震災以降、新潟中越沖地震や東日本大震災などを経て、 その存在が定着した「災害ボランティア」。
ですが、現代においては、メディアのあり方、行政による管理や規制、教育機関との関係などなど、 様々な要因が弊害となり、純粋に助けたいという気持ちに抑制がかかったり、 参加動機が歪曲したり、本当に助けて欲しい人に手が届かなかったりと多くの問題もはらんでいます。

しかし、行政や企業の活動では汲み取れないような、声なき声に耳を傾け、被災者に寄り添い、 既存の支援制度からこぼれ落ちるものに手を差し伸べる、そんな網の目のような柔軟性に富んだ支援ができるのは 災害ボランティアだけだと思いました。

何が正解で間違いではなく、行政、企業、住民、そしてボランティア、 それぞれが享受/奉仕の立場のみに陥ることなく、支援や防災、救助のあり方を考えること。 そうすることで多層的で目の細かい社会の仕組みがつくれるのではないでしょうか。

「災害ボランティアのいま」を通して見えてきた問題は、決して災害時のみに関することではなく、 大きな社会の傾向やそれに左右されるわたしたちの意識の問題でもあり、
人と人とのコミュニケーション、地域コミュニティ、行政と住民の関係、メディアのあり方、制度と規制と管理等々の問題です。 だからこそ、「災害ボランティア」の問題に向き合うことは、 わたしたちの未来の社会を考えることに繋がるのだと知らされた、とても貴重な時間でした。

「写真家/畠山直哉との対話」

6月11日(土)、現在開催中の企画展「サーチプロジェクトvol.5」関連プログラムとして、写真家の畠山直哉さんをお迎えして、トークイベントを開催しました。

 160611畠山さん1

畠山さんの本展への出展作品《陸前高田》は、会場の入口の正面にあります。たくさんの方が、立ち止まったりベンチに腰掛けて、静かにその写真に見入っておられます。

畠山さんは、ご自身がこの陸前高田のご出身です。ご実家も被災して家の土台だけが残っていたそうですが、それも壊して別の土地へ移転しなければいけなくなった、と土台だけになったご実家の写真を映しながらお話をしてくださいました。

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出展作品《陸前高田》の写真には、畠山さんのご意向で、撮影された日付が一枚一枚それぞれに入っています。

畠山さんは、「当初は日付の重要性を感じていなかった」とおっしゃいます。

けれど2014年、この陸前高田の写真を本にすることになったとき。一連の写真をざっと見直して、これらの写真には日付が必要だ、と思われたのだそうです。

同時期に撮影された写真でも、一方では瓦礫の片付けが進み高台造成がはじまっている写真もあれば、もう一方では手付かずで物が散乱したままの校舎内部を写した写真もあります。畠山さんはこういった手付かずの状況を撮った写真も見せたいと思われました。でも、整備の進んだ状況の写真の後に未整備の写真が出てくると、見る人が前後関係がわからなくなって混乱してしまう。

それを避けるために、写真集のページには全て日付を入れたのだそうです。

 

今回出展されている200点のスライドショーの写真に日付を入れたのもそのためです。と、畠山さんはおっしゃいます。「あぁ、5年たってもあまり変わっていないんだな」等、写真を見た人がそれぞれに考える助けとしての日付なのだと。

そのお話を伺いながら、展覧会へご来場くださった方々が、畠山さんの作品の前で、写真と日付を静かにじっとご覧になっている後ろ姿を思い返していました。畠山さんの作品を見ながら、来場されたおひとりおひとりが様々なことを考えられています。そしてそこから、一緒に来られた方々や会場スタッフとの対話が日々生まれています。

  

そして畠山さんは、「自分は災害写真家ではない」とおっしゃいます。"被災状況を伝えたい"という他の人とは違って、まさにこの場所で生まれ育った、その自分の想い出やある種の嘆きと共に撮っているのだと。

そんな中、畠山さんの事情を知らない人が写真を見て、「この人はこの土地に何か関わりのある人だ」と会いに来てくれたことがあったそうです。

言語情報を越えて、写真から多くのことを受け取ってくれたことが嬉しかった。と、畠山さんは笑顔でおっしゃっていました。

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会場からも、たくさんの質問が挙がりました。その中のひとつに、「畠山さんにとっての風景とは?」という質問がありました。

畠山さんは、風景とは元々中国の言葉で「風光」とほぼ同義語であるとおっしゃいます。草原にぼんやりと立っていて、ふと風が吹いて草がなびき、太陽の光を受けてキラキラと反射する。そんな今、ここのあなたの心を問題にした言葉だと。

けれどヨーロッパ語的な「ランドスケープ」や「ペイサージュ」は、土地や国、領土の眺め。つまり出来事から距離をとって俯瞰して観察する態度のことなのだと話を続けられます。そして畠山さんは、ご自身がヨーロッパの風景芸術の歴史に親しまれているので、どちらかいうとランドスケープの感覚で風景を理解されているのだそうです。

でも、他の日本の方はもう少し心や心理に近い風景観を持っている可能性がある。そう言いながら、「山」を例に出してさらにお話を深めてくださいました。

山は物体であり、岩が盛り上がっているだけ。でもそこに物体以上の意味、ある種の気持ちを込めて山と呼ぶのだと畠山さんはおっしゃいます。そしてそのように、人間の精神と物質世界がまじわるところにあるのが風景なのだと。

ランドスケープの西洋にあっても、自然の中に身をおいた人間が何かを感じるのは世界共通。けれどその感じ方には地域性時代性がある。そしてそれを考えるためには、「風景芸術」はいい入口になるのだそうです。

最後に、「陸前高田の『風景』は、これらの話から推測してほしい」そうおっしゃって、畠山さんはお話を締めくくられました。

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畠山さんのお話から、充実した対話が繰り広げられました。

 

今後もサーチプロジェクト関連プログラムは続きます。

皆さんで対話を行う機会を共有してみませんか?

会場へのご来訪をお待ちしております。

SF的災害考ー地質学者・佐伯和人さん、中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。

6月3日、ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「『日本沈没』からみるSF的災害考 ー 中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。」を開催しました。 

当初のタイトルは「『日本沈没』からみるSF的災害考 ー 中野昭慶さん(特技監督)をお呼びして」でしたが、中野さんが体調を崩されたため、出演が困難となり、急遽「 ー 中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。」に変更し、惑星地質学・鉱物学研究者の佐伯さんにSF映画を専門的考察を元に、マニアックに語っていただきました。

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隕石研究や惑星探索、火山の観測などで活躍されている佐伯さん。
まずは、SF映画に多大なる影響を受けて科学者を志されたとまで仰る佐伯さんの、SFをはじめとする映画・テレビ三昧の生い立ちから。
第一線で活躍する研究者となられた今も、映画やテレビで未来・科学への憧れを養った少年の頃の熱意を忘れることなく当時の作品を愛している事、いまの佐伯さんのベースになっている部分があることが伝わってきました。

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そして、本日の主題、特撮を多数手がけられ、「爆破の中野」との異名をもつ中野監督作品の紹介に。
参加者の方々に中野監督作品をご覧になったことがあるか尋ねてみると、多数の方が挙手。初期の作品も多く見られてる方もいらっしゃいました。
当時、映画制作会社に出入りされていた方もおられ、当時の話や、レンタルではなかなか見かけない作品の話など、皆さん語りに熱が入ります。

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佐伯さんから、新旧「日本沈没」、「大地震」、「地震列島」、そして「妖星ゴラス」。中野監督作品を含む、災害パニックの名作をご紹介いただきます。

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ネタバレしない程度の設定や絶妙なポイント紹介、登場人物の背景設定や、時代背景による地震発生メカニズムの学説の変化など、佐伯さんならではの考察も盛りだくさん。全作品、すごく見たくなりました。

「日本沈没」や「大地震」でのガラスの破片が顔中に刺さったショッキングなシーンは地震発生時には建物に近づいてはいけないことを、「地震列島」のエレベーターが宙吊りになるシーンではエレベーターの危険性を、見た人に伝えていました。

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また、「日本沈没」では当時としては新しい説だった「プレートテクトニクス」について語られていることに言及され、地震多発地帯・日本で地震がテーマの映画を見ることで、地震に対する知識が自然と身につき、私自身も影響を受けていたことに気付かされます。

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いまや誰もがスマホで写真・動画の記録ができる時代。ならではの映像表現とはなんでしょうか。
最近の災害や事故では、一般の方が撮影した事故当時の動画や写真がニュースで多く見られます。映像を撮ることに注力するあまり、逃げ遅れてしまうこともあります。映像を撮るより前に安全を確保すること、逃げることを最優先することを、いまの時代へのメッセージとして締めくくられました。

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最後はYoutubeにアップされている、今日紹介した過去の名作たち、劇場公開間近の「シン・ゴジラ」のトレーラーを鑑賞し、今回のトーク「『日本沈没』からみるSF的災害考ー 中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。」を終了しました。

今回のトークで、中野監督作品やSFパニック映画への予備知識をしっかり仕込めたので、次回の開催は是非、快復された中野監督にお越しいただき、制作サイドからのお話しを聞かせていただきたいです。

当時の時代背景と絡めながら、ユーモアたっぷりに語っていただいたSF的災害考。
佐伯さんの好奇心と探究心に惹かれ、観たい映画がたくさんできました。


帰りにレンタルショップへ立ち寄られた参加者の方、多いのではないでしょうか。

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薄れていく記憶やバラバラになっていく個々人をつなぐアーカイブ(せんだいメディアテーク学芸員・清水チナツさんをお迎えして)

5月27日、「記録と想起/災害とアーカイブ」というテーマで、せんだいメディアテーク学芸員の清水チナツさんをお招きして、対話プログラムを開催しました。
「カフェマスターの久保田テツさん、参加者のみなさんを交え、紡いでいけたら」とおっしゃる清水さんのあいさつから、プログラムはスタートしました。

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せんだいメディアデークは「美術や映像文化の活動拠点であると同時に、すべての人がそれらを使いこなして自由に情報のやりとりを行うこと」を支援する公共施設です。せんだいメディアテークでは、市民協働を掲げ、市民が自らスタジオ機能を持つメディアテークを利用し、たとえば、昭和の街の風景が記録された8m/mフィルムなどを収集し、デジタル変換し、それらの成果がメディアテークに保管、ライブラリーに公開され、また新たな市民の活動に利用されていくことなどに主眼が置かれています。
東日本大震災後、部分的に再開する際にもこのモデルを活用し、市民協働での「3がつ11にちをわすれないためにセンター(わすれン!)」プロジェクトがスタートしました。わすれン!には、実際にたくさんの方々が参加され、清水さんはこの方向で進んで行くことに見通しを持ったそうです。

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市民が主体となっていく中でいろいろな課題が現れました。
たとえば、その経験のなさゆえ、職業としてカメラマンをしている人々に交じって記録をすることに委縮してしまったり、あるいは、記録はしたいがそもそも手段を持たなかったり。こういった場合には、わすれン!のロゴが入ったプレスキットを渡したり、ビデオカメラの基本的な操作を教えるワークショップなどを開くことで、「記録活動」へのアクセスを図ったそうです。
また、集まった映像の公開も早い段階から着手し、来館者からアーカイブを見たいという声も増え、アーカイブの一部を英訳したものも公開したといいます。

こういった取り組みは、時間の経過とともに当時の経験が語りづらくなっていくことへの抑止になり得ます。また、受動的に映像を浴びるのではなく、自らが能動的に「まなざす(眼差しをもつ)」主体へ回帰を促すという点でとても重要です。

また、活動は「記録」だけにとどまらず「てつがくカフェ」など、さまざまな立場を超えた対話の形もとられました。ここでは、「震災を語ることへの負い目」「震災の当時者とは誰か」「故郷(ふるさと)を失う?」などの問いから対話が進められました。
5年経った今でも、原発事故により広域避難を強いられている方がいて、その課題に向き合うために、一年目の対話「〈ふるさと〉を失う?」を文字起こして冊子にまとめ、当時の感覚を多くの人に呼び戻した上で対話するてつがくカフェも予定されています。

こういった、活動のなかで清水さんは人々の力を実感したと言います。
「こういった活動から寄せられる記録はマスメディアの映像や写真と比べ、一見とても小さく、個人的な記録のようにも思えます。ですが、個人の視点を手放さない記録は、見るひとに「そこに自分たちのことが映っている」という実感を生みます。そういった記録が公の場へ持ち込まれ、多数の個人の目に触れる機会があると、それを見たひとのなかに埋もれていた感情や記憶を呼び覚ます装置になっていく。」

また「誤解を恐れずに言うならば」、と前置きした後に清水さんは以下のように続けました。

「震災はとても辛いことや、悲しいことがたくさん起こりました。けれど、同じくらいのユーモアもあったと言う方もいます。過酷な日々が続くなか、それを跳ね飛ばすように生まれたユーモアはつらい状況を乗り切るうえでは大事なことだったと感じました。」
アーカイブは悲しみや悲惨さに焦点が当たりがちですが、そうなると、向き合うこともつらくなり、距離をとることでしか、守れなくなってしまう。そうならないためにも、今後はその裏に流れていたユーモア、力強さにも焦点をあてていきたい。そう切々と語る清水さんの姿が印象的でした。

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会場を交えたトークに移ると、「当事者」と「非当事者」を巡って問いかけがありました。
震災後、自分よりも被害を受けた人々への気配りがあるがゆえに、語ることを躊躇(ためら)われる方も多くいらっしゃったと言います。しかし、語りつぐことが困難になると、今後重要になってくるであろう共有、蓄積ができなくなってしまいます。
また、「非当事者」でない人間が震災を語ることで、考えや経験が伝えられる一方、また別の意味を帯びてしまうという難しさもあります。 こういった課題には、肯定、否定の二択ではなく、「獲得される当事者性もある」という気づきを得ながら、どう肯定していくのか、どのような向き合い方の可能性があるのかが話し合われました。

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清水さんは、今後の活動について、まず震災アーカイブを震災だけに結晶化する方向ではなく、地域のアーカイブとして統合していく取り組み。そして、被災地の外での発信を挙げられました。もちろん、被災地の外への発信は、受け取り方に差がでてしまうという側面もありますが、同じように災害を経験した土地やそこから歩き出そうとする人々がいる。地域や災害の種類で分類していくことよりも、すこし抽象度をあげて、そこにある困難や課題に対して対話出来る場をつくり、薄れていく記憶やバラバラになっていく個々人をつないでいくことはやはり重要な課題といえます。

当事者・非当事者の二分法を抜けて、私たちはどう考え、どうつながりを構築していったらよいのか。正解のない問いを考えるうえで、とても大切な時間となりました。

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分からないものを形に描き出すこと。

「災害にまつわる所作と対話」をテーマに開催している展覧会「ニュー"コロニー/アイランド"2」。会場では、展示作品や災害にまつわる資料をきっかけに、来場者の方々と様々な対話が繰り広げられています。そこで、このブログでも会場で重ねられてゆく対話の記録を、会場運営を支えるサポートスタッフの視点からご紹介します。

今回のサーチプロジェクトvol.5「ニュー"コロニーアイランド"2」のサブタイトルは「災害にまつわる所作と対話」。ちょっと重いイメージもありますが、会場に足を運んでいただくとそこには、2011年の東日本大震災だけでなく阪神淡路大震災や室戸台風、スマトラ沖地震に関する作品や資料があり、見応えのある展示内容となっています。
その中の一つに、漫画家のしりあがり寿氏が東日本大震災後に立ち上げたプロジェクトから出来上がったクッションがあります。
みなさんは「漫符」ってご存知ですか?
マンガには感情や場の雰囲気、自然現象など見えないものを可視化する便利な符号があります。それが「漫符」です。
この「漫符」の描かれたクッション、会場内の寝室やソファに溶け込んでいますが、あるイメージを元に募集して描かれた漫符から作られたものです。さて、何をイメージして作られたものでしょうか。

居間の漫符クッション居間の漫符クッション②

会場では、「この漫符、何だと思いますか?」と問いかけると、「微生物」と答えてくださったお客様もいらっしゃいました。
3.11の後、しりあがりさんは、放射能を表現した漫符がないことに気づき、これから必要になるであろう放射能の漫符を一般の方から募集するプロジェクトを立ち上げました。
本展では、プロジェクトで集まった漫符のスケッチをファブリックにプリントアウトしてオリジナルクッションを制作。会場の居間や寝室のスペースにそっと置いてあります。
お客様に答えをお伝えすると、「へぇ!」と驚かれたりご納得されたりします。
今回の展示では、このようにスタッフと対話を交えながら作品をご覧いただければと思います。

さらに会場では、今回ご来場いただいた方々からも漫符を募集しています。
これまでに玄関のポストに投函(=提出)していただいた漫符の一部を、ここでご紹介します!

漫符スケッチ①漫符スケッチ②居間の漫符クッション③

漫符スケッチ④漫符スケッチ⑤漫符スケッチ⑥

あたまの中にぼんやりとあるイメージをスケッチすることは、個々の思いや考えを他者と対話することと似ているな、と思います。 
これも今回の展覧会の対話のひとつの形。何が描かれているか、じっくり拝見させていただいています。
災害についての思いや考え方を表現することは決して容易いことではありませんが、スタッフとの会話や、来場者ノート、漫符スケッチなどで、対話の形跡を残していただけると嬉しいです。

ご来訪、もしくはまたのお越しを、お待ちしております。

サーチプロジェクトvol.5特設サイトhttp://search5.jimdo.com/

惹かれてやまない「石」の魅力!(鉱物学者・佐伯和人さん×美術家・小山田徹さんトークプログラム)

5/20(金)、惑星地質学、鉱物学の専門家でありサーチプロジェクトvol.5アドバイザーの佐伯和人さんと、同展覧会出展者の美術家・小山田徹さんをゲストに迎え、対話プログラムを開催しました。
今回の対談は、展覧会場内の一番奥、佐伯さんの書斎をイメージしている、月球儀や鉱石、ドローンのある(佐伯さんの研究室からお借りしています)部屋を背景にしての開催でした。
かなり天気がよく夏日なみに気温の上がったこの日、会場内も少し蒸すような空気でしたが、それとは別の、「石」に対する情熱が人一倍強いゲストお二人からの熱気が静かに出ていたように思います。

小山田さん×佐伯さんトーク


この日が初対面だったお二人は、自己紹介を兼ねて、まずご自身の活動についての紹介をすることに。
小山田さんからは、人と人が対話を行える場所づくりを行っていることについて。
人の集まるコミュニティーを芸術の側面から捉えるという枠組みをつくり、焚き火をおこしたり、《握り石》を使った対話WSを行ったり、共有スペースの設置で機会をつくっていく活動を説明されました。

小山田さん×佐伯さんトーク

そして佐伯さんからはご自身の研究の専門領域の惑星地質学、鉱物学の説明をされてから、科学的な視点から見た「石」についてのレクチャーがスタートしました。

「石」や「鉱物」とは、そもそも何を指すのでしょうか。
それらの持つ形や色味、触った時の感触などの性質から学術的に分析した場合の詳細を、実物を映像で投影したり時には参加者の皆さんに触ってもらい、紹介頂きました。
レクチャーは「岩石」と「鉱物」の違い、形での分類の仕方などから始まりました。
「岩石」とは、「鉱物」の集合体のことを言います。
「鉱物」は物質の性質が現れてくる最小の単位で、地球上に元々ある、あらゆる物質の基となるものです。(人工物はその限りではありません。)
「鉱物」を半分に割った場合に対称になるかどうか、割って対称になるカット面がいくつあるか、などの分け方があります。

小山田さん×佐伯さんトーク小山田さん×佐伯さんトーク
さらに詳細に、鉱物の強度について。この場合の硬さというのは「ひっかいた相手にキズをつける」という意味で、衝撃による割れやすさは別の要素なのです!
「モース硬度計」という硬度の標準となる鉱物10種(柔らかい順に、滑石、石膏、方解石、蛍石、燐灰石、正長石、石英、トパーズ、コランダム、ダイヤモンドで、柔らかいものから1~10の数字が割り振られている)を使って説明されました。
鉱物好きは知らない石について調べるとき、まずこのモース硬度がいくつになるのか、というところが気になるそうです。

小山田さん×佐伯さんトーク

また、鉱物には方向による割れやすさの性質があり、実際に割ってみましょう!ということに。
佐伯さんは鉱物用ハンマーを取り出し、今までに説明のあった石を解説とともにガツンガツンと叩き割られました!

小山田さん×佐伯さんトーク 小山田さん×佐伯さんトーク
割れたあとの形や割れやすさについて説明する佐伯さんは、まるで実験をする子供のようで、とても楽しげなご様子!
レクチャーや実演が行われている時折、小山田さんからは「たまらんですねぇ。。」という言葉が何度も漏れ、お二人の石に対する情熱があふれていた瞬間でした。(石を割るため下に敷いた図鑑の紹介を佐伯さんがされると、小山田さんからすかさず「僕も持ってます!」とのお答えが。本当に楽しげでした。)
そして、宝石などに見る鉱物の光り方や温度、触感の不思議へとお話は続いていきました。
小山田さん×佐伯さんトーク

佐伯さんの鉱物レクチャーの後、佐伯さんと小山田さんの対談となりました。
小山田さんが科学とは違う石の種類の分け方として最初に出されたものに漬物石がありました。これは生活のなかで使う為の種類分けの例で、科学的にどういった種類や性質を持った石であるかは問題ではありません。ある程度の重みがあり漬け物に乗せるのに丁度いい大きさの石がそう呼ばれます。ほかにも宗教の場合で神様に見立てたりする石の使われ方など、人との関係の上で呼称され、使われる「石」のあり方からお話は展開していきました。
なぜ「石」に惹かれるのかや「石」に関する活動の具体例として佐伯さんの所属する「火山学会」と小山田さんの所属する「洞窟学会」での活動など、淡々とお二人の「石」に対する付きない興味のお話がひとつ、またひとつ、と続きました。
何時間でも話していられると仰るお二人は口調は静かながら、とても目が爛々としていました。
小山田さん×佐伯さんトーク
最後に参加者の方々からの質問の時間に。
「もしお二人の大好きな石が存在しない世界に行ったらどうするか?」という質問がありました。それに対し、この世界を構成する要素の大部分が鉱石なのできっと私は惹かれている。もしなかったらその場所を構成する別の要素を発見して、それを調べてみたい。という佐伯さんの答えがとても印象的でした。

地球を構成する要素の大部分が鉱石ということはあまり考えたことがなく、普段生活している身の回りには人工物ばかり、という事実に不思議な気持ちになりました。
私たちが日常で接している部分は地球の本当に表皮の部分でしかなく、その本質は鉱物や岩石でできています。それらによって地球は構成され火山や地中のマグマなどの活動をしています。
地球の日々の活動の結果で島や大陸は出来ており、それは時に地震や津波のような災害をも起こしているのだと、地球の活動の膨大な時間の積み重ねで生成された鉱物についてを知ることで「石」の持つ不思議な性質に考えを巡らせ、少し気づきがあったように思います。
そして、そんな「石」にかける思いが非常に強いお二人の熱が、静かに迫ってくる、対談でした。

小山田さん×佐伯さんトーク

アートプロジェクトの記録とその意味(映像家・岸本康さんトークプログラム)

現在開催中のサーチプロジェクトvol.5関連プログラムとして、出展映像作品「ジョルジュ・ルース「廃墟から光へ」(Ufer! Art Documentary) 」の監督をされた映像家の岸本康さんをゲストに、対話を行うトークイベントを開催いたしました。


この作品は阪神淡路大震災後に被災地で行われたアートプロジェクトのドキュメント映画です。現在は被災地の復興支援として一般的となった地域のアートプロジェクトですが、当時はほとんど前例もなく、このプロジェクトはそういった活動の先駆けとなったプロジェクトであり、作家の目線だけではなく企画主催者、支援者やボランティアを交えた目線で記録されている貴重な映像作品です。

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まず岸本さんの「映像家」としての活動の紹介がありました。
岸本さんは今回出品されているような美術作品の制作プロセスを記録した映像作品の制作をされていて、これまでに森村泰昌さんや杉本博司さん、田中敦子さん、束芋さんなどの日本を代表する美術作家の記録を制作されています。
美術作品の記録は写真が多く、なかなか映像で残すところまで予算が出るプロジェクトは少なく、自らの作品としての自主制作が多いとのこと。

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また、作品に映像を使用する美術作家の機材面・システム面など、映像作品を出力する際のテクニカルの仕事もされています。トーク会場では束芋さんの2011年ヴェネチアでの作品制作を追ったドキュメンタリーをご紹介頂き、円筒状に映像を出力する作品の、スクリーンの制作からプロジェクターの選定やレンズ、出力の方法の考案など作家と共同でテクニカルスタッフとして作品制作に関わられている姿をご紹介頂きました。
「美術家」と言うと一人ですべての制作を行っているような印象受けますが、実際には様々なテクニカルスタッフの協力で成り立っている作品も多く、演劇の場合で言うと美術家は演出家のようなポジションであることが多いそうです。

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このように、岸本さんは様々な形で映像に関わるお仕事をされているのでご自身の肩書きが難しく、今回考案した「映像家」という肩書きを使用していきたいと仰っていました。

美術作品の制作プロセスを記録撮影するということについてのお話で、いわば作品の舞台裏とも言える制作現場を見せたがらない作家さんもいらっしゃるそうです。作品として最高の瞬間を残すことを目指しているため、中途半端な状態を残し公開することを嫌う作家さんと意見が対立することもあったそうですが、何度も制作記録のあり方を話し合った結果、現在は映像制作を許可されているという経験もあった、と仰られていました。

制作記録の映像は、作品を紐解く貴重かつ重要な資料となりうるという話もありました。どのような手順や状況でその作品が制作されたのかを映像で残すことは、作品に込められた思いやコンセプトを、作品そのものを鑑賞することとは別の角度から、写真や文章などより更に具体的に残すことが可能で、制作された作品を時間が経過してから再度考えていく場合など、とても重要な手がかりとなります。

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美術作品の制作へ関わることはない方々にとって、作品展示だけでは知り得ない制作の過程や作家さんやスタッフの思い、コンセプトに触れる機会があるということは、展覧会などで展示されている作品を鑑賞するよりも、さらに奥まで知る事の出来る(作家に話を直接聞くなどを除いては)作家を近くに感じる事の出来るとても有意義なものだと感じました。記録映像には作品を一見しただけでは気づかないようなこだわりや構造が、作家自身の姿や所作、またその時代背景などと合わせて映り込んでいる場合があり、とても興味深かったです。

肉眼で見えないものを撮る(写真家・志賀理江子さんトークプログラム)

5月14日(土)、サーチプロジェクトvol.5出展作家のお一人で写真家の志賀理江子さんをお招きして、対話プログラムを開催しました。
今回のプログラムは志賀さんの写真作品《螺旋海岸》が背後に望める「庭」での開催となりました。

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志賀さんは2008年に宮城県へ移り住まれ、名取市北釜という小さな地域で地元の写真屋さんとして暮らすとともに、住民の方々の昔語りを記録し、それを基に住人の皆さんと共同で写真作品《螺旋海岸》を制作されました。今回の展覧会ではその一部が展示されています。


志賀さんが写真という表現メディアを選んだ理由からお話は始まりました。
写真というメディアの気軽さとそれの持つ問題について。
初対面でも写真を撮ればその人のイメージが手に入ってしまう、知れるという手軽な一面と、そのある種万引きのような気まずさを共に感じながらも、写真というビジュアルイメージの持つ強さに惹かれていったそうです。


そしてお話は宮城・北釜へ移り住まれたことへ。
移り住む前と後では、写真の価値観が大きく変わり、そこには写真で地域の皆さんの為に出来ることがたくさんあったそうです。
北釜の町の写真屋さんとして町の会合や婦人会、夏祭りなどを撮影していくうちに次第に人々と打ち解け、だんだんと家族写真や飲み会、亡くなった方との最後の写真、などとてもプライベートなオファーが増えていきました。

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今まで見たどんな写真や映画よりもずっとパワーを持っているという北釜の人々と家族のような生活をしていくうちに、年配の方から昔のことを聞かせてもらう機会が増え、90年前は現在といかに違い、その時代を生きてきた人々の激しさとドライさに触れていくうちに、その昔語り(オーラルヒストリー)を記録させてもらうようになりました。
その膨大な昔語りに、志賀さんは目に見えない力を感じ、大きな影響を受けたそうです。

そして、その目に見えないすごい力、北釜の人々が持つ「地霊」のような肉眼に写らないものを写真に撮らないといけないと感じ、「螺旋海岸」シリーズの制作が開始されました。
昔から町で行っている神社などの儀式では、皆さんが獅子舞や司会など普段とは違う役割を「演じて」います。
写真ではそれに則り、儀式として、お聞きした昔語りを基に何かを「演じて」もらい、「地霊」を呼び出して、撮影されています。

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そうして、たくさんのことをみんなで共有しながら、共同して作品を制作するなか、2011年に東日本大震災が起こり、海辺に位置していた北釜は津波で大きな被害を受けました。
「津波は誰にも平等に来て、被災の個人レベルが違い過ぎ、残酷だった」と志賀さんは言われます。

しかし避難所では意外にも笑いが溢れていたことや、一方で土地の再建計画から見える「資本」の暗い部分、住む場所がなく生活習慣がぽっかりなくなり、痴呆になる方もいたという身体と記憶のお話、震災以前と以後は繋がっていて括って分けるのは違う、といったお話が続きました。

避難所で生活しながら、志賀さんは津波で流された写真を倉庫へ集めて洗い、持ち主へ返す活動に参加されていました。
家と家族を津波で流された方が写真を探しに来られ、家族の姿を見られる唯一のものである写真は、その方にとって生身の家族と同じ価値を持つものになっていました。その一方同じ場所で、自分のいらない写真を捨てる人もいて、その方にとってはそれはただの紙。
ただの紙から生身の人間まで、写真の価値は様々に変わり、目に見えない価値が揺れるからこそ関わり方次第で意味が違ってしまうのが重い、と仰られていたのが印象的でした。


最後に参加者の方からの質問の時間となりました。
志賀さんの作品は北釜の人々にどう見えているか?どれだけ北釜の方々が語ったオーラルヒストリーは事実だったと思うか?インディペンデントな小さなメディアについてどう思うか?などの質問が出ました。
志賀さんはひとつひとつの質問に丁寧に答えられ、どこで何が起こるか分からない、全て同じ星で起こっている事で、ありとあらゆることが生きていることに繋がっている実感と、今まで沢山の人が生きてきた時間の中で、自分が生きているという時間の感覚を思う、というお話で終わりました。

160514志賀さんトーク4


志賀さんの作品は一見すると「ホラー」などとみられてしまうような、不思議な色・暗さや雰囲気を持っていますが、その根底、コンセプト、制作には非常に人との繋がりが強く結びついています。
「〈北釜の生活展〉みたいにしたらたぶん意味が違っていた」と志賀さんは話されていましたが、北釜の生活や人生、エピソード、その土地に脈々と受け継がれた目に見えない何かが輪郭を変えて、確かに写真に写り込んでいるように感じました。
震災や津波などを実際に体験されたその場のお話を聞くと、自分では想像もし得ない現実をまざまざと目の当たりにし、言葉が出て来ない、ということがありますが、その現場の感触を何万分の一かでもお話から受けるとる、ということがこれからの自分たちの災害への関わり方、所作へと繋がる大事なことだと感じます。

身近な防災を考える場「中之島から防災・減災を考える、その1」

12日の夜、ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「中之島から防災・減災を考える、その1」が開催されました。

中之島まちみらい協議会の方々と大阪府都市整備部の美馬さん、中之島に来られる方、働く方たちが集まり、具体的なシミュレーションやデータを元に意見を重ね合う、貴重な場となりました。「中之島から防災・減災を考える、その1」会場全体

5月12日(木)19:00-21:00
ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト
「中之島から防災・減災を考える、その1」
http://artarea-b1.jp/archive/2016/0512922.php

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大阪府都市整備部の美馬さんからの大阪府の防災対策についてお話いただきました。
数年後か、数十年後か分かりませんが、いずれ起こるであろう災害を、「防ぐ」ことは難しく、被災したときにどうするかを考える「減災」という言葉を主流に考えられているそうです。

大阪市エリアの南海トラフ地震が発生した際の被害シミュレーション「中之島から防災・減災を考える、その1」被害シミュレーション

地震そのものよりも、その後に引き起こされる津波での死者数の方が圧倒的に多い想定になるそうです。
水都大阪と言われますが、水に近いということは水害が起こる可能性もあるということ。
考えてみれば当たり前のことですが、はっとするお話でした。

淀川という大きな川がある大阪市。
大きい川は雨が降ってから水位が上がるまで時間がかかりますが溢れた時の破壊力は凄まじく、浸水エリアは広範囲に及びます。

また、都会ならではの地下空間の危険性についてもお話していただきました。
集中的に降った雨で道路が冠水したり、ここ数年各地で発生しているゲリラ豪雨などで起こる「内水浸水」。
水はポンプアップして下水道に流れてから処理施設、川に排水されますが、そのポンプの対応能力を超える雨量が集中すると、水が溢れ出してしまいます。
水深30㎝で、人は歩くことも困難になってしまうそうです。

色々なエリア・水量を変えての浸水シミュレーションを見せてただきました。「中之島から防災・減災を考える、その1」被害シミュレーション2

大阪府では防災マニュアルを市町村で各戸配布しています。
しかし居住者にしか配れていないので、中之島のような都心部では昼間に働く人や来訪者の多くには届けることができていません。
大阪府ホームページでは、ページ左上に「危機管理情報」をかためて表示しています。
http://www.pref.osaka.lg.jp

「中之島から防災・減災を考える、その1」大阪府HP紹介
大雨の際には、河川の様子を見に行って流されてしまう、という事故が起こりがちなので、危険な川に見に行ってしまわないように河川の水位と、動画でも確認できます。
大雨の際は外に出ずに、ここを見てください!
http://www.osaka-pref-rivercam.info/index.html
この春にリリースされた大阪市防災アプリもお薦めだそうです。
http://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/page/0000345020.html

「中之島から防災・減災を考える、その1」アプリ紹介

会場のみなさんに美馬さんからの質問。「みなさん、どうやって災害情報を得ていますか?」

プッシュ型の緊急時速報エリアメールはとても有効な手段ですが、大きなエリアにしか送れません。
地下やビルなど機密性の高い室内にいるとサイレンも聞こえない可能性があります。
減災のため、情報伝達のためには、ビルの持ち主=会社、と行政がタッグを組んでいくことが重要になってきます。
また行政のハザードマップなどでも「この地域が危険」は表現できても、「この側溝が危ない」位ピンポイントの情報は地元の方々しか知り得なかったりします。
情報を絞って、適切な情報をエンドユーザーに送るため、試行錯誤されていることを聞き、
逆にエンドユーザー側として、できることが沢山あることも分かりました。
いざという時、個々がバラバラに動いて、さらなる大きな事故に繋げてしまわぬように、自分の逃げ方を常に考えていることが大切です。

まず意識をして、普段から話をする。
一人と話すことが、明日は二人から四人に。

確実な答えがないからこそ、中之島単位でより密接に対話して、動いていけると良いし、そうしていきましょうと、
次につなぐ形で「中之島から防災・減災を考える、その1」は21時を迎え、終了しました。

私自身、大阪市北区民なので、自分ならどうするか、リアルに考える機会になりました。
こういった場を重ねることが大事ですね。

「中之島から防災・減災を考える、その1」対話の場

サーチプロジェクトvol.5
「ニュー"コロニー/アイランド"2 ~災害にまつわる所作と対話~」
[特設サイト]http://search5.jimdo.com/
[アートエリアB1サイト]http://artarea-b1.jp/archive/2016/0626784.php

今日、誰となにを食べて、なにを話しましょうか。(美術家・小山田徹さんトークプログラム)

4/23に開催した対話プログラムでは、サーチプロジェクトvol.5出展作家のお一人である、美術家の小山田徹さんをお迎えして、参加者の皆さんを交えて「食」にまつわることについての対話を行いました。

様々なところで対話の場所/機会をつくる活動をされている小山田さんは、東日本大震災で被災した宮城県女川町で対話工房という団体に参加され、地元の方々とともに色々なことを行いながら対話をする機会を作られています。

このプログラムは、小山田さんの作品《握り石》《巡礼》《実測図》が展示されている会場内「居間」エリアで開催しました。ソファに座りながら、皆さんとテーブルを囲んで話すことでゆったりとした、まるで親しい知り合いの家に来たかのようなアットホームな雰囲気が流れていました。

160523小山田さんトーク1

まず最初に、小山田さんからこの対話の趣旨について「これが正しいとか、こうあるべきという結論を出さずに話す時間にしたいと思います。」という言葉がありました。
日々の生活にも、災害時という非日常的な状況にもなくてはならない「食」をテーマに、参加者の皆さんの思うこと、今考えていることをお話ししてもらい、それぞれが抱える悩みや現代の食を取り巻く状況に対する問題意識などを共有しながら、結論を急がず「食」にまつわる様々なことがらについて、話していきました。

参加者の皆さんからは「共同キッチンで料理を作り、みんなで食べること」「家族での食事であっても毎日の献立を考えることがプレッシャーになること」「拒食と過食について」「みんなでする餅つきが好きなこと」などといった話題が出ました。
そこからは、過剰包装や孤食、少々過剰な衛生面への意識など「食」を取り巻く社会的な問題や、現代にみんなで食事をする機会とその重要さなどへと話は繋がっていきました。

小山田さんから災害時に人が集まることと繋がりについてのお話も。
東日本大震災の時、避難所という非日常では、ただ食べること生活することが困難となり、お互いに協力し合わなければ生きていくことができませんでした。
その中で、食事や暖をとるために自然と焚き火が起こり、そこに集まってきた人たちが互いに話をする場が生まれ、みんなで話していくなかで、コックや看護師などそれぞれの職業を活かして協力し合うための仕組みが独自に出来上がっていきました。
こうした繋がり・仕組みができるかどうかは、それぞれの避難所の規模によって違っていたとのこと。
また、仮設住宅に移ると壁が出来たせいなのか、その繋がりは途絶えてしまったそうです。

そういった人との距離や繋がりから起こる問題を、対話する機会からゆっくりと考えていけるような活動を小山田さんはされています。
原発をはじめとした、難しい、すぐには答えの出ない問題がたくさんあるからこそ、対話をする機会をつくり、賛成と反対の二項対立ではない、違った考え方を探しながら「楽しく問いたい」、みんなで「美味しく食べたい」という小山田さんの言葉が印象的でした。


今回話題にのぼったどの問題も、人との繋がりが重要なポイントになってくるように思えました。
現代社会全体が"大量生産大量消費"の大規模なシステムに向かうとシステマティックにならざるを得ず、人と接する機会が減り、繋がりが薄くなっていっていることが根底にあるように感じます。
互いに顔が見える人数だとそれぞれがギブ&テイクで協力し合えるものの、大人数の「群衆」となってしまうと個人が感じられなくなり、またその群衆に対応するシステムへ社会全体が傾いているために個人に適応できない事が、問題として噴出しているように感じました。
そこを対話をすることで考えていこうという小山田さんの活動はとても人間的で、それぞれが少しずつでも良い方向へ進めるような、そんな対話になっていたと思います。

160423小山田さんトーク5


小山田さんはこういった対話の機会を設ける時、本来は「焚き火」を囲んで行うそうです。このプログラムでは駅の中ということで焚き火は叶いませんでしたが、小山田さんの作品《握り石》を皆さんには握って貰いました。「たなごころが良い石」を握りながら話すと、不思議と話し口調が柔らかくなるというこの石を、トークの前に皆さんそれぞれに選んでもらい、握りながらの対話となりました。

160523小山田さんトーク2160523小山田さんトーク3

小山田さんには再度、5/20(金)サーチプロジェクト関連トーク「惑星地球の石を語る、惑星地質学者と美術家」に登場して頂きます。
日本洞窟学会会員でもある小山田さんと、サーチプロジェクトvol.5アドバイザーであり惑星地質学・鉱物学研究者でいらっしゃる佐伯和人さんとの「石」を巡る対談となります。
今回、石についてもお話したくてウズウズされていた小山田さん。(次回へ譲るということで今回は少なめでした。)
ぜひ次回もご期待下さい!

優しく、漫画でたたかう しりあがり寿さんの「"あの日"からの......」

この日のラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクトのゲストは出展者のお一人、漫画家のしりあがり寿さんでした。
東日本大震災の後、原発や被災地の事をテーマにマンガを描き続けてきたしりあがりさん。開催中のサーチプロジェクトvol.5では、
・戸惑って、その後笑って、支援する。ボランティア擬似体験できる《ボランティア顔出し》
・見えないものを可視化するマンガの手法「漫符」を用いた放射能の表し方を一般の人に描いてもらい、その漫符をクッションカバーにプリントした《放射能可視化》
・しりあがりさんが震災直後に震災から50年後の未来を描いたマンガからの一コマを子ども室の壁紙にプリントした《海辺の村》
の3作品が展示されています。

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ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト
「"あの日"からの......」

4月13日[水]19:30─21:00
ゲスト:しりあがり寿(漫画家)
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東北大震災以降、人々の心情を描き続けてきたしりあがりさんを迎えてのトークは、おのずと作品にも深く関わっている原子力発電の話題が中心になりました。

しりあがり寿さん「"あの日"からの......」①しりあがり寿さん「"あの日"からの......」②

代表作「真夜中の弥次さん喜多さん」「地球防衛家のヒトビト」の紹介から始まり、深刻な災害の最中に震災を題材にすることの難しさや、笑いの持つ攻撃性に言及されました。
当事者の方々にとってはマイナスに受け止められる可能性もあり、フランスで起きた風刺画を巡る問題にも絡めながらお話いただきました。
(出展作品であるクッションカバーにプリントした《放射能可視化》を手にお話をされるしりあがり寿さん)しりあがり寿さん「"あの日"からの......」③

しりあがりさんが広告メーカー勤務時代に、制作したCMに数件のクレームがきて映像を差し替えた、というエピソードを話していただきました。
ネット社会になり簡単に「個人の正義」が発信できるようになった今、クレームを受ける側は守りに入らざるを得ない状況が出来上がっていますが、クレームを受ける側ももう少しタフでいいのではないか、としりあがりさんは語ります。

会場からの質疑応答では、震災ボランティアに対する疑問や迷いの話も出ました。
受け入れ態勢の整っていない所に行くことは、現地の負担にならないだろうか?それでも行くべきだろうか。との問いかけに、「偽善と言われることを恐れるあまり、色々なことを考えてしまうけれど、善は偽善の中に含まれることだから、行けばいいんだよ。でも、行かなくてもいい。」という正しいか間違っているかで結論を出してしまわない、しりあがりさんらしいコメントを聴くことが出来ました。

しりあがり寿さん「"あの日"からの......」④会場からの質問では更に、「火力発電と原子力発電、どっちがいいですか?」とのストレートな質問もありましたが、
賛成か反対かで答えを出すのではなく、それぞれが異なる意見を出し合える、ラボカフェらしい貴重なトークだったと感じました。

しりあがり寿さん「"あの日"からの......」⑤

惑星地質学・鉱物学研究者と民俗学者に聴く、地球と災害

ただいま開催中の企画展・サーチプロジェクトvol.5「ニュー "コロニー/アイランド"2 〜災害にまつわる所作と対話〜」では、惑星・地球に位置する日本列島そのものや地球の営みから起こる「災害」をテーマにしています。
"地殻変動などの地球の営み"として災害を捉える視点のアドバイザーとして、惑星地質学・鉱物学研究者の佐伯和人氏(大阪大学大学院理学研究科 准教授)を、"自然からの恩恵を受けて生きる人々の営み"から災害を捉えるためのアドバイザーとして、民俗学者の川島秀一氏(東北大学災害科学国際研究所 教授)をお迎えしています。

そのお二人にゲストにお越しいただいたラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「地球と人の営みから見えてくる災害」を4月9日に開催しました!

トークはお二人の研究内容の紹介からスタートしました。

川島先生の研究について①川島先生の研究について②

まずは川島先生の、民俗学者としての「災害」から。
私はこれまで、各地に残る「災害碑」は「この地で起こった悲しい/大変な出来事を忘れないためのもの」と単純に捉えていましたが、その中には、未来へ向けてのメッセージとしての「記念碑」と災害で亡くなった方への供養として建てられている「供養碑」があること、そして碑を建てて終わりではなく、忘れないために毎年行事が行われている地域もあることを知りました。
民間伝承や海に生きる漁師の伝承には、個人的ではあるけれど一人ひとりの経験に基づいた言い伝えであり、自然と共に生きてきたからこその判断がたくさん含まれている。と語る川島先生。防災マニュアルが機能しなかった、避難警報のレベルが間違っていたのではないか、などと災害の際のニュースでよく問題視された声が上がりますが、災害・自然そのものを見ずに作られる、机上のマニュアルには多くの危険性がはらんでいることを実感しました。
都市は自然を覆い尽くしているからこそのリスクがある。という川島先生の言葉が、とても印象的でした。

佐伯先生の研究について①

佐伯先生の研究について②

続いて佐伯先生。地質学者としての「災害」とは。
災害多発地帯と言われる日本。なぜ災害が多いのか、地震が多いのかということを地球のつくりから分かりやすく解説していただきました。
地球の営みの中で、起こるべくして起こる自然災害。他の星ではなく、地球がひとつの生命体のように、常に動いているからこその災害は、地球である以上、欠かせないことでもある──。

対談①

対談②

最後に、お二人と、進行役のカフェマスターを交えてのトーク、さらに参加者のみなさんからの質問もいただきました。

東北大震災から5年が経ち、震災を風化させてはいけない。と言われることもあるが、実際の被災者や大切な人を失った側からすると、忘れたくても忘れられない爪痕を残していく災害。
研究結果としての健康被害から、そこで暮らすことを認められないが、大切な人たちと過ごした故郷がいきなり「暮らせない場所」と言われても離れることが出来ない人に対しての「正しい答え」はあるのでしょうか。
研究内容・視点の異なるお二人から、自然・地球を「知ること」、自然が制御できるものではないと理解することの重要さを伺いました。

「災害にまつわる所作と対話」の3週間

今日から4月。サーチプロジェクトvol.5「ニュー "コロニー/アイランド"2 〜災害にまつわる所作と対話〜」が始まってから早3週間が過ぎました。

2日前から、米田知子さんの作品《川(両サイドに仮設住宅跡地、中央奥に震災復興住宅をのぞむ)》の展示が始まりました!
1軒の家に見立てた展示場の導入部分、[ポーチ]から見える景色のようなイメージで、展示しています。

サーチプロジェクトvol.5 会場風景(玄関)米田知子《川(両サイドに仮設住宅跡地、中央奥に震災復興住宅をのぞむ)》2004年 神戸

エントランスにもウェルカムバナーを設置し、家をバックに顔出しパネルでの記念撮影がしやすいよう、少し配置替えを行いました。
記念撮影の際は是非スタッフにお声がけください。

会場入口記念撮影をどうぞ

映像作品が多いこともあり、ソファに腰掛けたり畳に上がったり、ゆっくり鑑賞している方を見かけることが多く、とても嬉しいです。
この家で出会った他の来場者さんやアートエリアB1のスタッフと、作品について、災害について、思ったことを話してみて下さい。
他者と話すことで広がり深まる考えを楽しんでいただければ幸いです。

会場内、リビングのテーブルにはノートを置いています。
話すのはちょっと、、、という方、他の来場者のコメントを見て何か思った方、鉛筆を手にとって下さい。対話する方法も、会期中に探っていきたいと思います。

サーチプロジェクトvol.5「ニュー"コロニー/アイランド"2〜災害にまつわる所作と対話〜」開幕

アートエリアB1の春の企画展「サーチプロジェクト」のvol.5として、「ニュー "コロニー/アイランド"2 〜災害にまつわる所作と対話〜」が3月11日よりスタートしました。

「ニュー

「サーチプロジェクト」はアートエリアB1を活用して、アートや知の可能性を探求(=search)する企画展で、2011年よりスタートしました。今回の展覧会では、惑星・地球に位置する日本列島そのものや地球の営みから起こる「災害」について着目します。

本展では、地殻変動などの地球の営みと、自然からの恩恵を受けて生きる人々の営みから災害を捉えるため、惑星地質学・鉱物学研究者の佐伯和人氏(大阪大学大学院理学研究科 准教授)と、民俗学者の川島秀一氏(東北大学災害科学国際研究所 教授)をアドバイザーにお迎えしています。

会場では、当館を1軒の家に見立てて展示環境を構成し、災害にまつわる様々な事象に向き合いながら生み出された作品やプロジェクト、過去の災害に関する資料を様々なメディアに変換して日常生活の空間に配置しています。(展示内容の詳細は、本ブログでも少しずつご紹介していきたいと思います)

「ニュー 「ニュー 「ニュー

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【出展者・出展内容、展示資料一覧】

畠山直哉(写真家)
《陸前高田》2011-2015、映像 (46:58)

米田知子(写真家)※3月末より展示予定
《 川(両サイドに仮設住宅跡地、中央奥に震災復興住宅をのぞむ)》 2004、写真データをもとにバナー出力(予定)

しりあがり寿(漫画家)
《ボランティア顔出し》2011
《海辺の村》2011、イラストデータを元に壁紙出力
《放射能可視化》 イラストデータを元にファブリックに出力

加藤翼(アーティスト)
《Abandon (South Dakota)》2013、写真

鉄道の記録(提供:京阪電車)

ジョルジュ・ルース「廃墟から光へ」1995、映像 (28:00)
(制作:Ufer! Art Documentary 監督:岸本 康)

「大阪府風水害誌」(出典:大阪府発行物)

contact Gonzo(アーティスト)
《shelters》2008(2015 再編集)、映像(20:00)

小山田徹(美術家)
《握り石》石、《実測図》ドローイング、《巡礼》写真

高嶺格(現代美術家、演出家)
《ジャパン・シンドローム 関西編》2011、映像(31:00)
《ジャパン・シンドローム 山口編》2012、映像(48:00)
《ジャパン・シンドローム 水戸編》2012、映像(49:00) 

3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
「わすれン!レコード」2015
「3 月 12 日はじまりのごはん」2014-2015
「活動報告冊子」2015 
ホンマタカシ(写真家)
《その森の子供》2011、写真 
《アフンガッラホテル》2016、映像 (1:40:00) 

中之島まちみらい協議会
「中之島地区防災お役立ち情報サイト」 

対話工房
「女川カレンダー/対話新聞」
「海の記憶と対話/ソルトサンプリング&マッピング」
「女川町出島浜呼称地図」

志賀理江子(写真家)
《螺旋海岸》2012 

漁師の伝承 川島秀一(本展アドバイザー)より

「地球の箱庭」 佐伯和人(本展アドバイザー)より

※その他、本展アドバイザー(川島氏・佐伯氏)からの情報をもとに、漁や火山活動に関するグッズなどを展示。

───

3月11日の初日には、「"災害にまつわる所作と対話"の一日目」と題して、当館運営メンバーによるギャラリーツアーが開催されました。

「ニュー

本展では、会期を通して様々な対話プログラムを開催します。展示と関連プログラムを通じて、惑星地質学や災害文化などの研究者、アーティストや公共施設、そして"わたしたち" が集い、ともに災害にまつわる所作について考え、この日本列島という"島" に生きることについて、向き合う機会をつくりたいと考えます。

最後に、

東日本大震災、阪神・淡路大震災、新潟県中越沖地震、御嶽山噴火、さらに過去の災害で亡くなられたすべての方々のご冥福をお祈り申しあげます。

 

「黒田益朗とホンマタカシとともに巡る、中書島やどり木ツアー」を開催しました。

12月13日(日)、鉄道芸術祭vol.5「黒田益朗とホンマタカシとともに巡る、中書島やどり木ツアー」を開催しました。

黒田益朗さんとホンマタカシさん、そして一緒に中書島を巡る参加者の皆さんが一堂に会し、アートエリアB1でのおふたりのトークからはじまりました。
ホンマタカシさんが京阪電車で沿線をリサーチ中、中書島界隈で偶然、電車の窓越しにやどり木が群生していることに気付かれました。そこから、やどり木の研究をされている黒田益朗さんにお声がけいただき、鉄道芸術祭vol.5に参加して頂くことになりました。
電車の高架の高さの目線からだからこそ気づいたやどり木の存在。このとき、電車はただの移動手段ではなく、さながら「植物観察装置」になっているとホンマさんはおっしゃいます。
20151213yadorigi01.JPG続いて、場所を移して黒田益朗さんの展示作品を囲み、トークは続きます。

いよいよ、中書島へ向けて出発です!なにわ橋から、全員で京阪電車に乗り込みます。

20151213yadorigi02.JPG

中書島駅に到着する目前で、発見しました!車窓からちらりと見える、やどり木です。

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中書島駅に到着。やどり木のある川へ向かって、ツアー開始です!黒田さんが先頭に立って、街中のご案内もしてくださいました。
参加者の中には中書島にお住まいの方や中書島ご出身の方もいらっしゃったのですが、こうして街中を歩いてみてはじめて、こんなものがあったんだ!と気づいたものもあったそうです。

そしてとうとう見つけました!やどり木です。進むにしたがって、どんどん増えます。黒田さんの先導で、そのやどり木を下から見上げたり、階段を上って目の前から眺めたり、対岸に眺めたり、いろいろな角度から眺めながら進みます。

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最後に、やどり木を眺めながら「やどり木」という名前の日本酒で乾杯!
中書島、伏見は造り酒屋の多い地域。やどり木のかたちが杉玉のようで、生えるにはぴったりの場所ね、と参加者さん同士でお話されたりしながら、和気あいあいとゆったりとした時間を過ごしました。

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車で、電車で、いつも通っている場所なのにずっと見過ごしていて、やどり木があることにはじめて気づいた。等、「いつも通っているのに見えていなかった」とおっしゃる方が多かったのが印象的でした。
見ているはずなのに、見えていないものがある。私たちは日々当たり前に見えていると思っているけれど、意外にきちんと見ていないのかもしれません。やどり木を巡りながら、改めて「見る」ということについて考えたツアーでした。

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電車公演「走る、もうひとつの電車」開催しました!

12月12日(土)に鉄道芸術祭vol.5「電車公演〜走る、もうひとつの電車〜」を満員御礼のなか、開催しました! お越しいただいたみなさま、有難うございました。

ホンマタカシさん、蓮沼執太さん、オオルタイチさん、米子匡司さんによるライブパフォーマンスや、
PUGMENTさんによるファッションショー、そしてカメラオブスキュラ体験など!
貸切電車のなかで様々な出来事が同時多発的に繰り広げられる、一度きりの素敵な時間となりました。

では、その内容を少し紹介します。


電車公演「走る、もうひとつの電車」は車両が会場となり、各車両で異なったパフォーマンスが行われます。

ライブ車両、ショー車両、カメラオブスキュラ車両の3つ車両間を自由に移動していただきながらご覧いただく、という形になっています。

まずは、カメラオブスキュラ車両から。
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車両の座席部分に特設した"箱"を暗幕の中で見ることで、車窓の風景をカメラオブスキュラで堪能できるというものでした。 天気によって見え方がかなり左右されるため、少し心配をしていましたが... 当日はお天気に恵まれ、かなり鮮明な像を見ることができました!
 
カメラオブスキュラ車両は、一度にみていただける人数が限られていたため、時間制限を設けさせていただきました。 お一人様5分まで、という限られた時間ではありましたが、ご覧になったお客様からは、「綺麗に見えた」「おもしろかった」 などの声をいただき、不思議なカメラオブスキュラ体験を楽しんでいただけたようでした。

ショー車両では、PUGMENTさんによるファッションショーを行いました。
151212PUGMENT.jpg

鉄道芸術祭vol.5の展示作品(普段は会場に展示)である「電車内で寝るための服」をPUGMENTさんやモデルさんが着用。 "寝る"というパフォーマンスが繰り広げられました。
 
座席に横になったり、床に寝転がったり、お客さんに寄りかかったり!

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ライブ車両では、蓮沼執太さん、オオルタイチさん、米子匡司さんによるライブパフォーマンス!

151212蓮沼さん.jpg 151212電車公演オオルタイチさん.jpg 151212電車公演米子さん.jpg

そしてなんと!
写真家であり、鉄道芸術祭vol.5のプロデューサーであるホンマタカシさんもライブ車両でパフォーマーとして出演!

151212電車公演.jpg

それぞれが個人で演奏をしていたのですが、場所によって音の聞こえ方が変わり、音が不思議に混ざり合う空間でした。

また、このライブ車両の音は、スピーカーを通して全車両に流れていたので、
聞く車両によって雰囲気が変化する感じを楽しんでいただけたのではないでしょうか。

151212電車公演車内.jpg 151212電車公演車内2.jpg

中之島駅を出発して出町柳駅まで、京阪電車貸切電車での71分の電車の旅。
いつもとは違う、「もうひとつの電車」なかで繰り広げられる不思議な空間をお楽しみいただけたのではないでしょうか。

さて、鉄道芸術祭vol.5の会期も残り2週間を切りました!
13日から25日まで、夜間開館となり21時まで開館していますので、この機会にぜひ足をお運びください。

そして最終日12月26日(土)にはクロージングイベントが開催されます!
ご来場、心よりお待ちしております。


鉄道芸術祭vol.5 ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」関連プログラム
クロージングイベント「これからの、もうひとつの電車」

12月26日(土)16:30〜19:00 (参加無料・申込不要)※展覧会のご観覧は16:00までとなります。
トークゲスト:西谷真理子(編集者、京都精華大学特任教授)
       千葉雅也(哲学者、立命館大学大学院准教授)
ショー出演者:NAZE(アーティスト、鉄道芸術祭vol.5参加アーティスト)
       PUGMENT(ファッションブランド、鉄道芸術祭vol.5参加アーティスト)
       小山友也(アーティスト、鉄道芸術祭vol.5参加アーティスト)
       dot architects(建築ユニット)
       三重野龍(グラフィックデザイナー)
       contact Gonzo(アーティスト)
監修:ホンマタカシ(写真家、鉄道芸術祭vol.5プロデューサー)
全体進行:木ノ下智恵子(アートエリアB1運営委員、大阪大学CSCD教員)

建築を考えることは「振る舞い」を考えること

 2015.12.5(B1事務局 サポートスタッフ林、菊池)

鉄道芸術祭関連プログラムとして開催しました12月4日(金)のラボカフェスペシャルのゲストは建築家の塚本由晴さん。テーマは「建築がもたらす私たちの知覚」でした。

ラボカフェスペシャル featuring 鉄道芸術祭
「建築がもたらす私たちの知覚」

151204塚本さん1

鉄道芸術祭vol.5「もうひとつの電車」でのホンマタカシさんの写真作品は、全てカメラオブスキュラで撮られています。紀元前から知られている自然光学現象を利用したカメラオブスキュラは、ラテン語で「暗い部屋」を意味します。時代とともに変化する建築空間や技術開発と私たちの視覚・触覚や身体感覚は深く関係しているのかもしれません。そこで都市の近代化、建築の西洋化、窓と光と闇など、"建築がもたらす私たちの知覚や振る舞い"について、お話しをお伺いしました。

本展の目玉の一つである「カメラオブスキュラ」について、以前に塚本さんがホンマさんの助手として撮影に参加された時のエピソードからスタートしました。

経験から生まれる人の振る舞いや意識が空間に影響していくので、建築を考えると、人の振る舞いを考えざるを得ない。という塚本さんの考え方を、面白い喩え話を交えて伺いました。
東京自由が丘のトンカツ屋のトンカツ屋らしからぬ油汚れ等のない店の綺麗さからは、毎日細かく店の掃除をしているであろう人の振る舞いが見えてきて、そこでただ食事をしている人とは明らかに意識が違うであろうこと。
この「振る舞い」とは生活・経験の反復・蓄積が人間の行動に無意識の意味を与えているということではないかということを感じました。

 

京都の町屋建築は、京都という風土・自然環境や社会的システム、租税制度等から試行錯誤の末に生み出されたもので、とても長い時間の中でつくられた伝統であること。

物理法則(空気の流れ・水の流れ・水滴の発生)が持つ振る舞いと人間の振る舞い(経験から条件付けされたもの)の関係では、人間は自然の振る舞いをコントロールすることはできないために独占はできないこと。

「振る舞いの共有」という概念について。



振る舞いの共有について、画像を使いながら、以前に塚本さんが行われたワークショップで、紙で作るアーチについてご紹介いただきました。

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参加者が作り方を互いに学びあい・教え合いをしながらながら共同して作り上げていく形でスキルの共有を行いながら進み、また建築で使う工具を使わない為に大きな音が出ないので会話が出来、参加者同士の交流がなされる空間が作られたそうです。

 

建築というハードを具体的に設計するよりも前に、そこには人間のどのような振る舞いが求められているのか、そうなるにはどのようなものが必要なのかといった考え方からスタートされているのが、建築を単なる箱として見ない塚本さんの独自の考えや目線が伺え、大変興味深く感じました。

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鉄道芸術祭vol.5ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」関連プログラム
鉄道と理論物理学そして光

11月13日のラボカフェはfeaturing 鉄道芸術祭、現在開催中の「鉄道芸術祭vol.5」をフィーチャーしたスペシャルバージョンの第一弾、「理論物理学から見た"世界の車窓"」です。

ゲストには現在、理論物理学者であり大阪大学理事・副学長の、小川哲生さんをお迎えし、アートエリアB1運営委員でもあるcontact Gonzoの塚原さんがナビゲーターとなって、お話は物理学にからめた鉄道の話から、SFの世界まで網羅したなんともまさに目からウロコの2時間でした。

まずは、ラボカフェへお越しの皆さまと鉄道芸術祭vol.5のギャラリーツアーからスタート。
みなさん、目の前にある「アート」を凝視する方もあり、楽しそうに眺める方あり。その様子を見ているとアートは単に鑑賞されるだけのものではなく、見る側の視野を広げたり、個々の常識を覆すほどのインパクトを与えるものでもあると感じました。20151113lab_01.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーを終え、いよいよトークのスタートです。
小川さんは鉄道をこよなく愛してらっしゃるそうで、会話のなかでも鉄道に対する優しくも独特の眼を垣間見えて、聴いているこちらもついつい口元がゆるんでしまうような絶妙なお話の進めかたです。

20151113lab_04.JPG「駅のホームでたまにある感覚で、自分が動いているのか、車両が動いているのか?みたいなことがあるでしょう?そもそも地球が動いているので、どちらがどうとは言えないでしょ?言い張ってもいいんですよ、電車が止まっていて周りが動いていると言い切ってしまえばいい。」と小川さんはおっしゃいます。まるでいたずらっこのようです。

そして、物理学は研究過程で「大事ではないこと」を振り落としていく。それはピュアな領域に対象物をどんどんと近づけていく行為のような気がするとおっしゃる小川さん。お話の中盤からはなんと!ホワイトボードまで出てきて、物理とアートについての数式化が始まり、普段の小川さんの脳の回路をのぞいているようなワクワクする気持ちになります。

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印象的なお話しもありました。

晴れた日に手をひかりにかざすと、下に手と同じような影ができる。光は真上から真下にまっすぐ降りてきていると錯覚するが、よく見るとその光はまっすぐではない、波状になっているのだと。光はそもそもまっすぐ進まない。例えば光に照らされてできた影も元の形とは多少ずれているらしいです。

「どんな世界でも曲がってるんですよ、だけど規模が小さいのでその変化が見えてこないだけ。地球上に降り注ぐ光は重力によって、どんなに小さくとも曲がっているんですよ」という話がとても興味深かったです。

会場が物理と鉄道の話で盛り上がってきたところに、塚原さんがある映画の予告編をながします。地球がなくなるというような話。移動するために宇宙にあいた穴をつかって、これまでいけるはずがないと言われていた距離を移動していく。

この映画のワンシーンを取り上げて、小川さんの見解を求めていきます。私の頭の中もどんどんと光に包み込まれて物理学が捉えている光のしくみについていけなくなりそうに。

 

最後に素数はかなりのアートであるとおっしゃる小川さん。素数よりも、小川さんと理論物理学にのっとって小川さんが語る言葉そのものが私にはアートにみえてきたのでした。

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鉄道芸術祭vol.5ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」関連プログラム
アーティストの視点を掘り下げるトークと作品とシンクロするスペシャルライブによる幕開け!

10月24日、鉄道芸術祭vol.5ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」初日、オープニングイベントを開催しました!

トークとライブの二部構成のオープニングイベント。まずはトークから。
大阪出身の社会学者・南後由和さんをゲストにお迎えし、ホンマタカシさん・アートエリアB1の運営委員でもあるcontact Gonzoの塚原さんとともに、大阪・京阪電車について、都市や郊外について、ストリート・アートについて、カメラについてなど、鉄道芸術祭vol.5の出展作品・アーティストそれぞれへの考察と合わせ、トークを繰り広げていただきました。
20151024_testugei5_opening3.JPG複数のアーティストが出展する鉄道芸術祭ならではのプロデューサーとして、出展作家として、他のアーティストやスタッフとのやりとりやなりゆきの中から作品・展覧会が創りだされていくことに面白みを見出すホンマさんの考え。南後さんならではの視点で語られる、アーティストの作品表現とその土地との関係性について。などの興味深いお話に、ご来場いただいた方々も熱心に聞き入っておられ、あっという間の2時間でした。

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トークの後は蓮沼執太さんによるライブパフォーマンス!
dot architectsさんによる実寸大の京阪電車の車両模型の中で、作品と演奏をシンクロさせる蓮沼さん。

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蓮沼さんだけでなく来場者のみなさんも車両模型の椅子に腰掛け、演奏を聞きながら、車窓越しにホンマさんのカメラオブスキュラによる撮影作品を見たり、思い思いに楽しんでいただけたようです。

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たくさんの方にお越しいただき、盛況のスタートを切ることができました。

鉄道芸術祭vol.5ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」関連プログラム
23日内覧会を開催しました!

鉄道芸術祭とは・・・アートエリアB1 では、鉄道の創造性に着目したプログラム「鉄道芸術祭」を2010 年より開催しています。 vol.5 となる今回は、【風景・景色、視覚・視点】をテーマに展覧会や関連企画を展開していきます。

オープニング前日の10月23日に内覧会を開催しました。
実はアートエリアB1では、今回が初めてとなる内覧会。 当日は本展プロデューサーのホンマタカシさんをはじめ、参加アーティストの黒田益朗さん、小山友也さん、NAZEさん、PUGMENTの大谷さん・今福さん、蓮沼執太さんにお集まりいただき、ホンマさんとの質疑応答形式でギャラリーツアーを行いました。
お越しいただいたご招待の方々は、アーティストの制作意図・作品への思いに直に触れ、また、アーティストの方々へも感想や質問を直接投げかけていただき、スタッフもとても刺激を受けました。

ここでは、ギャラリーツアーのルートに合わせて、本展の魅力を少しだけご紹介させていただきます。展覧会は、12月26日までの開催です!ぜひ会場にて各作家の作品世界を直にご堪能ください。

駅や電車を、単なる交通手段としてではない視点で、それぞれのアーティストが考察、捉え直した本展は、リュミエール兄弟・小津安二郎監督・ヴィム・ベンダース監督へのオマージュを本展プロデューサーのホンマタカシが独自の視点で構成した映像インスタレーションで始まります。

20151023_tetsugei5_nairankai8.JPGホンマタカシ イントロダクション「映像の世紀〜alternative train〜」の前にて、開会を祝して乾杯!

20151023_tetsugei5_nairankai1.JPGホンマタカシ「カメラオブスキュラ スタディーズ」

そして会場には、実寸大の京阪電車(1車両)が出現!本展の会場設計・設営を担当していただいたdot architectsさんによるこの車両空間では、ホンマタカシさんが京阪沿線3箇所(京橋、寝屋川、光善寺)でカメラオブスキュラにより撮影した写真作品と、蓮沼執太さんがその撮影場所でフィールド・レコーディングして制作した音響作品が堪能できます。
まるで車窓の風景を眺めるかのような展示と、駅や車庫で採取された様々な音がつくりだす不思議な空間をお楽しみください。

 

電車空間を通り抜けると、ホンマさんが「光善寺駅」のカメラオブスキュラで撮影した映像作品、
そして対面には、ドイツのアーティストであるマティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフの映像作品「蛍光オレンジの牛」を上映しています。
ヴェルムカ&ラインカウフの映像作品は、ベルリン市内で撮影された2005年の作品。街の様々な場所にブランコを設置して漕ぐというパフォーマンスを通じて、日常の中で見落としているものを感じさせられる映像です。

20151023_tetsugei5_nairankai2.JPGホンマタカシ 「列車の到着 by カメラオブスキュラ」

※本展の関連プログラム「光善寺駅カメラオブスキュラ」ツアーでは、光善寺の撮影場所(カメラオブスキュラ)を実際に体験していただくことができます。ぜひご自身の目で「見る」ことを体感してください。

そして、電車の外壁に沿って、 NAZEさん、小山友也さん、黒田益朗さん、PUGMENTさんの作品が展開されます。

20151023_tetsugei5_nairankai4.JPGNAZE 「NAZEtopiaと空飛ぶCUTEちゃん」

活動拠点の京都から大阪までの移動中の観察・妄想から生まれたドローイングと、NAZEさんが普段から収集している物で創り上げられた空想の都市"NAZEtopia"。見れば見るほど、好奇心をくすぐられる作品です。

 

20151023_tetsugei5_nairankai3.JPG小山友也「Obey individual languages.」

一般的なコミュニケーションと異なるコミュニケーションの在り方を作品化する小山さん。大阪や東京の街で出会った音漏れを音源に踊る小山さんの映像は目が離せなくなります。

 

20151023_tetsugei5_nairankai5.JPG黒田益朗「宿り木調査記録」

落葉樹の木に寄生して生息する宿り木を、京阪沿線で調査し、その記録を模型とブックレット、写真で展示した作品。グラフィックデザイナーである黒田さんならではの、美しく爽やかな空間になっています。記録写真は、会期中に増える予定です!ぜひご注目ください。

 

20151023_tetsugei5_nairankai6.JPGPUGMENT「SLEEPING PASSENGERS」

アーティストでありながら、ファッションブランドとして活動するPUGMENTさんは、今回電車の中で居眠りをする人に着目し、「電車に居るための服」としてパジャマを制作しました。
展示では、パジャマ作品と、京阪電車内でパジャマを着用したモデルが居眠りする映像、そして実際の京阪電車の座席シートを用いたインスタレーションで構成され、とてもインパクトのある展示になっています。

 

アーティストそれぞれの視点が際立つ本展覧会、是非、会場まで足をお運びいただき、「もうひとつの電車」を体感してください!

鉄道芸術祭サポートスタッフ募集中!(サポスタさんに聞いてみました!)

ただいま鉄道芸術祭vol.5の開幕に向けて、準備が進みつつあるアートエリアB1。鉄道芸術祭などアートエリアB1の主催事業に欠かすことのできない協力者「サポートスタッフ」の募集も開始しています。
サポートスタッフ(通称 サポスタさん)はどんなことをしているのでしょう?
昨年の鉄道芸術祭vol.4「音のステーション」からサポートスタッフに応募され、いまもダンサーとして活躍する傍ら、スタッフとしてアートエリアB1に関わり続けている三田さんに、サポスタの色々、聞いてみました!

三田さん01.JPGーなぜアートエリアB1のサポートスタッフに応募されたのですか?

アートエリアB1には、これまでにラボカフェなどで何度か訪れたことがあったのですが、耳で聴く音だけが、音楽なのだろうか。ということを考えている時に「音のステーション」の出展作家の一人、OPTRONプレーヤーの伊東篤宏さんがゲストに来られていたラボカフェ「放電ノイズを操る、伊東篤宏の仕事」に参加しました。
話がとても興味深く、その時に《音》をテーマにした展覧会が始まることを知り、従来の音・音楽の在り方とは異なる角度からアプローチする企画テーマに惹かれました。
展覧会を見に来るだけじゃなく、お手伝いしながら深く知りたいと思い、応募してみることにしました。
私自身、パフォーマンスをしているので、スタッフをしながら企画運営を学びたい気持ちもありましたね。

ー実際にやってみて、どうでしたか? 三田さん.jpeg

アーティストと直接対話し、目の当たりにできる。
アーティストの方々が、作りながら考えている作品制作の様子や、色んなジャンルの人が話しあいながら展覧会を作り上げていく様子が近くで見られて面白かったです。
そして何より、駅の中にあるB1だからこそ、見に来る目的だけじゃなく、偶然通りがかりに来場された人に展覧会をご案内することが楽しかったです。

 

 


アートエリアB1では、ただいま10月24日から開催する鉄道芸術祭vol.5 ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」のサポートスタッフを募集中です!
*展覧会の会場設営・撤収のサポート
作品搬入・展示・撤収のお手伝いや、会場の案内サインづくりなど。展覧会をつくり上げるお手伝いをします。 

*会場運営に関するサポート

来場者の方々がより深く鑑賞していただけるよう展示のご案内をします。
*イベントやワークショップの運営・制作サポート
イベント当日のナビゲートなど。プログラムに応じてサポートします。
*スタッフブログの更新、その他広報サポート
イベントチラシの挟み込みや発送など集客のサポート。また、スタッフのコメントとしてブログの更新を行います。

search4.JPG活動内容は多岐に渡ります。サーチプロジェクトvol.4では白衣を着て粘菌のエサやりをすることも!(※注:今回、白衣の着用はありません)
 
展覧会やワークショップの運営に興味がある方。鉄道、アート、写真、映像が好きな方。ボランティアをやってみたい方。何かに取り組んでみたい方、人とコミュニケーションを取るのが好きな方、大歓迎です。まずは10月3日/7日に行うサポスタ説明会にご参加ください!
7日の説明会はラボカフェとして開催しますので、申し込み不要でご参加いただけます!鉄芸vol.5の魅力紹介や運営サポートについての素朴な疑問にもお答えする、プレトーク。
"サポスタ"に興味はあるけれど一歩踏み出せない。と迷っている方も是非、お気軽にご参加ください。

ご応募、お待ちしております!

 

『アート&サイエンス「ニュー"コロニー / アイランド"」のその先へ』

日々さまざまに会場の状況が変化し、多種多様なトークプログラムを開催しながら3ヶ月間に渡って開催してきた「ニュー"コロニー/アイランド"」もいよいよ628日に閉幕。

その前日、本展のプロジェクトメンバーと企画を立ち上げたアートエリアB1運営メンバーが勢ぞろいして、締めくくりとなるクロージングイベントを開催しました。

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ラボカフェスペシャル×サーチプロジェクト関連企画
知と感性のネットワークシリーズ
クロージングトーク 『アート&サイエンス「ニュー"コロニー / アイランド"」のその先へ』
http://artarea-b1.jp/archive/2015/0627755.php
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出演メンバーはこちらです。
ゲスト:上田昌宏(大阪大学理学研究科教授)
    中垣俊之(北海道大学電子科学研究所教授)
    dot architects(建築ユニット)
    yang02(アーティスト)
    稲福孝信(アーティスト、プログラマー)
カフェマスター(進行):木ノ下智恵子、久保田テツ(大阪大学CSCD教員、アートエリアB1運営委員)
          塚原悠也(ダンスボックス、アートエリアB1運営委員)

 

トークの前に、まずはプロジェクトメンバー全員でギャラリーツアーを開催。アーティスト、建築チームそれぞれが担当した部分を紹介しながら展示全体の概要を説明していきました。
今回の展覧会では、「アーティストと作品」というかたちはなく、企画趣旨に対してプロジェクトメンバーがそれぞれの分野で尽力しコラボレートして展覧会ができあがっています。

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 サーチ4クロージング2

 

トーク前半では、研究者として本展にご参画いただいた上田昌宏さん、中垣俊之さんにそれぞれの研究についてご紹介いただきました。

北海道大学の中垣俊之さんは、本展のために粘菌の培養方法を伝授してくださり、また、本展で培養した「キイロモジホコリ」をご提供くださいました。
北海道大学電子科学研究所の教授であると同時に、「単細胞地位向上委員会」の会長であられる中垣さん。今回のレクチャーでは、ご自身の研究対象であられる「キイロモジホコリ」が含まれる「真正粘菌」の生態をご紹介くださいました

サーチ4クロージング3

彼ら(彼女ら?)は、どういった特性をもっていて、どのように生きているのか。
知性を持っているという粘菌は、迷路を解くことができるといわれています。
その方法は、粘菌が迷路全体を埋め尽くしたあと、最後に一番短いルートだけを残して他の通路にいる部分は撤退していくというものです。

粘菌はそうして最適なルートを探し出します。中垣さんが行った東京の地形を再現した実験では、駅のある場所へ粘菌と餌を置いてやると実際の鉄道網とほぼ同じ形をしたルートをつくったそうです。

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そのような「知性」が注目されている粘菌ですが、単細胞生物である粘菌は、「切っても切っても粘菌、くっつけてもくっつけても粘菌」だそうで、「自分と他者」という存在がない生き物です。

そして、実験に用いられた黄色いアメーバ状の状態(変形体)は、粘菌の姿のひとつでしかなく、子実体となり、胞子となり風にのって飛んでいくのも粘菌の姿です。

今回の展覧会でも、中之島の形をした培地の上で、粘菌がくっついたり離れたり、そして子実体になり胞子になり、と様々な姿を見せてくれました。

 

続いては、大阪大学の上田昌宏さんによるレクチャー。上田さんが研究されているのは、キイロモジホコリとは異なる種類の「細胞性粘菌」です。

サーチ4クロージング5

キイロモジホコリなどの真正粘菌よりもずっと微小な細胞性粘菌は、「くっつけてもくっつけても粘菌(単細胞)」の真正粘菌とは異なり、飢餓状態に陥ると細胞が集まり、多細胞体制になって子実体をつくって胞子となります。(例えていうと、米の形がなくなり全体が同一化した餅と、米の形を残したまま一体化したおにぎりのような感じでしょうか)

細胞が集まる際、細胞から化学物質が放出され、それに同調するように周囲の細胞が集まってきます。そこから子実体に変化する時、植物でいう茎にあたる部分となりやがて死んでいく細胞と、実になり胞子となって生き延びる細胞とに分かれます。全体の約20%の細胞は、残りの80%の細胞を生かすために死んでいくそうです。

このように、個々の細胞が役割をこなすことで生き延びるため、社会的な生物というふうにも言われています。

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様々に姿を変えながら、動物とも植物ともつかない曖昧で不確かな粘菌の生き方は、我々人間の目から見ると、とても合理的で潔くも見えます。
今回の展覧会では、上田さんの粘菌に対する考えから多くの重要なキーワードをいただきました。それらの言葉は、会場のキャプションに表され、来場者を導く言葉になっていたと同時に、本展の内容を様々な分野に開く(繋げる)キーワードになっていたようにも思います。

(展覧会場のキャプションに表された上田さんの言葉)
「生き続けていれば間違いでもよい」「無限のバリエーション」「1回も死んでない」「多様な性とマッチング」「閉じるのではなく、開いている状態」「マシンは最適解を目指している」「プログラムできないことに対応するためにプログラムされている」「進化のスピードは早い」

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さて、トーク後半は、プロジェクトメンバー、アートエリアB1運営メンバー、そして客席を巻き込んでのディスカッションとなりました。

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アーティスト、建築家、研究者がタッグを組んだ今回の展覧会。
それぞれの知恵と知識と技術を集結させた展覧会であることは言うまでもないですが、この出会い自体がとても重要な出来事でもありました。
後半のトークのなかで印象的だったのは、上田さんがこのメンバーと出会えたことが面白かったと仰られていたことや、今回の企画が初対面だったにもかかわらず、クロージングトークのなかでは、上田さんがyang02さんの活動を紹介する、という場面があったことでした。

プロジェクトメンバー同士の出会いが様々なアイデアを芽吹かせ、展覧会ができ、さらにそこから新たな知見が生まれた今回のサーチプロジェクトvol.4「ニュー"コロニー/アイランド" ~"島"のアート&サイエンスとその気配~」。展覧会はこれで終了しますが、この軌跡は記録集として出版予定ですので、ぜひご期待ください。

また、プロジェクトメンバーはじめ、展覧会のトークにご出演いただいたゲストの皆様の今後の活躍にもぜひご注目ください。

最後に、展覧会、トークプログラムにご来場いただいた皆様、本展開催にあたりご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。

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サーチプロジェクトvol.4「ニュー"コロニー/アイランド 〜"島"のアート&サイエンスとその気配」

プロジェクトメンバー:
上田昌宏(大阪大学理学研究科教授) 
中垣俊之(北海道大学電子科学研究所教授) 
dot architects(建築ユニット)
yang02(アーティスト)
稲福孝信(アーティスト、プログラマー)

トークゲスト(開催順):
西川勝(大阪大学CSCD教員)
岡村淳(映像作家)
清水徹(一級建築士事務所アトリエ縁代表)
福島邦彦(ファジィシステム研究所特別研究員)
畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)
植島啓司(京都造形芸術大学教授)
今福龍太(文化人類学者、批評家)
岡田一男(東京シネマ新社代表取締役)
江南泰佐(作曲家、鍵盤演奏者、快音採取家)
久保田晃弘(アーティスト、多摩美術大学情報デザイン学科教授)
原正彦(東京工業大学大学院総合理工学研究科教授)

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キクチ、川口

都市と島の考え方

6/13 ラボカフェスペシャル×サーチプロジェクト関連企画 知と感性のネットワークシリーズ 「都市が島であれば、海はどこにあるのか?」が開催されました。


風景会場

ゲストは文化人類学者、批評家の今福龍太さん。

カフェマスターはdot architectsの土井亘さん、大阪大学CSCD教員/アートエリアB1運営委員の木ノ下智恵子さん、久保田テツさん。

今回のサーチプロジェクトのテーマである「島」ということを軸に、お話をしていただきました。

今福さん1

主に、ご自身の著作である「群島響和社会〈並行〉憲法」をレジュメとして、「群島」と「大陸」の関係性、まず沖縄と本島のあり方などから話が展開していきました。


最初に、昨晩今福さんが今日のために書かれたという「手紙」を読まれるところからスタートしました。

今福さん手紙

手紙といってもPCで打ったものでもなければ、手書きでも白紙の便箋へただ真っすぐに書いてあるわけではなくて、書く前に事前に関係する文やイラストを印刷しておいて、それらの隙間に書き連ねていくというスタイルを取られていてとても凝ったものでした。(写真は印刷されたもので、お客様全員に配られています)

手描き以外の引用で印刷された文章は、音楽と同じくらい詳しいキノコ学者でもあったという音楽家ジョン・ケージの言葉や、今展覧会でも資料を設置している南方熊楠、そしてヘンリー・デビット・ソローの言葉がありました。その文章の近くにそれぞれの文章に対しての今福さんの言葉が連ねられています。

手紙とは言ってもなるべく文体を気にせず自由に。印刷された文章の隅に書くことから、すぐにやり直せるデジタルとは違うアナログの上書きで、今書いたことは引き受けて、むき出しにするのだと仰っていました。


今福さん2

そこから、群島響和社会〈並行〉憲法について。

約30年前に書かれた琉球共和社会憲法に対して、今福さんが書かれたのが群島響和社会〈並行〉憲法であり、「島」から「大陸」の原理をひっくり返す、唯一戦争で地上戦を経験した沖縄と本州の関係性、「群島」である沖縄と「大陸」化してしまった本州との関係から見る現代の在り方、生き方などについてをこの憲法を軸に語って頂きました。

いくつか抜粋されて、

一縞 意思

現代は欲望すら予測のもとに行動している。一番大事なのは予測でどうするかではなく自らの意思を持って何をしたいかを示す。意思の中心にあるのは人ではなく島宇宙である。

五縞 放擲

所有と放擲の関係性。個人で何かを占有するということから開放し、みなで共有して所有することは放擲(だれも所有していない)のと同じことで、それを一時的に誰かが使う。その状態がのぞましいのでは。不動産などは領土を「占有」するという大陸原理を個人で実行していることになるのではないか。

七縞 声

島唄は元々即興の掛け合いであり、それは配慮ある放擲である。

十縞 真似(まね)び=学(まね)び

歌などの身体的な真似びはどう頑張ってもコピーにはならず、必ず固有性が出てくる。画一的で合理的な教育ではなく、揺らぎのある学びがあるべき。

などなど、この一部の文章では説明しきれない、様々なことについて「郡島」から展開して興味深いお話をお話しいただきました。

今福さんの熱のこもったお話に、会場は静かにじっくりと耳を傾けていました。

今福さん3

土井さんからは建築方面からの見解として、建築も図面に書いた通りには建てられないし出来たとしても面白くない。いかに現場での即興性をチームで共有しつつ作っていけるかという憲法後半の予定調和に対するメッセージも。

その後、憲法の十一縞「秘密」という条項について。粘菌のようなものはカテゴライズ出来ないために気持ち悪がられるが、それは謎に満ちているということ。知性とは自分を隠すもので、全てを開示して差し出すものではない。あるものをパズルのように組み合わせているだけでは知性はやせ細ってしまう。

最後に木ノ下さんから、現在の見えなくなっている粘菌の状態が、今福さんの手紙にあったヘンリ・デビット・ソローの「真実が持つ胞子は無限なほどに数多く、まるで微細な煙のように精妙にできている。」という言葉によく現れているとの話がありました。

今回のトークのなかで、所有と放擲についての考え方がかなり大きく語られていました。とても興味深く、これからの現代社会の生き方にとても重要なように思えます。

キクチ

瓦の音

2014年秋-冬に開催した鉄道芸術祭「音のステーション」で「京阪沿線46駅の音楽」を手がけた音楽家・野村誠さん。
今回はラボカフェゲストとしてお越しいただきました!

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ラボカフェスペシャル・ミュージックカフェ
「瓦の音楽 ー伝統産業と作曲家の出会い」
http://artarea-b1.jp/archive/2015/0611750.php
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野村さん・やぶさんとNPO法人 淡路島アートセンター/淡路島の伝統産業「瓦」との出逢い、叩いてみるといい音がしたことからオリジナル音楽づくりに至るまでをお話しいただきました。
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映像には瓦の産地である津井のまち、色々な形の瓦と、瓦に関わる人たち。
野村さん・やぶさんの音づくりを不思議に思いながらも関わっていく津井の人たちのコメントが印象的でした。

いよいよ瓦のコンサート。
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鉄琴のような、聞いたことの無い可愛らしい音色。
 
なんと、「瓦の音楽」は、1曲ごとに使われる瓦が違うのです!
スタッフの方々が瓦を並び替えている間に野村さんのトークをはさみつつ。
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出番の曲を待機する瓦たち
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瓦を叩くバチも試行錯誤された手づくり!
素材はゴルフボールや漂着胡桃の殻など。。。
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「瓦の音楽」プロジェクトが今後、どのように展開していくのでしょうか。
 
野村さん・やぶさん、NPO法人 淡路島アートセンターのみなさま、素敵なトークと生演奏を、ありがとうございました!

コニシ

豆知識があると建築が楽しくなる

知っているようで知らない寺社建築について、歴史ある建築物についての面白さを豆知識を交えて清水さんにお話しいただきました。

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ラボカフェスペシャル×サーチプロジェクト関連企画
知と感性のネットワークシリーズ
「分かりやすい寺社建築」
http://artarea-b1.jp/archive/2015/0522741.php
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寺社建築豆知識トークのはじまり.jpg
まずは寺社建築の造りや技法、そこから読みとれる歴史について。
みなさん真剣です。 

寺社建築ディスカッション.jpg

 後半は歴史的建築物の「見方」と「味方」についてみんなでディスカッション。
「近現代の建築のセミナーやトークイベントでは、こんなに色んな層の人が集まる場にはならない。古建築ならではではないか」との意見が出ました。
初めてアートエリアB1にお越しいただいた方・遠方からの参加者もおられ、地域ごとの特色についても知り、考えることができました。

アートエリアB1で開催中のサーチプロジェクトvol.4
「ニュー"コロニー/アイランド 〜"島"のアート&サイエンスとその気配〜」では会場奥に菌核を祀っている「菌核寺」があります。
「菌核」とは粘菌が休眠している状態のことです。 
自然そのものの粘菌
自然崇拝から始まった土着信仰が大陸からの仏教と交じりあう中で生まれた寺社建築を知ることは、文化そのものを味わうことなんですね。
 
サーチプロジェクトvol.4は、6月28日までの開催です。ぜひ
会期中に、展覧会場奥の菌核寺にお参り下さい。手を叩くと、何かが起こるかも知れません。

コニシ

111/111
展覧会96日目(最終日)/ワンワンワンまつりで大団円!!①

「アパートメント・ワンワンワン」ついに最終日です!!!!

最終日は、最後の大イベント「ワンワンワンまつり」開催です。

 

オープン前に、参加ゲストとスタッフの顔合わせ。

今回のおまつりでは、展覧会の"入居者"をはじめ、劇団・子供鉅人さん、紙芝居ユニットのバカ卍さん、そして公募企画にご応募くださった、とんぼせんせいや、裏庭植物店さん、さらにアパートメントの管理人であるgrafさん、IN/SECTSさんも勢揃いです!

まつり打合せ

その後、ロビーでは、ワークショップの準備。

まつり受付

小屋と小屋の空きスペースでは、ショップコーナーも着々と準備完了!

多肉植物の展示販売をされる裏庭植物店さん。

裏庭植物園

イラストレーターのとんぼせんせいさんの屋台。

とんぼせんせい

たかしまさんの古着やさんと、鈴木裕之さんの似顔絵屋さん。

たかしまさんの古着やさんと鈴木さんの似顔絵店

そして12:00、いよいよ会場オープンです!

最初のイベント、先日のMASAGONさんかぶりものワークショップ参加者によるパレードが出発しましたー!

かぶりものパレード出発

フットサル場をスタートに外に出て行き、中之島を練り歩きに向かっていきました!

ワークショップスタート!

それと同じくして、ロビーにてワークショップもそれぞれスタート!

ワークショップ内容は、

タダユキヒロさん、辰己兄弟さん、poRiffさん、203gowさんによる4本立てです。

みなさん楽しまれながら作業を開始されていました!

こけ玉様子編みたま様子

そうこうしているうちに、MASAGONパレードの一団が帰ってきました!あいにくの雨模様であまり人はいなかったようですが、練り歩きを楽しんでこられたようです。

パレード帰還

そして、辰己兄弟さんのこけ玉ワークショップでは、いつのまにか、手のひら大のこけ玉が出来上がっていました。こけ玉から生えている植物は、参加者がワークショップの最初に選んだ植物。参加者の方に作り方を聞いたところ、言われる通りに作っていたらあれよあれよとこうなったそうです、、、!すごい!!

こけ玉

 

一方、4号室ではイラストレーターの鈴木裕之さんが似顔絵缶バッジを制作・販売するお店と、Né-netの髙島一精さんの古着やさんが開店中!

お客さんの列ができるほどの大盛況でした!

鈴木さんと髙島さん

 

さて、ロビーのワークショップが盛り上がってきた13:00頃、フットサル場ではフットサルトーナメントがスタート!!!

フットサルスタート!

開始前からフットサル場だけが周りのお祭りムードとは違い、選手たちが柔軟、練習をしている、かなり本気の、異様な緊張感に包まれていました。

主審はcontact Gonzoの塚原悠也さん。

そして実況には、子供鉅人の益山貴司さんが緊急参加。サッカーのルールはイマイチわからないものの、熱い実況で場を盛り上げてくださいました!

観戦サポーターの方々も、選手の動き、シュート、プレイのひとつひとつに一喜一憂し、ナイスプレイに「おー!」と歓声が上がるほどの盛り上りでした!!

フットサル様子試合は前半3分・後半3分の計6分の短期集中勝負!初めは楽しげなムードで始まるものの、やはりシュートが決まったり時間が経つごとに目が真剣になっていく大人たちでした。

 

フットサルMASAGONさん

気になる結果は、、、

① 〈勝者〉FC MASAGONーFC grafラボ 

 ・踵を骨折中のMASAGONさん唯一靴を履いて参戦。そうは見えない動きで活躍!

②  FC grafオフィスーFC 飯川〈勝者〉

 ・grafチーム、ラボとオフィスで2チーム出場したものの両方敗退、一番出場したがっていたリーダー服部さんが遅れて到着するも既に試合終了。

③  FC 赤鹿ーFC IN/SECTS〈勝者〉

 ・唯一の女性のみ、OLばかりのチームFC 赤鹿と男性だけのFC IN/SECTS。気遣いながらのプレイの連続に、実況の益山さんに「合コンサッカー」と称される。

FC 赤鹿

④  FC Ne-netーFC contact gonzo〈勝者〉

 ・気合い十分の髙島さん、張り切り過ぎて膝を擦りむき絆創膏を貼るというアクシデント。(かすり傷程度でした!)そして完全に体力を使い切る。

FC Ne-net

⑤【準決勝1】  FC MASAGONーFC 飯川〈勝者〉

・事実上決勝と言っても過言ではないほど両チームとも実力が高く、試合は拮抗!惜しくもMASAGONチームここで敗退。 

⑥【準決勝2】  FC IN/SECTSーFC contact gonzo〈勝者〉

・次のイベントの為に到着したneco眠る森さんがなぜか実況とFC IN/SECTSに参加!

⑦【3位決定戦】 〈勝者〉FC MASAGONーFC IN/SECTS

・開始早々ズル寸前のシュートでFC MASAGON先制。MASAGONさん骨折中の足を逆手に無茶プレー、噛まれたとウソをつき、今大会唯一の「イエローカード」をもらう。(笑)

 

⑧【決勝戦!】  FC 飯川ーFC contact gonzo

・どちらも超本格的に、フットサルを日常的に行っている強豪チーム。片や週三回フットサル練習を行っている飯川チーム、片や肉体派パフォーマーでよく野外サッカーもしているゴンゾチーム。実況の益山さん曰く「目が全然笑っていないですねー。」どちらも的確に指示を出していき、相当レベルの高い試合を展開。

フットサル決勝

結果は、、、、

FC 飯川の優勝でした!!!!!!!

フットサル決勝後

優勝チームには「ワンワンワン杯」仕様の高級ワインをプレゼント!

おめでとうございました!!!!!!!

 

そしてMVP選手賞は、優勝チームのリーダー飯川さんが選ぶ事に。

選ばれたのはFC 赤鹿の「みどりのひと」!(お名前分からず申し訳ありません)

プレゼントは、この夏もザ・ブーンのプールで盛り上がる「ひらパー」のペアチケットでした!

  

すばらしいプレーを展開していただいた選手の方々、熱い声援を送ってくださった客席の皆様、そして、白熱の実況中継で会場全体を一つにしてくださった、子供鉅人の益山さん、本当にありがとうございました!!!

 

おまつりの前半はここまで!後半に続きます>>

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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111/111
展覧会96日目(最終日)/ワンワンワンまつりで大団円!!②

111日間の「アパートメント・ワンワンワン」最後の大イベント「ワンワンワンまつり」!!

後半のスタートです。

次は15:30〜、鈴木裕之さん率いる、「バカ卍」改めライブドローイングユニット『漫画〜スレット』のパフォーマンスでした。

漫画

お客さんからふたつの言葉をお題としてもらい、それをもとに鈴木さんがライブペイントしていきます。

その様子をVJ風に効果をいれながら映像で映し、そこにneco眠るの森さん、栗原さんがギターで曲をつけていく、というパフォーマンスでした。

ちなみに写真のお題は「サッカー」「お腹すいた」でした。脱力系なものから政治に迫った(?)アブナいお題までさまざま。それに合わせたり合わせなかったりのギターのお二人もとても素敵でした。

 

そして、まだまだまつりは終わらない!

次は16:30〜子供鉅人さんの「ワンワンワン・アドベンチャー」!

子供鉅人パフォーマンス

劇団員の方がそれぞれの部屋の不思議な住人となっていて、その話を1号室から順番に、主宰の益山さんが「隣の晩ご飯」的にすいませーん!とお客さんを率いて訪問するという巡回スタイルの演劇。

部屋の住人となった劇団員の方々も「未来人」「霊媒師」「カップル」などなど、とても個性豊かな設定で、非常に賑やかなパフォーマンスでした!

 

その後、いよいよ最後のシメ!

17:30〜展覧会唯一の全期に渡る参加者のNé-net・髙島一精さんと、本展の共同企画者のおひとり、graf代表の服部滋樹さんによる対談でしたが、急遽、本展のメインビジュアルを制作してくださった鈴木裕之さんも参加し、三者によるトークとなりました。

ラストトーク

ただ、髙島さんは、先ほどのフットサルで心底疲れてしまい完全に体力を使い切られ、ほぼ喋らないという状態でした(笑)

後半、ワンワンワンの総括のお話ということで、IN/SECTSの松村さん、中村さんも参加されての5人でのトークに。

5人でトーク

このワンワンワンとは一体なんだったのか、それはまだ分からないけれど、この中之島という都会の真ん中にみんなが遊べる隙間、「空き地」を作りたい、と思いやってみたが実際にフットサル場に子どもたちが常連として遊びにきたりして、やりすぎて怒られたり、そういったことが起こったこともあり、本当に「空き地」として機能していたのではないか。

そういったお話が、ゆったりしたテンポで進んでいきました。

 

そして18:30でトークも終了。そしてそして、一番最後に残っていたイベントがあります。

シークレットオークションの落札結果です!

7名の入居者の方々にオークションへ出品して頂き、入場者の方は欲しい商品の値段を書いた用紙を投票してもらうシークレットオークション。

いくつかの商品が無事に落札されて行く中、最後のひとつ、髙島さん出品の「ねこ人」パネルですが、なんと3人も入札額が同額!!

これは最後に女の戦い(3名とも女性の方でした)をして頂くしかない!ということでジャンケンで決めて頂きました!

女の戦い!

最後まで大盛り上がりの「ワンワンワンまつり」もこれをもってついに無事終了!

ワンワンワンラスト

「ワンワンワンまつり」は、とっても賑やかで楽しい雰囲気が終始流れていて、この企画展「アパートメント・ワンワンワン」で得られた人の繋がりを改めて感じられる、集大成のイベントとなったのではないでしょうか。

 

ご来場頂いたみなさま、ご協力頂いたみなさま、入居者作家のみなさま、関係者の方々、本当にありがとうございました!!!!

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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110/111
展覧会95日目/ついに明日で終了!!

いよいよ明日で最終日!「アパートメント・ワンワンワン」です。
7/5入口
今日明日で、ついに3月から続いたこの「アパート」ともお別れだと思うとかなり、寂しい気分になりますが、明日は最後のおまつりですから、楽しく!大騒ぎして! 皆さんとともに幕を閉じたいと思います。

さて、本日はそのおまつり準備が進んでおります。

フットサルトーナメント「ワンワンワン杯」は誰のもの??のボードを作成。(どこにどのチームが並ぶかで命運が変わる、かも?)
7/5フットサル表

こちらはサポスタさんに作って頂いたオークションの入札箱です!どなたが落札したのかは当日の18時ころに発表する予定ですので、ふるってご入札下さい!!

入札箱1

入札箱2

出店して頂く裏庭植物店の商品が届きました!この一角だけ再び緑化が進んでおります。商品のためにしっかりと湿度は保っております。

裏庭植物店1
裏庭植物店2

楽しいこと間違いなし!の最後の一日。

明日はぜひとも「ワンワンワンまつり」へ遊びにきてくださいね!

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「アパートメント・ワンワンワン」クロージングイベント

「ワンワンワンまつり」

日時7月6日(日)12:00〜19:00
入場料1,500ワンワンワン(=1,500円/1ドリンク付・500ワンワンワンチケット付)

※ワークショップは事前予約優先・先着順・別途要参加費

〈ゲスト〉
Né-net 髙島一精graf 服部滋樹劇団 子供鉅人鈴木裕之MASAGON203gow辰己兄弟タダユキヒロ倉科直弘飯川雄大赤鹿麻耶poRiffとんぼせんせい裏庭植物店、山田祥照、grafIN/SECTS......and more!

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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109/111
展覧会94日目/フットサルにcontact Gonzo!!と、古着屋さん

緊急参戦決定! contact Gonzo!!

明後日7/6に迫ってきました、「アパートメント・ワンワンワン」クロージングイベントの「ワンワンワンまつり」。
てんこ盛り!コンテンツのひとつに、なんと「フットサルトーナメント」があります。

展示にフットサル場があるんだからやらないわけにはいかないでしょう!!ということで、フットサルには目がないという入居者メンツがトーナメント方式で戦います! そして、contact Gonzoも参戦が追加決定!!

優勝チームには豪華賞品も!?

 

 「ワンワンワン杯」 

展覧会場でミニフットサルのトーナメントを開催!「ワンワンワン王者」の栄光は誰の手に!?

時間13:00〜15:00
出場チームFC 飯川雄大、FC 赤鹿麻耶、FC MASAGON、FC Né-net、FC graf、FC IN/SECTS

     ...and FC contact Gonzo 


そういえば、4月の「アパートメント・ワンワンワン」のオープニングイベントの時も、皆さん汗だくの中、夢中でフットサルを楽しんでいらっしゃいました。

 

 

フットサル場7/4 2

 

今回の展示にリアルな縮尺のフットサル場を作ってしまうほどの、本気のフットサル好きの面々が参戦しますので、かなり、白熱した試合になることでしょう。

ぜひ観戦、応援、よろしくお願いします!!

 

そして、コンテンツはまだまだあります。これは、、、?

高島さん古着

Né-net 髙島一精さんから届きました。

こちらはまつり内で髙島さんが開く古着屋さんの商品です!

 Né-net 髙島一精「たかしまさんの古着やさん」 
ファッションデザイナー髙島一精の古着コレクションが登場!

店主 髙島一精(Né-net、ファッションデザイナー)

開店時間は12:00〜19:00です(店主の同会場内イベント出演などにより、一時閉店の場合あり)。


いくつかの出店予定の商品が髙島さんのブログで紹介されています。どうやら、かわいいものがたくさんのようですね。
髙島さんセレクトの古着を安く手に入れるチャンス! 早いもの勝ち!!!ですので、お早めのご来店をおまちしております〜。

髙島さんのブログはこちら!
http://ne-net.net/blog/?p=20907

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「アパートメント・ワンワンワン」クロージングイベント

「ワンワンワンまつり」

日時7月6日(日)12:00〜19:00
入場料1,500ワンワンワン(=1,500円/1ドリンク付・500ワンワンワンチケット付)

※ワークショップは事前予約優先・先着順・別途要参加費

〈ゲスト〉
Né-net 髙島一精graf 服部滋樹劇団 子供鉅人鈴木裕之MASAGON203gow辰己兄弟タダユキヒロ倉科直弘飯川雄大赤鹿麻耶poRiffとんぼせんせい裏庭植物店、山田祥照、grafIN/SECTS......and more!

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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108/111
展覧会93日目/まつり準備中!!

ついに今週末までとなりました、「アパートメント・ワンワンワン」

クロージング「ワンワンワンまつり」の会場準備が着々と進んでおります!

7/3まつり準備1

満載のコンテンツには、それぞれに看板が必要!ということで、立て看板をたっぷりつくっております!

こうして作成する数でも、コンテンツの多さを実感します。

当日にはこれらが夏祭り出店のごとく会場内に立ち並ぶことになります。


7/3まつり準備2

それぞれの店主の特徴、雰囲気を踏まえたポスターが描かれていきます。


まつりはとんでもなく賑やかになること、間違いなしですね!

是非いらしてください。みなさまお楽しみに!!

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「アパートメント・ワンワンワン」クロージングイベント

「ワンワンワンまつり」

日時7月6日(日)12:00〜19:00
入場料1,500ワンワンワン(=1,500円/1ドリンク付・500ワンワンワンチケット付)

※ワークショップは事前予約優先・先着順・別途要参加費

〈ゲスト〉
Né-net 髙島一精graf 服部滋樹劇団 子供鉅人鈴木裕之MASAGON203gow辰己兄弟タダユキヒロ倉科直弘飯川雄大赤鹿麻耶poRiffとんぼせんせい裏庭植物店、山田祥照、grafIN/SECTS......and more!

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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107/111
展覧会92日目/中之島哲学コレージュ「哲学カフェのつくりかた

本日、ラボカフェは中之島哲学コレージュを開催しました。


140702_search3_111-1.jpg

アパートメント・ワンワンワン会期中のブログでも、「ラボカフェ」は何度か取り上げていますが、

その中でも「哲学コレージュ」は、最もコンスタントに開催されているシリーズ。

 今日のテーマはまさに、そんな「哲学カフェのつくりかた」です。

 

今回は最初に、社会で行われているさまざまな対話促進活動とつながりながら、「哲学ワークショップ」などの活動を提供し、市民がみずからの哲学的対話・議論を営むお手伝いをしているCafé Philo(カフェフィロ)メンバーの方と哲学カフェとの関わりについてのお話がありました。

(Café Philoについてはこちらから)

  

「理路整然と話すことよりも、思わずこぼれ出てしまう、
あるいは、思わず噴き出てくるものがある、
純粋な「言いたい」という発言があるのが大阪の哲学カフェ」、

「『その人に出会えた』と思える瞬間が立ち現れることが最近は減ってきた」

と、話されていたのですが、

以前は場内乱闘(?!)寸前の瞬間もあったとか。

今日は、思わず笑い声がこぼれる和やかな会場でした。

  

「哲学カフェのつくりかた」というよりも、
もしかすると「大阪の、哲学カフェのつくりかた」を取り巻くお話の会だったのかも?

 

故郷で哲学カフェをすればどうなるのか?という、
参加者の方からの発言があるなど、広い意味での「場」についても
話は拡がっていきました。

また、過去の哲学カフェでの体験から、
哲学カフェという場の必要性や面白味を、参加者の方ご自身の言葉で
話されていたのも印象的です。

  

今回は、鷲田清一氏著『哲学カフェのつくりかた』発行に関連づけたテーマでもあります。

Café philoのHPに詳細が載っているので、ご興味のある方はそちらも
ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

140702_search3_111-2.jpg


ラボカフェは閉館後19:00〜の開催が多いですが、お時間に余裕のある方は、
少し早めにお家を出発されて、

展覧会の方もぜひ覗きにきてみてくださいね!

 

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「アパートメント・ワンワンワン」クロージングイベント

「ワンワンワンまつり」

日時7月6日(日)12:00〜19:00
入場料1,500ワンワンワン(=1,500円/1ドリンク付・500ワンワンワンチケット付)

※ワークショップは事前予約優先・先着順・別途要参加費

〈ゲスト〉
Né-net 髙島一精graf 服部滋樹劇団 子供鉅人鈴木裕之MASAGON203gow辰己兄弟タダユキヒロ倉科直弘飯川雄大赤鹿麻耶poRiffとんぼせんせい裏庭植物店、山田祥照、grafIN/SECTS......and more!

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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106/111
展覧会91日目/まつり会議中

今日は、いよいよ今週末に迫ったクロージングイベント「ワンワンワンまつり」のミーティングです!!!

まつり会議

当日の流れ、人員、コンテンツの確認、などなど。

graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)、アートエリアB1それぞれの担当者で話が進んでいきます。

パフォーマンス、公演、フットサル、ワークショップ、ショップ、オークションなどなど、

まさしくてんこ盛りのコンテンツの細かなところが詰められていきます。

会議内容も白熱!そばで聞いているだけでも楽しい「おまつり」になることは間違いなし!と感じました。

 

3月中旬からスタートした今回の展覧会。

現在展示中の第4期の展示を含めて、総勢23組もの方々がこの「アパートメント・ワンワンワン」に"入居"され、最初は真っ白い壁が目立っていた会場も、いまや、小屋と小屋の間にも、路地裏にも、かつての"入居者たち"の名残(作品)が残り、ちょっとした痕跡にも様々な出来事が秘められていて、、、なんだか本当に小さな「街」のようになってきました。

最終日の「ワンワンワンまつり」には、入居者だけでなく、今回の展覧会で出会った、公募企画の応募者の方々もご参加いただく予定です。

7月6日、かつての"入居者たち"が、そしてここで出会った人々が「アパートメント・ワンワンワン」に集結します。

まだ展覧会を観られていない方も、既にご来場いただいた方も、7月6日は、皆さん一緒におまつりを楽しみましょう!!

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「アパートメント・ワンワンワン」クロージングイベント

「ワンワンワンまつり」

日時7月6日(日)12:00〜19:00
入場料1,500ワンワンワン(=1,500円/1ドリンク付・500ワンワンワンチケット付)

※ワークショップは事前予約優先・先着順・別途要参加費

〈ゲスト〉
Né-net 髙島一精graf 服部滋樹劇団 子供鉅人鈴木裕之MASAGON203gow辰己兄弟タダユキヒロ倉科直弘飯川雄大赤鹿麻耶poRiffとんぼせんせい裏庭植物店、山田祥照、grafIN/SECTS......and more!

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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104/111
展覧会90日目/買い物袋がおしゃれブックカバーにドロン!

展覧会期は、残り7日!

最終日まで、いよいよあと一週間となった「アパートメント・ワンワンワン」。

名残惜しいですがもうちょっとでお別れです。

ぜひぜひお見逃しのなきよう、ご来場ください!

 

さて、本日もクロージングイベント「ワンワンワンまつり」のなかで行うワークショップのご紹介です。

poriffさんワークショップ

poRiff「poRiffワークショップ〜poRiffで買い物袋がおしゃれブックカバーにドロン!〜」

レジ袋やプチプチシート等を切り抜いて、コラージュして、カラフルポップなブックカバーを制作します。

時間①12:30〜 ②13:30〜
  〈各回60分程度/2回開催〉 参加費1,000ワンワンワン(円)
定員各回6名
講師薮内都(poRiff代表

今回ご紹介するのは、お買い物のたびにもらうレジ袋や、割れ物を包む際に使うプチプチシート等を切り抜いてコラージュしたものに熱を加え、圧着させることで出来上がるカラフルなシートを用いて様々なプロダクト製品を展開している、poRiff(ポリフ)さんです。

poRiffさんは、今回の展覧会の関連プログラムとして実施した公募企画で見事"入居者"に選ばれ、第3期の展示期間に2号室で展示をしていただきました。

入居の様子はこちら

実は展示期間中にも一度ワークショップをして頂いているのですが、参加者方々かからは大変ご好評でした!

 

好きな色のビニール袋を切り取って、はりつけて、徐々に形に......、

「ワンワンワンまつり」ワークショップ企画/poRiffワークショップ

アイロンを当てると、アラ不思議!

「ワンワンワンまつり」ワークショップ企画/poRiffワークショップ

買い物袋がおしゃれマルチファイルにドロン!!というわけです。

「ワンワンワンまつり」ワークショップ企画/poRiffワークショップ

前回はA5サイズのマルチファイルを制作しましたが、今回はブックカバーです!

楽しいこと間違いないですね。

各回6名限定のワークショップです!

ぜひお早めにお申し込みください!

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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103/111
展覧会89日目/WSDカフェ「私の職場が変わった理由」

本日は、ワークショップデザイナーカフェ「私の職場が変わった理由」を開催しました。

6/28WSDカフェ

ゲストは、岡崎大輔さん(京都造形芸術大学 アート・コミュニケーション研究センター 専任講師)
カフェマスターは、中谷和代さん(大阪大学CSCD 特任研究員)。

6/28WSDカフェ2

トークでは、最初に、岡崎さんがどういった経緯でワークショップデザイナーに関わりをもち、そこからどう変わられたのかをお話してくださいました。そののちに、実際に岡崎さんが体験してこられた、アート作品の「対話型鑑賞プログラム」というものを参加者のみなさんと一緒にやってみました。

6/28WSDカフェ3

「対話型鑑賞プログラム」とは、ひとつの作品を複数人でじっくりと、数分間鑑賞したのち、作品について気負わずに印象などを言っていき、話し合いながらその根拠などを探っていく、というプログラム。

今回のラボカフェでは、参加者同士の話し合いの時間もたっぷり取られていて、アートを入口に、実際にコミュニケーションが広がっていくのが、良く見えた時間でした。

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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102/111
展覧会88日目/ゲリラ編み

展覧会最終日まであと9日!!

クロージングイベント「ワンワンワンまつり」も近づいております。

今日ご紹介するのは、「ワンワンワンまつり」のワークショップ企画、203gow「編みたまきのこワークショップ」です

203gowワークショップ

203gowさん、じつはNé-netの髙島さんと同じく、第1期〜4期までを通してずっと展示して頂いてます!

203gowさん作品

このような、ちょっと見たことがない編み物作品。203gowさん(ちなみに、にいまるさんごう、とお読みします)自ら「へんなあみもの」と称しておられるこの不思議なものたち。

203gowさんは、こういったオブジェだけでなく、"編む"という行為そのものもご自身のひとつの活動として、なんと公園のベンチなどを編み物でつつんでしまう「ゲリラ編み」などもされています。

今回のワークショップでは、203gowさんを講師に迎えて、ニッティングマシーンなる道具を用いて、きのこを作ります!

マフラーなどではなく、きのこです!

 
注目のワークショップはこちら!

203gow「編みたまきのこワークショップ」 

風変わりな編み物作品「へんなあみもの」を作り続ける編み師・203gowと一緒に、ニッティングマシーンを使用して「編みたまきのこ」を制作します。途中参加も可能です!お気軽にご参加ください。

時間13:00〜15:00
参加費2,000ワンワンワン(円)
定員10名程度
講師203gow(編み師)

 

どうなるのか想像つきません。予想もつかない「編み物」ぜひ一緒にやりましょう。

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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101/111
展覧会87日目/クロージングでマンマンマンガ

展覧会の残り会期も、カウントダウン入っております。残りはあと10日!

本日もクロージングイベントのワークショップの紹介します!

今日はこちら。

「マンマンマン 〜「3時間で漫画zineを作る?!」の巻〜

タダユキヒロ「マンマンマン〜『3時間で漫画zineを作る?!』の巻〜」 

参加者全員がリレー方式で、白紙のマンガのコマ枠に絵やセリフ、効果音などを描き入れて、世界にひとつしかないオリジナルzineを制作します。書店での販売もあるかも?!

時間12:00〜15:00
参加費1,500ワンワンワン(円)
定員10名程度
講師タダユキヒロ(イラストレーター)
特別ゲスト西武アキラ(美術作家)

第3期の展示で、5号室に巨大マンガを展示していただいた、イラストレーター・タダユキヒロさんのワークショップです。

タダさんはなんと、今回の展示に出品された作品で"記念本"を作成されています!

「アパートメント・ワンワンワン」限定!?記念本については、こちらをチェック!

さすがにこんなに豪華本ではないですが、

参加者全員で一冊の漫画を制作するという、今回のワークショップ。

ただ、空白のコマに絵やセリフを入れて製本するだけではなく、

ストーリー構成も全員で考えて、一冊の漫画zineを作り上げます。

きっと、誰にも想像できない超!奇想天外な漫画が完成すること間違い無しです!

 

絵が描けなくても大丈夫です。ぜひお気軽に参加くださいませ!

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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100/111
展覧会86日目/100日経過!!!!

現在開催中の展覧会「アパートメント・ワンワンワン」もいよいよ100日が経過しました!

早いものです。残りはあと11日!

最終日には大!大!クロージングイベント!!も待ちうけております。

まつり!

さて、コンテンツてんこもり!!なこのイベント、盛りだくさんすぎるのでちょっと紹介していきたいと思います。
まずはワークショップ。今回4つのワークショップが開催されます。

今日はこちら!

辰己兄弟「こけ玉ワークショップ」 

だれでも30分でできてしまう、こけ玉ワークショップ!今回は、「花付き」と「花なし」の2バージョンからお選びください。初心者も大歓迎!

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時間①12:00〜 ②12:45〜 ③13:30〜 ④14:15〜
   〈各回30分程度/4回開催〉
参加費1,000ワンワンワン(円)(花なし)/1,500ワンワンワン(円)(花付き)
定員各回10名程度
講師辰己兄弟(庭師、ニワプラス)

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 二期に入居して頂いた辰己兄弟さんのワークショップです。5号室を見事に「庭」に変えて頂いた、あの方々です。

入居時の様子はこちらをご覧ください!

どうでしょう。自分で作ったこけ玉を持って、緑を身近に感じませんか?

ぜひぜひ、ふるってご参加ください。

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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099/111
展覧会85日目/「アートをサポートすること、とは?」

本日はラボカフェ、オープンミーティング「アートをサポートすること、とは?」を開催しました。

ゲストは、大島賛都さん(関西・大阪21世紀協会チーフプロデューサー/学芸員)、
カフェマスターは、木ノ下智恵子さん(CSCD教員)。

6/24ラボカフェ

芸術分野に対する公的な助成だけでなく、民間からの助成を行う団体「アーツサポート関西(ASK)」が4月に発足し、活動を開始していることについて、事務局をされている大島賛都さんにその成り立ちや仕組み、目的についてなど説明していただき、参加者の方からも様々なご意見をお伺いしました。

「アーツサポート関西」では、一般の方々より1,000円からの寄付を受け付けており、また5万円以上寄付をいただいた方は、個別寄金も設立できるという仕組みによって、より、皆さんにとって身近な存在としてアートをサポートする、という試みをされているそうです。

政府でなく、富裕層の方だけでもなく、市民の誰もが関西のアートをサポートするパトロンとなることができ、アートに参加してもらうことが重要とおっしゃる大島さん。
さらに寄付したお金は、個人の場合、所得税から約4割近くの税の控除が受けられるという制度もあるそうです。

6/24ラボカフェ3

まだまだ始動して2ヶ月しか経っておらず手探り状態だそうですが、アートをより身近に、そしてアーティストに活動助成を行うというこの活動、一般に浸透すれば、今までとは違った"アートとの関わり方"が生まれてくるように思います。

これを機会に、このような仕組みがあることを少しでも多くの方に知っていただければと思います。

「アーツサポート関西(ASK)」→http://artssupport-kansai.or.jp/index.html

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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096/111
展覧会83日目/こどもたち

今日は土曜日ということもあり、親子でご来場される方も多く、久しぶりに子供たちので賑わう一日でした!

奥のフットサル場は、現在、作品展示のため、ゴールポストをサイドによけているのですが、今日は"広場"として、子どもたちも目一杯楽しんでくれていたようです。小さい子はたくさん集まるとものすごく元気、子どもたちの絶叫が響いていました(笑)
楽しかったー!と言って笑顔で帰ってくれると嬉しいですね。(でも展示はさわらないでね!)
いろいろな種類の展示が雑居しているからこそ、親子でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。

ぜひお子さんもご一緒に、足を運んでみてください。

6/21フットサル場

平日の静かなフットサル場もまた、おススメスポットですよ!

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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095/111
展覧会82日目/書評カフェ「100万回生きたねこ」

本日はラボカフェ、中之島哲学コレージュ:書評カフェ「100万回生きたねこ」を開催しました。

100万回生きたねこ1

  

進行は、青木健太さん(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程)、カフェマスターは、松川絵里さん(CSCD特任研究員)です。

 

絵本「100万回生きたねこ」について、進行の青木さんが最初に概要を説明した後、参加者からいくつか質問をしていただき、それについて参加者全員で考えてみる、という時間になりました。

 

今回メインの質問となったのは、「あなたは100万回生きたねこになりたいですか?」というものでした。

ねこは、満足しない生き方のときは100万回も生き返ったのに、最後は満足したから生き返らなかった。つまり、満足した生き方が出来なければ、いつまでも死ぬ事ができないのではないか。

そのねこのように、あなたは本当に満足した生き方が出来るようになるまで死ねない、という「生」がほしいですか?という問いでした。

 

今回は、ご高齢の方から小学校低学年まで、幅広い年齢層の方々にご参加いただき、本当に色々な意見が出ました。

このプログラムよって何か一つの答えが出るわけではありませんが、みんなで考えることによって、様々な考え方があることが分かり、考え方の幅が広がる、そんな時間になったのではないでしょうか。

100万回生きたねこ2

何かを教わる、先生の話を聞いて知識を得る、という形とはまた異なる"対話"の場として、様々な方のご意見に耳を傾け、また、自分なりの意見を自由に発言して、会場に居合わせた方々と、その日のテーマに沿って一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

次回のラボカフェは、6月24日、オープンミーティング「アートをサポートすること、とは?」です。

皆様のご参加をお待ちしております!

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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094/111
展覧会81日目/めくれるワンワンワン

今回のサーチプロジェクト、「アパートメント・ワンワンワン」では、
写真撮影は大歓迎、ただし作品に触れて頂くことはご遠慮いただいています。
...ですが、中には触れていただける(むしろ、触れていただきたい)作品があります。

現在、2号室と4号室の間の壁沿いに展示されている、

140619_search3_111-1.JPG


こちらの作品。写真の左から順番に、
第3の入居者、蒼室寛幸さん、タダユキヒロさん、
こいけぐらんじさん、大嶋宏和さんの巨大漫画本が展示されています。

こちらは実際に手にとって、読んでいただけます。
ぜひ、ご遠慮なく、手に取ってご覧ください!

来館者の方の中には、ここで巨大漫画本をご覧になって、
お気に入りの一冊を見つけられた方がいらっしゃいました。
「巨大漫画本のお話と同じものは売っていないですか?」
とご質問いただけるほど、気に入って頂けたようです。

140619_search3_111-2.JPG

 
また、現在、5号室には美術作家・奥原しんこさんの作品が展示されています。
ここには、何冊か、オレンジ色のスケッチブックが...。

140619_search3_111-3.JPG

 
スケッチブックには、奥原さんが日々描き連ねて来られた、
身近な植物などが描かれています。
 
こちらもぜひ、お手に取ってご覧ください。
140619_search3_111-4.jpg


もちろん、ショップやおみやげコーナーの商品も、
お手に取ってごゆっくりご覧くださいね。

 
会期も残すところわずかとなった「アパートメント・ワンワンワン」。
7月6日(日)で展覧会を終了いたします。

イベントも、
今週末22日のMASAGONさんのワークショップ「かぶりものをつくろう!」と、
最終日クロージングイベント「ワンワンワンまつり」の、2つを残すのみ!
(22日のワークショップは先着順10名、定員まであと少しです。
ご希望の方はお早目のご予約を!)

まだ足を運ばれていない方も、すでにお越し頂いた方も、
「アパートメント・ワンワンワン」の今後の動きをお見逃しなく!

 

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【次回 関連プログラム】

MASAGONワークショップ 「かぶりものをつくろう!」

日時6月22日(日)13:00〜16:00
定員10名(要事前予約/先着順)

参加費3,000円

持ち物片一方になった手袋や着れなくなった服、ペットボトル、遊ばなくなったぬいぐるみ、わたなどかぶりものに装飾したい素材を自由にお持ちください。 ※裁縫道具など、必要な道具は無料にて貸し出します。(その他、端切れの詰め合わせも有料にてご用意しています)


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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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092/111
展覧会80日目/子カフェ「ママの働き方」

本日はラボカフェの開催日。今日のプログラムは、子カフェ「ママの働き方」。

 

今日は「アパートメント・ワンワンワン」のフットサル場も、ウレタンマットを敷い、小さなお子さん連れでも安心な、"子カフェ仕様"な空間に。

そして、ラボカフェ史上初の試み、お子さんのいらっしゃるお母さんも参加しやすいようにと、11:00〜13:00という朝の時間帯で開催しました。

6/18子カフェ1

カフェマスターは、大阪大学CSCD教員で子カフェプロジェクトメンバーでもある、八木絵香さん、久保田 テツさん、蓮行さん。

子どもを持つお母さんたちは、どのようにして子育てと仕事を両立していくのか、またその「両立」とは一体どういう状態であるのかなど、とても熱心な議論がなされていました。

今回ご参加頂いた方には、実際にお仕事をされながら育児をされているお母さんが多かったようです。実際小さなお子さんを連れられて参加されている方もいらっしゃって、子どもの声が時折聞こえる、和やかな雰囲気でした。もちろんお子さんがおられない方からの意見も大変貴重で、とても幅広い視点で話が広がっていたように思います。

6/18子カフェ2今回の子カフェの為に、なんと関東から(!)来られた方もいらっしゃり、「子ども」と「仕事」の両立についてじっくり話合える機会の重要さ、大切さを改めて感じました。

6/18子カフェ3

家庭の経済的状況、周りのコミュニティ、地域との接し方、自身の育児をすることによって変わる社会的状況や立場、夫婦の役割の持ち方、〔親〕になることのリアリティ、準備や実際の苦労について、などなど、育児と仕事にまつわる多くのことを共有、議論する豊かな時間となっていました。

6/18子カフェ4

ラボカフェ終了後もお話は尽きず、フットサル場はしばらく、素敵な交流の場になっていました。

継続を望む声もたくさんいただきました。

次回開催の予定は、まだ決まっていませんが、ぜひぜひ幅広い方のご参加をお待ちしております!

  

さて、ここで今回の子カフェにもつながる、ひとつの冊子(フリーペーパー)をご紹介します。

こどもかぞく表紙「こどもかぞく」というフリーペーパーで、子カフェプロジェクトメンバーの久保田テツさんが作成され、CSCDから発行されています。

内容は、

〔親〕になってしまった人にきく

と題して、久保田さんが5人の〔親〕へ自身の家族について行ったインタビューが収録されています。

本日の子カフェでも議題にあがっていましたが、親になるというのはどういうことなのか。

親という役割、その距離感は家庭によって全然違い、社会的にも価値観によってかなり左右されます。

全然違う環境で〔親〕となった5人の方の家族のかたちが見え、また自身の家族のかたちを考えてみるきっかけになるのではないでしょうか。

『こどもとかぞく』は、現在アートエリアB1でも配布中です。是非ともご一読ください。

 

 

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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086/111
展覧会74日目/第4期のエントランス

梅雨時期を迎えたアパートメント・ワンワンワン、今日も館内の展示はとても元気です。

第4期に突入し、エントランスもその表情を変えています。

140611_search3_1.JPG

第1期入居者であり、 来週6/22(日)にワークショップ「かぶりものをつくろう!」を開催する、

MASAGONさん作の「MOJAGON」や白い水玉模様のカラーコーン、
第2期入居者・辰己兄弟さんのお庭から出てきた第1期入居者・鈴木裕之さんのこけし、
飛び出し坊やならぬ飛び出しタコさん(!?)が、お出迎え中です!

エントランスでお出迎えしている彼らに惹かれて入ってきてくださる方が、この日もちらほら。

 

また、歴代の入居者の方々のアイテムが同居する「お土産コーナー」では、
第4期入居者のアイテムが仲間入りしました。

下の写真の右側には、
3号室で映像作品とドローイングを展示中の永岡大輔さんの散文詩の作品と、ドローイングの作品集、そのお隣(左側)には、5号室で展示中の奥原しんこさんによる、ポストカードセットと作品集です。

140611_search3_2.JPG

2号室で音楽の展示をされているVOQさんのコーナーは、、、

140611_search3_3.JPG

VOQさんがボーカルとして参加しているオルガノラウンジのアイテムや、

現在展示中の音楽が収録されたCD、VOQさんの音楽CDがセットになった盆栽の展覧会図録(展覧会場のBGMをVOQさんが担当されたそうです)から、
designed by VOQさんの除菌スプレー(!?)まで。

 

そしてTシャツもどんどん充実してきました!

永岡さんによるTシャツが3種類と、VOQさんのTシャツが追加されました。

140611_search3_4.JPG

さらに、おみやげコーナーの向かいには、3号室の第3期で入居していたショップが移設され、 

エントランスは第4期に入ってさらに賑やかになりました。

ぜひご来場いただいて、実際にお手に取ってじっくりと、お楽しみください。

 

そして今日は、先日の「ワンワンワン83日目まつり」にご来場くださったお客様が、
再来館してくださいました。

Ne-netの高島一精さんに惹かれて来館されたのをきっかけに、高島さんの対談相手・鈴木裕之さんのことを知り、そのイラストを気に入って再度お越しくださったとのことでした。

こんなエピソードも「アパートメント・ワンワンワン」ならでは。

  

最終日の7/6にはクロージングイベントとして、本祭「ワンワンワンまつり」が開催されます。
ワンワンワンに集う人や作品が集結するこの日、きっと何かが巻き起こる!?

6/22(日)のMASAGONさんによるワークショップで制作する「かぶりもの」の完成版も、
7/6(日)「ワンワンワンまつり」にて、ご覧いただける予定です!

閉幕が近づく「アパートメント・ワンワンワン」、まだまだ更なる盛り上がりが待ち受けています!

ぜひ何度でも足をお運びください。

 

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【次回 関連プログラム】

MASAGONワークショップ 「かぶりものをつくろう!」

日時6月22日(日)13:00〜16:00
定員10名(要事前予約/先着順)

参加費3,000円

持ち物片一方になった手袋や着れなくなった服、ペットボトル、遊ばなくなったぬいぐるみ、わたなどかぶりものに装飾したい素材を自由にお持ちください。 ※裁縫道具など、必要な道具は無料にて貸し出します。(その他、端切れの詰め合わせも有料にてご用意しています)


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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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085/111
展覧会73日目/MASAGONワークショップ仕込み中!

 今日は6/22に開催する、MASAGONさんワークショップ「かぶりものをつくろう!」の下準備をしました。

masagon準備1 masagon準備2 

型紙から形をペンでとって、ハサミで丁寧に切り取っていきます。服でもモフモフしたものでも作成の仕方はおなじですね。

masagon準備3

白い布と赤い水玉模様の二色の布から切り出していきます。

そして、完成品はこちら!!

masagon準備4モフモフです。

実際かぶると、、、、、、??

masagon準備5

かなりかぶりごこちはよろしいとのことです!

masagon準備6

かっこいいMASAGONマークもしっかり入っております!

  

今日制作したこのモフモフはこれで完成ではなく、これを原型にしてワークショップが行われます!!

ワークショップ当日は、皆さんに片一方になった手袋や着れなくなった服、ペットボトル、遊ばなくなったぬいぐるみ、わたなどを持ち寄っていただき、それらを縫いつけて、自分だけのかぶりものを制作します。

この原型だけでもかなりかわいいな、と思うくらいなので、ここに様々なものが縫い付けられて加工されていくと思うと、かなりワクワクしてきますね。
是非参加してみて、MASAGONさんの作品のようなかぶりものをつくってみましょう!

 

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【次回 関連プログラム】

MASAGONワークショップ 「かぶりものをつくろう!」

日時6月22日(日)13:00〜16:00
定員10名(要事前予約/先着順)

参加費3,000円

持ち物片一方になった手袋や着れなくなった服、ペットボトル、遊ばなくなったぬいぐるみ、わたなどかぶりものに装飾したい素材を自由にお持ちください。 ※裁縫道具など、必要な道具は無料にて貸し出します。(その他、端切れの詰め合わせも有料にてご用意しています)


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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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083/111
展覧会72日目/ワンワンワン83日目まつり

土日と連続イベントが続く「アパートメント・ワンワンワン」。

日曜日は、少し遅めの"中間祭り"ということで、「ワンワンワン83日目まつり〜ここで皆さまにご報告があります〜」を開催しました。

おまつりの前半は、美術作家の永岡大輔さんによるワークショップ。

そして後半は、イラストレーターの鈴木裕之さんと、ファッションブランド「Né-net」を展開するデザイナーの髙島一精さんによる対談を行いました。

イベントタイトルの副題にある"ご報告"とは、この対談で発表されたお二人からの"ご報告"です。

 

まずは前半の永岡大輔さんのワークショップ。

今回は「オオサカサラムドゥル」というワークショップを開催しました。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

 

まずはグループになって一つの紙皿を囲みます。この紙皿のなかで"テキスト"をつくっていく、というのが「サラムドゥル」です。

テキストの元になるのは、持ち寄った様々な本から切り出された、お気に入りの一節や文章の数々。

まずは文章を切り抜き、それを混ぜてしまいます。そこから一束を取って、それが自分の「手札」となります。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

そして、順番に「手札」から紙皿の上にテキストを並べていきます。前の一節に繋がるように、「手札」を出していき、お皿のなかにひとつのストーリーが出来上がります。

そうして出来上がったテキストをグループ別に発表しました。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

ここではひとつだけご紹介しましょう。

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今日は雨だから、
偶然思い出した。
未亡人は
あのパフォーマンスを見た数日前の夜のことを、
レストランで絵を描いていたら
それらに出会っていない。
と思いながらその後は絶対聞くまいとして
まず一杯のコーヒーを飲む
わたしは財布を取り出し、中を開き、
暫くの間何も言わなかった。
きっと、パパよりも先に死ぬわよ
あどけなさを残す声
外の世界より、内の人間の方が大事であるという
どこまでもあいまいで、
二人ともにこっと笑った。

---

そして今回はなんと、音楽家のVOQさんが完成したテキストに音楽を付けて、

歌ってくださいました。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

完成したテキストの内容もさることながら、

切り取られてもなお、作家や作品の個性をまとい続けている様々な文体・フォントのテキストが、お皿の上で何らかのストーリーを描き出そうとしている様がなんとも面白く、まるで言葉と戯れるようなひとときでした。

永岡さん、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

 

さて、そんな永岡さんのワークショップの余韻に浸りつつ、

後半は髙島一精さんと鈴木裕之さんの対談です。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

お二人は、第1期の展示で4号室と5号室に入居されていた、いわば"お隣さん"の間柄。今回の対談では、それぞれの展示をコーディネートしてくださった、grafの服部滋樹さんと、IN/SECTSの中村悠介さんにも "後見役" としてご登場いただき、お二人の対談を先導していただきました。

お二人からの "ご報告" とは......

今回の展覧会で初めて鈴木さんの絵を見られた髙島さん。鈴木さんの作品をとても気に入られたようで、

この度、「Né-net」が発行する雑誌でのコラボが決まりました!

(写真は、高島さんが入居中の4号室の現在の様子。第4期に入って、鈴木さんの作品も移設されました)

「アパートメント・ワンワンワン」4号室/高島一精さん(第4期の様子)

実は今日のおまつりが始まる開館前には、4号室でお二人の撮影も。既に着々と準備が進んでいるようです。

今後の展開は、髙島一精さんのブログを要チェックです!

 

さて一方で、フットサル場がトークで盛り上がっている最中、

第1期の入居者である、MASAGONさんが今月22日に開催するワークショップの素材を届けてくださいました。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

さっそくトークでもご紹介。

「ワンワンワン83日目まつり 〜ここで皆さまにご報告があります〜」

(次回のワークショップでは、この真っ白いかぶりものをベースに、好きな装飾を付けて、オリジナルのかぶりものを完成させます)

  

そんなこんなであっという間に一時間が過ぎました。

お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

そして、髙島さん、鈴木さん、服部さん、中村さん、楽しいトークをありがとうございました!

次回のイベントは、6月22日、MASAGONワークショップ「かぶりものをつくろう!」です。

こちらもかなり面白い内容になりそうです。

そして、最終日の7月6日には、本祭「ワンワンワンまつり」を開催します。

これまでのゲストが集結した一大イベント。コンテンツの詳細は、近日中にWEBにて公開予定です。

ますます盛り上がる「アパートメント・ワンワンワン」。今後のイベントにもぜひご期待ください!

 

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【次回 関連プログラム】

MASAGONワークショップ 「かぶりものをつくろう!」

日時6月22日(日)13:00〜16:00
定員10名(要事前予約/先着順

参加費3,000円

持ち物片一方になった手袋や着れなくなった服、ペットボトル、遊ばなくなったぬいぐるみ、わたなどかぶりものに装飾したい素材を自由にお持ちください。 ※裁縫道具など、必要な道具は無料にて貸し出します。(その他、端切れの詰め合わせも有料にてご用意しています)


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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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082/111
展覧会71日目/ライブパフォーマンス

松本力さんによるワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」を終えた後、

夜は、VOQさん+松本力さんによるライブパフォーマンスを開催しました。

題して、「土佐堀川をヤブ犬リバーと呼べばいい」。

当日は、このタイトルに惹かれて来られた方も多かったようです。

 

この時間ばかりは、フットサル場は、VOQさんの歌と、松本さんのアニメーションに酔いしれるパフォーマンス会場に。

VOQ+松本力 ライブパフォーマンス「土佐堀川をヤブ犬リバーと呼べばいい」

 VOQ+松本力 ライブパフォーマンス「土佐堀川をヤブ犬リバーと呼べばいい」

VOQ+松本力 ライブパフォーマンス「土佐堀川をヤブ犬リバーと呼べばいい」

そしてライブの後半は、松本さんもパフォーマンスに参加!

(おそらく)大阪滞在中に作られた歌を、全身全霊のパフォーマンスで見せてくださいました。

前半とは打って変わって、衝撃と爆笑に包まれる会場。

VOQ+松本力 ライブパフォーマンス「土佐堀川をヤブ犬リバーと呼べばいい」

VOQ+松本力 ライブパフォーマンス「土佐堀川をヤブ犬リバーと呼べばいい」

 

松本力さん、VOQさん、最高の歌とパフォーマンスをありがとうございました。

また、ご来場くださった皆さま、ありがとうございました!

会場では、VOQさんのCDも販売中です。

今回来れなかった方も、ぜひ展示でぞれぞれの作品をお楽しみください。

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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082/111
展覧会71日目/ワークショップ

今日は、松本力さんによるワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」を開催しました!

参加者全員でアニメーションを制作するというこのワークショップ。

当日は、5歳〜60代まで幅広い方にご参加いただきました。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

まずは、フットサル場で"動き"を担当する人と、その"動き"を絵に"描く人"に分かれました。

"動き"担当の人は、隣の人の動きに連なるように、ポーズをつくります。

"描く人"は、細長い紙の端っこに目の前のポーズをとっている人を描きます。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

「このとき、見える通りに描かなくてもいい、例えば虫みたいに描いてもいいんだよ」と松本さんからアドバイス。

描き終わったら、隣に移動し、"描く人"と"動く人"がどんどんローテーションしていく、という仕組みです。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

"動く人"は、隣の人の動きを見て自分のポーズを考えるのですが、そのプロセスで、少しずつストーリーが生まれてきます。

そしてそれが"描く人"の手によってさらに要素が加えられて絵になります。これがアニメーションの一つパーツになります。

例えば、

「空を飛んでいる」(飛んでいるイメージのポーズ)→と思ったら「落下!」(のイメージのポーズ)→着地しようと......(のイメージでポーズ!)→でも失敗!(地べたでつぶれているポーズ)

→落ち込む......

というような感じ。

それを50回くらい繰り返して、お話がどんどん展開していくのですが、

今回のワークショップでは、完成したアニメーションがループするように、一番最初の絵に戻るようにお話を作らないといけません。

さぁ大変!!というわけで、みんなで頭をひねらせて、超!奇想天外なお話が完成しました。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

 

アニメーションの筋書きができたところで、お待ちかねのお昼ご飯。

今日は、松本力さん特製のレシピでgrafさんが作ってくださった、「松本力特製チカレー」をご用意。とってもフルーティーでちょっぴりスパイシーな、なんだか松本さんらしいカレーでした。

とっても美味しかったです◎

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

 

お昼ご飯が終わったら、先ほど描いた絵と絵を繋いでいく作業です。

絵がちゃんと動き出すように、絵と絵の間の動きやストーリーを考えて、絵を描き足していきます。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

大人も子どもも真剣!

そこにそっと音楽家のVOQさんがギターを持って入って来られました。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

 

「ぼくの後について声を出して」というVOQさんに言われるままに、皆さん、描きながらVOQさんの後について歌います。

それがアニメーションのBGMになりました!

そうこうしているうちに、完成した一連の原画。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

まるで絵巻物のようになった原画を松本さんの「絵巻物マシーン」で撮影します。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

あっという間に6時間が過ぎ、アニメーションが完成!

フットサル場で上映会を行いました。

松本力ワークショップ「踊る人形 ~The Animation of Dancing Men~」

アニメーションの原画は、会場でも近日中に展示予定です。

また、映像はYouTubeにアップさせていただく予定です!

ご参加いただけなかった方もぜひお楽しみに!

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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080/111
展覧会69日目/第4期搬入終わりました!

第4期の展示が始まりました!

「アパートメント・ワンワンワン」も今期でいよいよ最終幕を迎えます。

第4期の入居者(出展作家)は──

奥原しんこ(美術作家)http://www.shinko.cc/
永岡大輔(美術作家)http://daisukenagaoka.jimdo.com/
VOQ(音楽家)http://www.organ-o-rounge.org/voq/
松本力(映像作家)http://chikara.p1.bindsite.jp/

最後の"入居者さん"は、grafさんが"仲介役"(コーディネート)を務める、関東方面を拠点に活動されている作家の方々です。

2号室に入居したのは、音楽家のVOQ(ボック)さん。

小屋のなかに"小屋"が出現しました!ここでは、部屋のなかに貼り出されたキャプションに沿って作品をお楽しみください。

中の"小屋"に入れるのは、お一人ずつ。ゆっくりと音楽をご体感ください。

「アパートメント・ワンワンワン」2号室/第4期─VOQさん「アパートメント・ワンワンワン」2号室/第4期─VOQさん

 

そして3号室には、美術作家の永岡大輔さん。

部屋の中の壁が黒になり、随分と雰囲気が変わりました。

中では、ドローイングと映像作品を展示しています。

ここでは、ぜひ椅子に座って、じっくりと作品をご鑑賞ください。

「アパートメント・ワンワンワン」3号室/第4期─永岡大輔さん「アパートメント・ワンワンワン」3号室/第4期─永岡大輔さん

5号室に入居されたのは、美術作家の奥原しんこさん。

日常で見つけた雑草を描いた作品と、そのことを描いた日記、

壁に付けられている言葉は、奥原さんのお祖父さんが縒って作ったという麻ひもで綴られた日記の中の言葉です。

展示されているクロッキー帳は、手に取ってご覧いただけます。

絵と言葉の中を"散歩"するような展示です。

「アパートメント・ワンワンワン」5号室/第4期─奥原しんこさん

「アパートメント・ワンワンワン」5号室/第4期─奥原しんこさん

そして、4期では、フットサル場も展示替えがあり、

映像作家の松本力さんが入られました。

今回の作品は、東京夕張の自治間地域連携モデル事業で、6回にわたって北海道夕張市で在制作された際の作品です。

「アパートメント・ワンワンワン」フットサル場/第4期─松本力さん「アパートメント・ワンワンワン」フットサル場/第4期─松本力さん

また、奥の長いテーブルの上には、アニメーションの原画も展示。

そして、会期中には、映像の展示替えも予定しています。

  

最後の展示替えにして、またさらに会場の雰囲気が大きく変わった第4期。

初めてご来場される方は、これまでの入居者も含めて、実に23組ものゲストの作品がありますので、ぜひごゆっくりとお越しください。

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1 

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073/111
展覧会54日目/「アートと生存」

本日はラボカフェスペシャル&オープンミーティング「アートと生存」を開催しました。

5/29フットサル場にて

今回は、スペシャル版として、「アパートメント・ワンワンワン」内のフットサル場での開催となりました。

ラボカフェとしては初めての有料開催とさせて頂き、参加費300円にて、試験的にお茶とお菓子を出せて頂きました。よりラボ「カフェ」感が出ていたのではないでしょうか。
普段はフットサル場も展示なのでご飲食ご遠慮頂いていますが、今夜は特別に!

5/29フットサル場にて2

ゲストは、

上田假奈代さん(詩人・ココルーム代表理事)、山口洋典さん(浄土宗應典院主幹)、樋口貞幸さん(アートNPOリンク事務局長)

カフェマスターの本間直樹さん、木ノ下智恵子さん、久保田テツさん(大阪大学CSCD教員)のお三方とともに「アート」と「生存」について最初にお話して頂きました。

今日はオープンミーティングということで、主催者側からなにかを教える、学びがあるという形ではなく、"アートと生存"というテーマを切り口に、参加者ひとりひとりが自由に思っていることをお話頂く、という形式で進みました。

年齢層も幅広く、高校生からお年を召していらっしゃる方まで様々。それぞれの立場から色々な切り口で「アート」と「生存」の話が展開していきました。

こういった形のオープンミーティングも数ヶ月に一度開催しています。フラットな環境のなかで、話をして、また、人の意見に耳を傾けながら、緩やかに議論が深まっていく、そんな場です。

ぜひ、興味のあるテーマがありましたら、お気軽にご参加ください。

 

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1

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072/111
展覧会53日目/哲学コレージュ「身近な人を葬送するために何が必要ですか?」

今週はラボカフェが続きます。

本日は哲学コレージュ「身近な人を葬送するために何が必要ですか?」が開催されました。

5/28ラボカフェ1

葬式とはなんなのか。一体誰の為に行うものなのか。

ゲストに浜渦辰二さん(大阪大学大学院文学研究科教授)をお迎えして、葬式、人生の終末時における式について皆さんで対話しながら、考えてみました。

近年簡略化された葬式が増えてきていて、浜渦さんもつい一ヶ月前に義母を亡くされ、簡略化した式をされたとのことでした。お坊さんを呼び、お経をよんでもらうことが必ずしも必要なことではないのではないか。遺影は近しい人で集めた写真のコラージュを使用し香典、香典返しも行わない。そういった簡略化した式を家族葬と呼ぶそうです。

一年前、浜渦さんが実母がなくなった時に家族葬を初めて行い、家族だけが集まり、お坊さんが来てお経を読むでもなく、位牌があるわけでもないけれど、みんなで黙祷をする。

それでも、お呼びした親戚の方たちが「良かったね、これでいいんだね」と言っていたとのことです。

5/28ラボカフェ2

こういった形のありかたも、現在の社会のあり方にあわせて葬式に対する考え方も変わってきているし、ありうるのだ、と考えさせられた時間になったと思います。

 

次は「アートと生存」という題でのラボカフェスペシャル&プロジェクト・ミーティングです。ぜひご参加ください。

 

時間:19:00〜21:00 

料金:300円

ゲスト:

上田假奈代(詩人・ココルーム代表理事)、山口洋典(浄土宗應典院主幹)、

樋口貞幸(アートNPOリンク事務局長)

カフェマスター:

本間直樹、木ノ下智恵子、久保田テツ(大阪大学CSCD教員)

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1

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071/111
展覧会52日目/シアターカフェ「旅するテント芝居の現在〜劇団どくんご〜その魅力と可能性」/5号室展示追加!

本日もラボカフェが開催されました。

シアターカフェ「旅するテント芝居の現在〜劇団どくんご〜その魅力と可能性」

ゲストに根本コースケさん(ベビー・ピー/劇団どくんご)、首藤慎二さん(劇団衛星/ベビー・ピー)のお二人を迎え、テントで全国を回られている「劇団どくんご」のお話をお伺いしました。

5/27ラボカフェ1前半は、全国を回って野外でテント芝居をすることの面白さや大変さ、そしてその実情などを写真を使いながらご説明してくださいました。

5/27ラボカフェ25/27ラボカフェ3

後半は、ご来場のお客様と言葉を交わしながら、さらに踏み込んだお話に。

5/27ラボカフェ4「都会の劇場でやっているうまい役者が必ずしも田舎でも通用するとは限らない」という言葉がとても印象的でした。やはり地方と都会では観客の雰囲気からいろいろと違うそうです。

 

そして、「アパートメント・ワンワンワン」の方では、5号室に展示が増えました!

5号室マンガコマ1 5号室マンガコマ2

それぞれの作家さんのマンガのコマがちりばめられています!

印象的なコマがどれも選ばれていて、ひとつずつ見入ってしまいそうになります。実際、お客様もじーっとのぞきこんで下さる方もいらっしゃいました。

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サーチプロジェクトvol.3

「アパートメント・ワンワンワン 〜中之島1丁目1-1で繰り広げる111日〜」

会期〈展覧会期〉3月29日(土)─7月6日(日)
    12:00〜19:00 ※月曜休館(ただし、5/5開館、5/7休館)/入場無料

共同企画者graf(クリエイティブユニット)IN/SECTS(編集プロダクション)

会場設営dot architects

主催アートエリアB1

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OSAKAN CAFÉ②「おださくが歩いた大阪」開催中

みなさまこんにちは。アートエリアB1では現在、OSAKAN CAFÉ②「おださくが歩いた大阪」を開催しております。「おださく」とは、小説家・織田作之助のこと。大阪で生まれ育ち、大阪を舞台とした作品を数多く執筆しており、今年で生誕100周年を迎えます。今回の展示では、そんなおださくが歩いた大阪の風景を想像できる、様々な資料を展示しております。

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本日は、その展示内容を写真にてご紹介しようと思います。



s_IMG_9819.jpg  s_IMG_9813.jpg

まずこちらは、その頃(1937年)の大阪を撮影した観光宣伝映画「大大阪観光」になぞらえ、大阪の有名場所を撮影した映像です。左下枠内に昔の映像を流しているので、昔の大阪と今の大阪の風景を見比べることができるようになっております。あまり変わっていない場所があったり、逆にまるっきり変わっている地もあったりなど、みなさんかなり興味深く見入ってらっしゃいますよ。



s_IMG_9816.jpg  s_IMG_9818.jpg

また、こちらは織田作之助に関する逍遥地図。おださく自身に関係のある土地はもちろん、作品に出てくる場所などを計100カ所掲載しています。地図をみてから小説を読んでも、またその逆でも、頭の中で一気に想像を膨らますことができますね。



s_IMG_9761.jpg  s_IMG_9765.jpg

また、織田作之助26歳のときに執筆・発表した「夫婦善哉」がNHKの土曜ドラマ(8月24日から)として放映されるのに合わせ、ドラマの写真パネルを展示しております。過去にも映画化される等、おださくの代表作として人気のこの作品。今回のドラマも楽しみですね。



このように展示も盛りだくさんなのですが、10日(土)にはトークサロンも行います。ゲストの方々はもちろんですが、参加者のみなさんにもご自由にお話いただき、皆で「おださくが歩いた大阪」について考えていきます。入場無料。みなさんぜひお越しくださいね!

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「おださくが歩いた大阪」トークサロン

時間14:00ー17:00
定員60名程度(当日先着順・入退場自由)
ゲスト高橋俊郎(大阪市立中央図書館・副館長/オダサク倶楽部)
    NHK土曜ドラマ『夫婦善哉』制作担当ディレクター他
    出原隆俊(大阪大学大学院文学研究科・教授)
    橋爪節也(大阪大学総合学術博物館・館長)
カフェマスター荒木基次(21世紀懐徳堂 特任研究員)
主催大阪大学21世紀懐徳堂

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展示は11日の日曜日までとなっております。ぜひ、ご高覧ください。

アートエリアB1から中之島での休日を♪

 2013.5.26(サポートスタッフ masa5)

本日はなにわ橋駅前にてイベントが行われ、その帰りにアートエリアB1に立ち寄ってくださるお客さまも多く、アートが好きな方達に限らず、お買い物帰りのお友達同士でいらした年配の方達、小さなお子さんのいるご家族がいらしたりして、今日はたいへん賑わっていました!

201305261

写真はなにわ橋駅前で行われていたイベントです。夕方でだいぶ人も落ち着いてきたころですが、お昼頃はたいへん賑わっていました。関西で作られた野菜や果物、お酒や布製品の販売だけでなく、絞り立てのオレンジジュースや手作りピザなども販売され、たくさんの方が買い物や食事を楽しんでいました。少しだけですが、撮影させて頂いたお店を紹介します。

_MG_9112.JPGのサムネイル画像

このお店では関西で作られた野菜を販売していました。「生で食べられるナス」など珍しいものも。

_MG_9110.JPG

滋賀県で作られたお酒を販売していたお店もありました。さまざまな種類があるんですね。

_MG_9116.JPG

本日のようなイベント以外にも、「キテミテ中之島」をはじめ、なにわ橋駅のある中之島では文化やアートに関するイベントが行われます。アートエリアB1は開館中ならば無料で利用できる休憩スペースもあります。ぜひ、アートエリアB1を拠点に、中之島での休日を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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