2020年10月 イベントスケジュール

創造的実験「パーティー02/Commercial for the party」
鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」イベントプログラム

 2020.10.29(B1事務局 清澤)

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」では、メインアーティストであるcontact Gonzoとdot architectsの2組が「経済」を独自に捉え直すための創造的実験「パーティー」を、会期中9回にわたって実施。経済をめぐる様々な視点から、多種多様な"創作、作業、遊び、etc...."が繰り広げられます。アートエリアB1には、「パーティー」での意図的行為と偶然の出来事の連鎖の痕跡が、会期を通じて蓄積し、鉄道芸術祭vol.10の展示空間を構成していきます。
毎回の「パーティー」を写真とともにレポートします。

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」詳細情報はこちら

創造的実験「パーティー」全9回のスケジュールはこちら

「パーティー02/Commercial for the party」開催情報はこちら

10月29日(木)に開催した「パーティー02/Commercial for the party」では、"パーティー"という概念を売り込むためのコマーシャル映像をつくるという実験を行いました。コマーシャルといえば通常は、商品やサービスを宣伝するためのものですが、今回は"概念"そのものを売り出そうという試みでした。
一見不可解ともいえる挑戦でしたが、結果的には3本のコマーシャル映像が完成し、展示に加えられました。この日の実験がどのように展開したのか、ご紹介します。


「パーティー02/Commercial for the party」で繰り広げられた行為
・バーカウンターを作り冷蔵庫を置く。
・鳥のぬいぐるみを飾る。
・栓抜き跳上げ装置を作る。
・丸太を置く。
・パーティーファッションやグッズで着飾る。
・3つのシーンを撮影編集して、パーティーの概念のCMを制作をする。


舞台セットの準備

「パーティー02」の準備は、まず「パーティー」のコマーシャルにふさわしい舞台セットをつくるところから始まりました。アイデア会議で、雰囲気のあるバーカウンターをメインセットにすることが決定。杉丸太と大理石のタイル、この日のためにdot architectsが事前に運び込んでいたコンクリートタイルを組み合わせて、バーカウンターが組み立てられました。会場内の冷蔵庫をバー横に設置して飲み物を冷やし、鳥のぬいぐるみも飾られました。

栓抜き跳ね上げ装置

足元に設置されたのは、バーでは欠かせない栓抜きを跳ね上げるための装置です。ドミノのように並べられたコンクリートタイルの先には、木材が重ねられ、さらにその先端部分には栓抜きが置かれます。コンクリートタイルがドミノ倒しになったその勢いで、栓抜きが高く跳ね上がります。跳ね上がった栓抜きをマスターがナイスキャッチ!ビールの蓋を開けてお客に提供するというシナリオです。

バーマスターの三ケ尻さん

舞台のセットが完了すると、contact Gonzoとdot architectsのみなさんも思い思いのパーティーファッションに身を包んで撮影に臨みます。

バーマスターの三ケ尻さんその2

バーのマスターを演じるのは、contact Gonzo三ケ尻さん。北加賀屋の千鳥文化にあるバーで実際にマスターを務めることもあるといい、まさにはまり役です。

contact Gonzo塚原さん(左)と松見さん(右)

メンバーが交代で撮影しながら、全体のとりまとめと編集はcontact Gonzoの松見さん(右)が行いました。

シーン1:ドミノ倒し

撮影開始。dot architectsの土井さんがコンクリートタイルをドミノ倒しにして、栓抜きを跳ね上げます。

栓抜きキャッチを練習する三ケ尻さん

高く跳ね上がった栓抜きのキャッチしようとする三ケ尻さん。これがなかなか難しく、跳ね上げる方法や装置の位置の試行錯誤を繰り返して成功しました。

シーン01:dot architects家成さん

ビールを一口飲んだ後に、カメラに向かって決め台詞「Party」を発するdot architectsの家成さん。

シーン2:水平器で平行を測る

続いて撮影されたのは、dot architectsの石田さんと寺田さんが水平器を当てて、バーカウンターの大理石テーブルの水平を見極めようとするシーン。2人は真剣な表情で水平器を見つめますが、なかなか水平は決まらない様子です。

シーン3:丸太を運び込む

撮影は続きます。次のシーンのために前室から杉丸太が運び込まれ、バーカウンター前の床に置かれました。

シーン3:丸太の下敷きになる客

お客のひとり(contact Gonzoの塚原さん)が、その杉丸太の下敷きになっているという設定です。丸太はかなりの重量があるため、一発撮影となりました。

シーン3:賑わうバーカウンター

お客で賑わっているバー。丸太の下敷きになったお客さんにもビールが手渡されます。シーンはこの後どう展開するのでしょうか? コマーシャルの全編は会場の展示にてご覧いただくことができます。

パーティー02編集風景パーティー02編集風景2

すべてのシーンの撮影が終わり、松見さんが映像の編集作業に取りかかります。みるみるうちに編集と加工が施されコマーシャルらしくなっていきます。現場で試写をしながら意見を出し合い、最終的に"パーティー"の概念のコマーシャル映像3本とNG映像1本が完成しました。


「パーティー02」の痕跡はそのまま会場に残され、完成した4本の映像も展示されています。果たして"パーティー"という概念を宣伝するコマーシャルとなっているかどうか、ぜひご自身の目で確認してみてください。

パーティー02事後風景1

「パーティー02」の痕跡:完成したCM映像(左)とバーカウンター(右手前)

パーティー02栓抜き

栓抜き

パーティー02カウンター

ビール瓶とマスターの蝶ネクタイ

パーティー02鳥のぬいぐるみ鳥のぬいぐるみ

パーティー02事後風景2

撮影:吉見崚、松見拓也

創造的実験「パーティー01/Listen to the money」
ラボカフェスペシャルfeat.鉄道芸術祭vol.10 オープニング・プログラム

 2020.10.18(B1事務局 清澤)

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」では、メインアーティストであるcontact Gonzoとdot architectsの2組が「経済」を独自に捉え直すための創造的実験「パーティー」を、会期中9回にわたって実施。経済をめぐる様々な視点から、多種多様な"創作、作業、遊び、etc...."が繰り広げられます。アートエリアB1には、「パーティー」での意図的行為と偶然の出来事の連鎖の痕跡が、会期を通じて蓄積し、鉄道芸術祭vol.10の展示空間を構成していきます。
毎回の「パーティー」を写真とともにレポートします。

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」詳細情報はこちら

創造的実験「パーティー」全回スケジュールはこちら

開幕初日の10月18日(日)、オープニング・プログラムとして「パーティー01/Listen to the money」を開催しました。「お金の音を聞く」という意味のタイトルが付けられた創造的実験の第1回目は、物事の既存の意味を取っ払い、物理的なモノ・コトとして遊び、新しい見方を獲得するための実験として、以下の出来事が繰り広げられました。

「パーティー01/Listen to the money」開催情報はこちら


「パーティー01/Listen to the money」
前室の壁に穴を開け一本ずつ丸太を押し出す。その丸太を次々と立てて束ねる。
柱を立てる動きとシンクロしながら空間中央でソーセージを作る。
その周囲でcontact Gonzoのパフォーマンスが展開する。
茹で上がったソーセージを丸太と同じように束ね、会場内を一周して観客に見せる。


パーティー01空間全景

お金がぶつかり合う音が断続的に響く会場。中央付近には長テーブルとワゴンが置かれ、その上にはボウルや鍋、ソーセージメーカーが準備されています。その手前の床面には大理石でできた四角い土台があります。これは6月に行われた「パーティー」のための試行の痕跡で、小麦粉と水でこねた可塑性のある塊を放り投げ、大理石の台の上で積み重なった様を地形に見立てています。

前室の壁に穴を開ける

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ドリルとノコギリの音が響き前室のベニヤ板の壁に穴が開けられ、前室に積み上げられた杉丸太が一本ずつ押し出されます。

丸太を立てるdot achitects

皮付きの立派な丸太をdot architectsが4人がかりで立てます。丸太はいかにも重そうで、それまでの静かな雰囲気から一転してスリリングな空気に。丸太は1本目を芯として、次から次へと穴から押し出されては垂直に束ねられていきます。

ソーセージ制作風景

並行して中央のテーブルでは、ソーセージメーカーに豚の腸を装着する作業に始まり、淡々とソーセージ作りが進められます。その手元は、背後の壁面に大きくプロジェクションされよく見えます。壁の穴から出てくる丸太と、機械からソーセージが絞り出される様子が時たまシンクロし、全く異なるスケール感、物質であるにもかかわらず差異と境界が一瞬ぼやけるような感覚になります。

contact Gonzo

その周囲では、contact Gonzo3人によるパフォーマンスが展開されます。人と人との接触や肉体の衝突を起点としてさまざまな即興的アクションが繰り広げられ、格闘技やスポーツ競技を間近で見ているような勢いとスリルを感じさせます。

contact Gonzo

contact Gonzoは、丸太立てとソーセージ作りが続けられる周囲を、所狭しと動き回りながらパフォーマンスを展開。そして時々dot architecsメンバーから丸太立てへの応援要請の声がかかると手伝い、またパフォーマンスを続けます。

パーティー01風景こうして会場では、三者三様の出来事が同時多発的に繰り広げられていきます。

ソーセージを束ねる

パーティーも終盤にさしかかり、茹で上がったソーセージは、1本ずつ切り離されて見事に完成。そして15本ほどが束ねられ、輪ゴムで留められていきます。

丸太の御柱を囲んで手拍子

丸太立ても10数本が束ねられたところでようやく終了。周囲をしっかりとラッシングベルトで固定され、御柱のような堂々たる佇まいです。そしてメンバーが柱を囲んで、おもむろに手拍子が始まると儀式のような雰囲気が漂います。

ソーセージを観客に披露する

ワゴンの上でも、先ほどのソーセージの束が直立しており、ここでもソーセージと丸太の形が重なり合います。手拍子を背景に、「ソーセージ柱」は観客の目の前をゆっくりと一周しながら披露され、御柱の元へ届けられました。

御柱とソーセージ柱御柱とワゴン上のソーセージ柱、そして壁面に映し出されたソーセージ柱が重なり合います。ここで会場は暗転となり、「パーティー01/Listen to the money」は終演となりました。


「パーティー01」の痕跡は、そのまま空間に残され展示の要素となっています。ぜひ会場にも足を運んでいただき、創造的実験の痕跡と空間を体感してみてください。

パーティー01後の前室

パーティー01後の杉丸太

パーティー01後の風景パーティー01後全景

撮影:吉見崚、松見拓也

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