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創造的実験「パーティー01/Listen to the money」
ラボカフェスペシャルfeat.鉄道芸術祭vol.10 オープニング・プログラム

 2020.10.18(B1事務局 清澤)

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」では、メインアーティストであるcontact Gonzoとdot architectsの2組が「経済」を独自に捉え直すための創造的実験「パーティー」を、会期中9回にわたって実施。経済をめぐる様々な視点から、多種多様な"創作、作業、遊び、etc...."が繰り広げられます。アートエリアB1には、「パーティー」での意図的行為と偶然の出来事の連鎖の痕跡が、会期を通じて蓄積し、鉄道芸術祭vol.10の展示空間を構成していきます。
毎回の「パーティー」を写真とともにレポートします。

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」詳細情報はこちら

創造的実験「パーティー」全回スケジュールはこちら

開幕初日の10月18日(日)、オープニング・プログラムとして「パーティー01/Listen to the money」を開催しました。「お金の音を聞く」という意味のタイトルが付けられた創造的実験の第1回目は、物事の既存の意味を取っ払い、物理的なモノ・コトとして遊び、新しい見方を獲得するための実験として、以下の出来事が繰り広げられました。

「パーティー01/Listen to the money」開催情報はこちら


「パーティー01/Listen to the money」
前室の壁に穴を開け一本ずつ丸太を押し出す。その丸太を次々と立てて束ねる。
柱を立てる動きとシンクロしながら空間中央でソーセージを作る。
その周囲でcontact Gonzoのパフォーマンスが展開する。
茹で上がったソーセージを丸太と同じように束ね、会場内を一周して観客に見せる。


パーティー01空間全景

お金がぶつかり合う音が断続的に響く会場。中央付近には長テーブルとワゴンが置かれ、その上にはボウルや鍋、ソーセージメーカーが準備されています。その手前の床面には大理石でできた四角い土台があります。これは6月に行われた「パーティー」のための試行の痕跡で、小麦粉と水でこねた可塑性のある塊を放り投げ、大理石の台の上で積み重なった様を地形に見立てています。

前室の壁に穴を開ける

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ドリルとノコギリの音が響き前室のベニヤ板の壁に穴が開けられ、前室に積み上げられた杉丸太が一本ずつ押し出されます。

丸太を立てるdot achitects

皮付きの立派な丸太をdot architectsが4人がかりで立てます。丸太はいかにも重そうで、それまでの静かな雰囲気から一転してスリリングな空気に。丸太は1本目を芯として、次から次へと穴から押し出されては垂直に束ねられていきます。

ソーセージ制作風景

並行して中央のテーブルでは、ソーセージメーカーに豚の腸を装着する作業に始まり、淡々とソーセージ作りが進められます。その手元は、背後の壁面に大きくプロジェクションされよく見えます。壁の穴から出てくる丸太と、機械からソーセージが絞り出される様子が時たまシンクロし、全く異なるスケール感、物質であるにもかかわらず差異と境界が一瞬ぼやけるような感覚になります。

contact Gonzo

その周囲では、contact Gonzo3人によるパフォーマンスが展開されます。人と人との接触や肉体の衝突を起点としてさまざまな即興的アクションが繰り広げられ、格闘技やスポーツ競技を間近で見ているような勢いとスリルを感じさせます。

contact Gonzo

contact Gonzoは、丸太立てとソーセージ作りが続けられる周囲を、所狭しと動き回りながらパフォーマンスを展開。そして時々dot architecsメンバーから丸太立てへの応援要請の声がかかると手伝い、またパフォーマンスを続けます。

パーティー01風景こうして会場では、三者三様の出来事が同時多発的に繰り広げられていきます。

ソーセージを束ねる

パーティーも終盤にさしかかり、茹で上がったソーセージは、1本ずつ切り離されて見事に完成。そして15本ほどが束ねられ、輪ゴムで留められていきます。

丸太の御柱を囲んで手拍子

丸太立ても10数本が束ねられたところでようやく終了。周囲をしっかりとラッシングベルトで固定され、御柱のような堂々たる佇まいです。そしてメンバーが柱を囲んで、おもむろに手拍子が始まると儀式のような雰囲気が漂います。

ソーセージを観客に披露する

ワゴンの上でも、先ほどのソーセージの束が直立しており、ここでもソーセージと丸太の形が重なり合います。手拍子を背景に、「ソーセージ柱」は観客の目の前をゆっくりと一周しながら披露され、御柱の元へ届けられました。

御柱とソーセージ柱御柱とワゴン上のソーセージ柱、そして壁面に映し出されたソーセージ柱が重なり合います。ここで会場は暗転となり、「パーティー01/Listen to the money」は終演となりました。


「パーティー01」の痕跡は、そのまま空間に残され展示の要素となっています。ぜひ会場にも足を運んでいただき、創造的実験の痕跡と空間を体感してみてください。

パーティー01後の前室

パーティー01後の杉丸太

パーティー01後の風景パーティー01後全景

撮影:吉見崚、松見拓也

 

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