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優しく、漫画でたたかう しりあがり寿さんの「"あの日"からの......」

この日のラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクトのゲストは出展者のお一人、漫画家のしりあがり寿さんでした。
東日本大震災の後、原発や被災地の事をテーマにマンガを描き続けてきたしりあがりさん。開催中のサーチプロジェクトvol.5では、
・戸惑って、その後笑って、支援する。ボランティア擬似体験できる《ボランティア顔出し》
・見えないものを可視化するマンガの手法「漫符」を用いた放射能の表し方を一般の人に描いてもらい、その漫符をクッションカバーにプリントした《放射能可視化》
・しりあがりさんが震災直後に震災から50年後の未来を描いたマンガからの一コマを子ども室の壁紙にプリントした《海辺の村》
の3作品が展示されています。

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ラボカフェスペシャルfeaturingサーチプロジェクト
「"あの日"からの......」

4月13日[水]19:30─21:00
ゲスト:しりあがり寿(漫画家)
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東北大震災以降、人々の心情を描き続けてきたしりあがりさんを迎えてのトークは、おのずと作品にも深く関わっている原子力発電の話題が中心になりました。

しりあがり寿さん「"あの日"からの......」①しりあがり寿さん「"あの日"からの......」②

代表作「真夜中の弥次さん喜多さん」「地球防衛家のヒトビト」の紹介から始まり、深刻な災害の最中に震災を題材にすることの難しさや、笑いの持つ攻撃性に言及されました。
当事者の方々にとってはマイナスに受け止められる可能性もあり、フランスで起きた風刺画を巡る問題にも絡めながらお話いただきました。
(出展作品であるクッションカバーにプリントした《放射能可視化》を手にお話をされるしりあがり寿さん)しりあがり寿さん「"あの日"からの......」③

しりあがりさんが広告メーカー勤務時代に、制作したCMに数件のクレームがきて映像を差し替えた、というエピソードを話していただきました。
ネット社会になり簡単に「個人の正義」が発信できるようになった今、クレームを受ける側は守りに入らざるを得ない状況が出来上がっていますが、クレームを受ける側ももう少しタフでいいのではないか、としりあがりさんは語ります。

会場からの質疑応答では、震災ボランティアに対する疑問や迷いの話も出ました。
受け入れ態勢の整っていない所に行くことは、現地の負担にならないだろうか?それでも行くべきだろうか。との問いかけに、「偽善と言われることを恐れるあまり、色々なことを考えてしまうけれど、善は偽善の中に含まれることだから、行けばいいんだよ。でも、行かなくてもいい。」という正しいか間違っているかで結論を出してしまわない、しりあがりさんらしいコメントを聴くことが出来ました。

しりあがり寿さん「"あの日"からの......」④会場からの質問では更に、「火力発電と原子力発電、どっちがいいですか?」とのストレートな質問もありましたが、
賛成か反対かで答えを出すのではなく、それぞれが異なる意見を出し合える、ラボカフェらしい貴重なトークだったと感じました。

しりあがり寿さん「"あの日"からの......」⑤

 

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