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SF的災害考ー地質学者・佐伯和人さん、中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。

6月3日、ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト「『日本沈没』からみるSF的災害考 ー 中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。」を開催しました。 

当初のタイトルは「『日本沈没』からみるSF的災害考 ー 中野昭慶さん(特技監督)をお呼びして」でしたが、中野さんが体調を崩されたため、出演が困難となり、急遽「 ー 中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。」に変更し、惑星地質学・鉱物学研究者の佐伯さんにSF映画を専門的考察を元に、マニアックに語っていただきました。

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隕石研究や惑星探索、火山の観測などで活躍されている佐伯さん。
まずは、SF映画に多大なる影響を受けて科学者を志されたとまで仰る佐伯さんの、SFをはじめとする映画・テレビ三昧の生い立ちから。
第一線で活躍する研究者となられた今も、映画やテレビで未来・科学への憧れを養った少年の頃の熱意を忘れることなく当時の作品を愛している事、いまの佐伯さんのベースになっている部分があることが伝わってきました。

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そして、本日の主題、特撮を多数手がけられ、「爆破の中野」との異名をもつ中野監督作品の紹介に。
参加者の方々に中野監督作品をご覧になったことがあるか尋ねてみると、多数の方が挙手。初期の作品も多く見られてる方もいらっしゃいました。
当時、映画制作会社に出入りされていた方もおられ、当時の話や、レンタルではなかなか見かけない作品の話など、皆さん語りに熱が入ります。

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佐伯さんから、新旧「日本沈没」、「大地震」、「地震列島」、そして「妖星ゴラス」。中野監督作品を含む、災害パニックの名作をご紹介いただきます。

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ネタバレしない程度の設定や絶妙なポイント紹介、登場人物の背景設定や、時代背景による地震発生メカニズムの学説の変化など、佐伯さんならではの考察も盛りだくさん。全作品、すごく見たくなりました。

「日本沈没」や「大地震」でのガラスの破片が顔中に刺さったショッキングなシーンは地震発生時には建物に近づいてはいけないことを、「地震列島」のエレベーターが宙吊りになるシーンではエレベーターの危険性を、見た人に伝えていました。

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また、「日本沈没」では当時としては新しい説だった「プレートテクトニクス」について語られていることに言及され、地震多発地帯・日本で地震がテーマの映画を見ることで、地震に対する知識が自然と身につき、私自身も影響を受けていたことに気付かされます。

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いまや誰もがスマホで写真・動画の記録ができる時代。ならではの映像表現とはなんでしょうか。
最近の災害や事故では、一般の方が撮影した事故当時の動画や写真がニュースで多く見られます。映像を撮ることに注力するあまり、逃げ遅れてしまうこともあります。映像を撮るより前に安全を確保すること、逃げることを最優先することを、いまの時代へのメッセージとして締めくくられました。

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最後はYoutubeにアップされている、今日紹介した過去の名作たち、劇場公開間近の「シン・ゴジラ」のトレーラーを鑑賞し、今回のトーク「『日本沈没』からみるSF的災害考ー 中野昭慶さん(特技監督)作を中心に大いに語る。」を終了しました。

今回のトークで、中野監督作品やSFパニック映画への予備知識をしっかり仕込めたので、次回の開催は是非、快復された中野監督にお越しいただき、制作サイドからのお話しを聞かせていただきたいです。

当時の時代背景と絡めながら、ユーモアたっぷりに語っていただいたSF的災害考。
佐伯さんの好奇心と探究心に惹かれ、観たい映画がたくさんできました。


帰りにレンタルショップへ立ち寄られた参加者の方、多いのではないでしょうか。

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