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鉄道芸術祭vol.5ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車 ~alternative train~」関連プログラム
鉄道と理論物理学そして光

11月13日のラボカフェはfeaturing 鉄道芸術祭、現在開催中の「鉄道芸術祭vol.5」をフィーチャーしたスペシャルバージョンの第一弾、「理論物理学から見た"世界の車窓"」です。

ゲストには現在、理論物理学者であり大阪大学理事・副学長の、小川哲生さんをお迎えし、アートエリアB1運営委員でもあるcontact Gonzoの塚原さんがナビゲーターとなって、お話は物理学にからめた鉄道の話から、SFの世界まで網羅したなんともまさに目からウロコの2時間でした。

まずは、ラボカフェへお越しの皆さまと鉄道芸術祭vol.5のギャラリーツアーからスタート。
みなさん、目の前にある「アート」を凝視する方もあり、楽しそうに眺める方あり。その様子を見ているとアートは単に鑑賞されるだけのものではなく、見る側の視野を広げたり、個々の常識を覆すほどのインパクトを与えるものでもあると感じました。20151113lab_01.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーを終え、いよいよトークのスタートです。
小川さんは鉄道をこよなく愛してらっしゃるそうで、会話のなかでも鉄道に対する優しくも独特の眼を垣間見えて、聴いているこちらもついつい口元がゆるんでしまうような絶妙なお話の進めかたです。

20151113lab_04.JPG「駅のホームでたまにある感覚で、自分が動いているのか、車両が動いているのか?みたいなことがあるでしょう?そもそも地球が動いているので、どちらがどうとは言えないでしょ?言い張ってもいいんですよ、電車が止まっていて周りが動いていると言い切ってしまえばいい。」と小川さんはおっしゃいます。まるでいたずらっこのようです。

そして、物理学は研究過程で「大事ではないこと」を振り落としていく。それはピュアな領域に対象物をどんどんと近づけていく行為のような気がするとおっしゃる小川さん。お話の中盤からはなんと!ホワイトボードまで出てきて、物理とアートについての数式化が始まり、普段の小川さんの脳の回路をのぞいているようなワクワクする気持ちになります。

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印象的なお話しもありました。

晴れた日に手をひかりにかざすと、下に手と同じような影ができる。光は真上から真下にまっすぐ降りてきていると錯覚するが、よく見るとその光はまっすぐではない、波状になっているのだと。光はそもそもまっすぐ進まない。例えば光に照らされてできた影も元の形とは多少ずれているらしいです。

「どんな世界でも曲がってるんですよ、だけど規模が小さいのでその変化が見えてこないだけ。地球上に降り注ぐ光は重力によって、どんなに小さくとも曲がっているんですよ」という話がとても興味深かったです。

会場が物理と鉄道の話で盛り上がってきたところに、塚原さんがある映画の予告編をながします。地球がなくなるというような話。移動するために宇宙にあいた穴をつかって、これまでいけるはずがないと言われていた距離を移動していく。

この映画のワンシーンを取り上げて、小川さんの見解を求めていきます。私の頭の中もどんどんと光に包み込まれて物理学が捉えている光のしくみについていけなくなりそうに。

 

最後に素数はかなりのアートであるとおっしゃる小川さん。素数よりも、小川さんと理論物理学にのっとって小川さんが語る言葉そのものが私にはアートにみえてきたのでした。

20151113lab_03.JPG

 

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