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分からないものを形に描き出すこと。

「災害にまつわる所作と対話」をテーマに開催している展覧会「ニュー"コロニー/アイランド"2」。会場では、展示作品や災害にまつわる資料をきっかけに、来場者の方々と様々な対話が繰り広げられています。そこで、このブログでも会場で重ねられてゆく対話の記録を、会場運営を支えるサポートスタッフの視点からご紹介します。

今回のサーチプロジェクトvol.5「ニュー"コロニーアイランド"2」のサブタイトルは「災害にまつわる所作と対話」。ちょっと重いイメージもありますが、会場に足を運んでいただくとそこには、2011年の東日本大震災だけでなく阪神淡路大震災や室戸台風、スマトラ沖地震に関する作品や資料があり、見応えのある展示内容となっています。
その中の一つに、漫画家のしりあがり寿氏が東日本大震災後に立ち上げたプロジェクトから出来上がったクッションがあります。
みなさんは「漫符」ってご存知ですか?
マンガには感情や場の雰囲気、自然現象など見えないものを可視化する便利な符号があります。それが「漫符」です。
この「漫符」の描かれたクッション、会場内の寝室やソファに溶け込んでいますが、あるイメージを元に募集して描かれた漫符から作られたものです。さて、何をイメージして作られたものでしょうか。

居間の漫符クッション居間の漫符クッション②

会場では、「この漫符、何だと思いますか?」と問いかけると、「微生物」と答えてくださったお客様もいらっしゃいました。
3.11の後、しりあがりさんは、放射能を表現した漫符がないことに気づき、これから必要になるであろう放射能の漫符を一般の方から募集するプロジェクトを立ち上げました。
本展では、プロジェクトで集まった漫符のスケッチをファブリックにプリントアウトしてオリジナルクッションを制作。会場の居間や寝室のスペースにそっと置いてあります。
お客様に答えをお伝えすると、「へぇ!」と驚かれたりご納得されたりします。
今回の展示では、このようにスタッフと対話を交えながら作品をご覧いただければと思います。

さらに会場では、今回ご来場いただいた方々からも漫符を募集しています。
これまでに玄関のポストに投函(=提出)していただいた漫符の一部を、ここでご紹介します!

漫符スケッチ①漫符スケッチ②居間の漫符クッション③

漫符スケッチ④漫符スケッチ⑤漫符スケッチ⑥

あたまの中にぼんやりとあるイメージをスケッチすることは、個々の思いや考えを他者と対話することと似ているな、と思います。 
これも今回の展覧会の対話のひとつの形。何が描かれているか、じっくり拝見させていただいています。
災害についての思いや考え方を表現することは決して容易いことではありませんが、スタッフとの会話や、来場者ノート、漫符スケッチなどで、対話の形跡を残していただけると嬉しいです。

ご来訪、もしくはまたのお越しを、お待ちしております。

サーチプロジェクトvol.5特設サイトhttp://search5.jimdo.com/

 

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