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鉄道芸術祭・電車公演終了しました!

 2013.12.24

22日の日曜日、お天気にも恵まれた中、『エディット・トレイン ギターと浪花節との道行き』を開催しました。貸切電車は満員御礼。お越しいただいた皆様、本当に有難うございました! 松岡正剛さん、山本精一さん、春野恵子さんという個性豊かなゲストによって繰り広げられた、まさに"一度きり"の素敵なパフォーマンスについて、ここで少しご紹介致します。

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まず、ホームにてお客さまに公演の内容をご説明。車両によってパフォーマンス内容が異なるため(それぞれ移動はできますが)、まずどこに乗車するかをお客さまに決めて頂きます。これも一つの編集、なのですね。

そして、定刻通りに電車は出発。京橋まで地下線路をぐんぐん走っていく電車の中で、松岡さんの挨拶で幕が明けます。

エディット・トレイン 出発後の挨拶 エディット・トレイン 出発後の自己紹介

ゲストの皆さんの声は、スピーカーを通して電車全体に聞こえる仕組みになっており、いつもは車掌さんのアナウンスだけが聞こえる環境ですが、この日はトークや浪曲、ギターの音が流れてきます。これが本当に不思議な感じ。また、松岡さんの「この電車は(内容的に)どこへ向かっていくんでしょうかね(笑)」という言葉からは、その場その場の状況を編集しながら、即興的につくり上げられていく公演を予感させられました。

そして、ゲストの皆さんの簡単な自己紹介、今日の公演の流れが再度説明されたところで、春野さんが先頭車両へと移動されます。

エディット・トレイン 春野恵子さんによる浪曲 

この車両では、電車の中でも桟敷の雰囲気を味わって頂けるように、カーペットと座布団をセッティング。いつもは座れない通路の部分に腰掛けて、浪曲おなじみの「待ってました!」「たっぷり!」のかけ声を練習します。

エディット・トレイン 春野恵子さんによる浪曲 

そして春野恵子さんが再登場!"たっぷり"二曲、演じて頂きました。特に新曲でもある二曲目は、現代のいわゆるアラサー・アラフォーと呼ばれる女子を題材にした作品で、まさに浪曲の自由さが存分に楽しめるもの。歴史を知らずとも楽しめる、とても素敵な浪曲でした。

エディット・トレイン 春野恵子さんによる浪曲 エディット・トレイン 春野恵子さんによる浪曲

そしてなんと、山本精一さんも、ギターで飛び入り参加!三味線の音と、歪んだギターの音色が不思議に混じり合い、新しい楽しみ方・展開の仕方が垣間みられた、実験的な時間でした。

浪曲が終わった所で、電車は丁度樟葉に到着。引き込み線に入り、折り返してからは、山本さんのギターと松岡さんによる朗読が始まります。

エディット・トレイン 松岡正剛・朗読

朗読されたのは、稲垣足穂の「一千一秒物語」。大阪生まれの足穂は、松岡さんに多大なる影響を与えた作家。様々な小話や解説、フラジャリティーについてや主体性についてのお話を挟みながら、一千一秒物語から様々な編が読まれていきます。

そして、そこに寄り添うように奏でられる不思議な音。決して声を邪魔することなく、それでもずっしりとした存在感のある音色は、電車の走行音といい案配で混じり合い、なんだか身体が浮いてしまうような不思議な心地よさを生み出していきます。

足穂の小説にもよく出てくる「月」のイメージとともに、このまま電車で飛んでいけてしまうのではないかと思ってしまうような、不思議な時間でした。

エディット・トレイン 松岡正剛・朗読

この朗読、最後には春野さん、そして三味線の一風亭初月(はづき)さんも加わり、ますます混沌としたサウンドが電車の中に満ち満ちていきます。ぐるぐると電車が異空間に吸い込まれていきそうな感覚に陥ったところで、なにわ橋駅に到着。いきなり現実に引き戻されましたが、頭はまだぐらぐら...。

その後、会場をアートエリアB1に移して行われたアフタートークも盛り上がりをみせ、興奮さめやらぬまま、イベントは終了。

エディット・トレイン アフタートーク エディット・トレイン アフタートーク

帰っていかれるお客さまの表情が「なんだか違う場所へ行ってきてしまった...、見てはいけない物を見てしまった...」と語っておられるようだったのが、とても印象的でした。

「ギターと浪花節の道行き」と題した今回の電車公演。異世界へと迷い込んでしまいそうな、不思議な道行きを楽しんで頂けるものになったのではないでしょうか。

さて、鉄道芸術祭は残すところあと1日!皆様のお越しをお待ちしております!

 

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鉄道芸術祭vol.3

松岡正剛プロデュース「上方遊歩46景~言葉・本・名物による展覧会~」

会期2013年10月22日[火]ー12月25日[水]
12/20より夜間開館を実施します!【開館時間:12:00─21:00】
月曜休館(祝日の場合は翌日・12/24は開館)
入場料無料(一部有料イベント有り)

主催アートエリアB1【大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+ 京阪電気鉄道(株)】
監修・企画・構成松岡正剛
協力ほんばこや、イシス編集学校、編集工学研究所
会場設計dot architects
特別協力(株)海洋堂、graf、ジュンク堂書店、スタンダードブックストア、
     パナソニック(株)
助成おおさか創造千島財団、大阪市
認定公益財団法人 企業メセナ協議会

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