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建築を考えることは「振る舞い」を考えること

 2015.12.5(B1事務局 サポートスタッフ林、菊池)

鉄道芸術祭関連プログラムとして開催しました12月4日(金)のラボカフェスペシャルのゲストは建築家の塚本由晴さん。テーマは「建築がもたらす私たちの知覚」でした。

ラボカフェスペシャル featuring 鉄道芸術祭
「建築がもたらす私たちの知覚」

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鉄道芸術祭vol.5「もうひとつの電車」でのホンマタカシさんの写真作品は、全てカメラオブスキュラで撮られています。紀元前から知られている自然光学現象を利用したカメラオブスキュラは、ラテン語で「暗い部屋」を意味します。時代とともに変化する建築空間や技術開発と私たちの視覚・触覚や身体感覚は深く関係しているのかもしれません。そこで都市の近代化、建築の西洋化、窓と光と闇など、"建築がもたらす私たちの知覚や振る舞い"について、お話しをお伺いしました。

本展の目玉の一つである「カメラオブスキュラ」について、以前に塚本さんがホンマさんの助手として撮影に参加された時のエピソードからスタートしました。

経験から生まれる人の振る舞いや意識が空間に影響していくので、建築を考えると、人の振る舞いを考えざるを得ない。という塚本さんの考え方を、面白い喩え話を交えて伺いました。
東京自由が丘のトンカツ屋のトンカツ屋らしからぬ油汚れ等のない店の綺麗さからは、毎日細かく店の掃除をしているであろう人の振る舞いが見えてきて、そこでただ食事をしている人とは明らかに意識が違うであろうこと。
この「振る舞い」とは生活・経験の反復・蓄積が人間の行動に無意識の意味を与えているということではないかということを感じました。

 

京都の町屋建築は、京都という風土・自然環境や社会的システム、租税制度等から試行錯誤の末に生み出されたもので、とても長い時間の中でつくられた伝統であること。

物理法則(空気の流れ・水の流れ・水滴の発生)が持つ振る舞いと人間の振る舞い(経験から条件付けされたもの)の関係では、人間は自然の振る舞いをコントロールすることはできないために独占はできないこと。

「振る舞いの共有」という概念について。



振る舞いの共有について、画像を使いながら、以前に塚本さんが行われたワークショップで、紙で作るアーチについてご紹介いただきました。

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参加者が作り方を互いに学びあい・教え合いをしながらながら共同して作り上げていく形でスキルの共有を行いながら進み、また建築で使う工具を使わない為に大きな音が出ないので会話が出来、参加者同士の交流がなされる空間が作られたそうです。

 

建築というハードを具体的に設計するよりも前に、そこには人間のどのような振る舞いが求められているのか、そうなるにはどのようなものが必要なのかといった考え方からスタートされているのが、建築を単なる箱として見ない塚本さんの独自の考えや目線が伺え、大変興味深く感じました。

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